あと一日遅れていたら…

 12月に大阪と東京で「復活のライブショー」を実施できましたが、文化庁の助成事業「Arts for the Future!2」に採択されたから。結構な費用がかかりましたが、助成されなければ当方の自力だけでは実施できませんでした。

 文化庁の助成事業「Arts for the Future!」は、昨年度も実施されました。コロナ禍の影響で仕事が減り、疲弊した芸術家や関係するスタッフを救済しました。私も救われた一人でしたが、今年度の「Arts for the Future!2」は採択のハードルが引き上げられ、私の周辺でも不採択をよく聞きました。
 二度申請差し戻しがあり、対応しました。担当の方もお忙しかったのでしょう、なかなか返事が寄せられません。宣伝広告費も経費として計上していましたが、これの正式な申込みの手続き期限が迫っていました。助成採択されたとしても広告を打てないのであれば実施する意味がありません。申請を取り下げる文面も準備し、ほとんど諦めの境地でしたが、申請取下げデッドラインまで1日の、ギリギリのタイミングで採択通知が届きました。

 利き手を左手に替えてのテルミン演奏に取り組み、その「武者修行」のために、夏頃から心理的負荷の重い路上演奏も経験しました。TED☓Hamamatsuにスピーカーとして登壇したり、リハビリにも重点的に取り組んだのも、すべてが12月のコンサートへの準備の一環でした。内容はさておき、左利き奏者として再起を図ることに踏み出せました。ピッチ制御の軸足を完全に左手に替えられました。問題はやはり麻痺している右腕。これには時間がかかりそうですが、道筋は付けられたので、じっくりやってみます。

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