愛のちから

 NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」終わってしまいました。近年稀にみる秀作でしたね。このブログでもすでに同番組については述べましたが、脚本、演出、キャスト、カメラワークにテーマ音楽まで、すべてが素晴らしかった。

 プロデューサーや脚本家が伝えたかったのは、現代に生きる人は「人を好きになること」に臆病になっていないか、ということかなと思いました。人を好きになることに始まる人それぞれのドラマには、脚本がない。相手が関わることで思い通りに進まなかったり、場合によっては時代に翻弄されることもある。しかしそれは、生きる勇気も希望も与えてくれます。このことについて、ドラマを通じて表していたように思います。

 人を想う気持ちはその人の心の中にだけ秘められていて、SNSで共有できません。人間のコミュニティの最小単位が家族であることは太古の昔から変わらず、一人では苦しみも乗り越えられないし、喜びも分かち合えない。そのはじまりは誰かを好きになること。人を好きになれる心が中心にいた、幸せなおはなしでした。

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