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箱根本箱への愛を語る

本好きなら、本屋の空間が大好きな人なら、
きっと「一度は泊まってみたい」と思う空間。
開業前のクラウドファンディング時からずっと「いつか、絶対に」と想い続け、2022年8月に4周年を迎えた「箱根本箱」に2泊3日で宿泊しました。

パワハラ職場にメンタルをクラッシュされて休職になってしまい、突如降ってきた長期休みで勇気を出して経済を回してきました。

総じて最高でしたので愛を語りつつ備忘録にしたいと思います。
願わくば、このNoteを通じて「行ってみようかな」「行きたいけどどうしようかな」と思う人の背中を押せればと思います。
実際、私が行くまでの間に「いってきましたレポ」を読みまくりましたので、その一つになれれば嬉しいです。

そもそも、箱根本箱って?

日本出版販売株式会社の保養所がリノベーションされて誕生したブックホテル

箱根の中強羅に位置する箱根本箱は、もともと日本出版販売株式会社(日販)の保養所「あしかり」だったそうです。売却かペットホテルに…と話が出ていた保養所が「自遊人」とのパートナーシップで「ブックホテル」に生まれ変わったのです。
雑誌としての自遊人は20代の私からは少し背伸びをした存在のイメージでした。でも、雰囲気は好き・気になる雑誌の一つでしたが今回の宿泊を機にこれからは購読しようかな?と思っています。
そんな開業物語はこちらから読めます。これだけでも、読み物として面白いのでぜひ。私はチェックアウト時に頂いたパンフレットから帰りのロマンスカーで読みました。読んでからいくとより一層宿泊体験を楽しめたとちょっぴり後悔しています。

六本木の入場料がかかる本屋「文喫」の運営会社も日販と聞いて納得しました。日販の事業ブランド株式会社ひらくのなかの、箱根本箱は「文化を喫する」文喫事業の一つだったのです。

箱根(食+温泉+景色)×本に囲まれる空間=最高の癒し

本屋でもなく、図書館でもなく、旅館でもない
新しい未来への物語が始まる場所。
文化を担う大人のための「秘密基地」です。

「本のある暮らし」を提案するホテルです

Bookhotel:文化を担う大人のための「秘密基地」より
https://hakonemag.com/about-us/facility/162

もう、紹介文からワクワクする。

館内の1万2千冊の本に囲まれながら、すべてが自遊人の息遣いを感じる衣・食・住空間。

まず、「衣」。館内着が自遊人ブランド!これがまた、よいのです。お値段はかなりしますが思い切って買いました。行く前から「ふーん」とは思ってはいた。いたのですが着心地が良すぎて「あ、これ買って帰ろう」となりました。
次に「食」。箱根のローカル食材が活かされた「ローカルガストロノミー」がなんといっても評判がよく、出発前から期待をしていたのですがその期待を容易に超えてきました。
最後に「住」。全部屋露天風呂付というだけでもう最高ですが、部屋の内装からロビー・本棚まで癒される空間でした。

いざ、荷造り

最近のホテルはアメニティ要チェック

時代は環境保全、そしてSDGsが声高に叫ばれている昨今。ホテルに行くと、「あれ?これないんだ…。」みたいなことが意外にあります。
ちなみに箱根本箱のアメニティ記載を確認…と思って公式HPに行くとちょっとわかりにくい。こんな時は一休がおすすめです。
なんと一休のアメニティ欄は一般的なアメニティ一覧のなかで〇・×を書いてくれているので何がないのか超わかりやすいのです。
ちなみに加湿器が×になっていたのですが部屋にありました。
その結果、×の中から持っていこうと思ったものが3つ。

  1. シャワーキャップ:部屋の露天風呂入ったときに髪濡れたら嫌だなと思って持っていきました。ただ、大浴場のアメニティ置き場にありました

  2. 衣類の消臭スプレー:ないなら持っていこうと思って、結局買い忘れる。一人旅だから荷物減らしたくて、初日のワンピース着まわしたので持参しなかったのを後悔しました。

  3. お茶セット:コーヒーマシンがラウンジにあり、コロナ禍でウェルカムスイーツが部屋の中にありました。ただ、口コミなどで事前リサーチしていたなかで「ノンカフェインのものがない」「部屋にもコーヒーが欲しい」などなどのコメントがあり「紅茶・ハーブティー・ドリップコーヒー・お茶菓子」を持っていきました。緑茶・ほうじ茶・玄米茶は部屋に置いてもらえる&コーヒーは2階のラウンジにあります。でも、レストランも含めて紅茶が全くない…!紅茶好きとしては紅茶はホントに持って行ってよかったです。お茶菓子はアメニティで補充されるしなくてもよかったかも。だた、箱根本箱内のショップは夜間閉店しています。夜中に「お腹すいたな…」となるとひもじいので持っていくほうがオススメです。(あと玄米BARというクラッカー的なものがあったのですがめちゃくちゃ硬い。歯科矯正中で歯がょゎょゎなのでお茶の湯気でふやかして食べました。)

スキンケア関連は持参したほうがいいかも…?

「箱根本箱」事前リサーチで全然出てこなかったのが、シャンプー・トリートメント・ボディソープ・ハンドソープ・クレンジング・化粧水・保湿クリーム・ドライヤーの詳細
私は混合肌で毛量も多くて髪質も強固なので、快適な生活には結構重要なのだ。

  • シャンプー・トリートメント・ボディソープ・ハンド&フェイスソープ・ハンドバームは『STOP THE WATER WHILE USING ME!

『STOP THE WATER WHILE USING ME!』というすべて同じラインのものが置かれていた(少なくともハリウッドツインと大浴場は)。箱根本箱の部屋で一番最初に感動したのが、手洗いしたときのハンドソープの香りといっても過言ではない。めちゃくちゃレモネードのいい香りがする…!ただ、肌に残る感じではないにしても香りは強め。ハンドソープ以外は香り強く感じなかったけれど、鼻が敏感な人はちょっと気になるかも?洗顔に使うには香りが強すぎたので洗顔は持参したものを使いました。

  • クレンジング・化粧水・保湿クリームは『do Organic

茶色い個包装パッケージで部屋には置かれていました。大浴場にはクレンジング・化粧水が洗面化粧台にボトルで置いてあります。
ちなみにCMでよく見たさわやかイケメンの「Do Naturalの時間だよ」が脳内で流れましたが、こっちは同じブランドの別ラインのようです。
化粧水・保湿クリームは何も気にならなかったのですが、クレンジングがなんとも形容しがたい独特な匂いがします。成分表示を見る感じ、アロマオイルのような癒しの香りがしそうなのですがエタノール!!!!みたいな感じです(語彙力)。メイク落ちは良かったと思うのですが、匂いがきつかったので持ってくればよかったと後悔しました…

  • ドライヤーはブランドわからず。でも風量弱め。

ちなみにですが、ドライヤー等と一緒にスリッパと併せて虫よけアースと虫よけスプレーあるの地味に助かりました。時期的に虫が多かったのでテラスの露天風呂やテーブル使うか悩みましたが、これらのおかげで満喫できました。

久々の荷造り、Francfrancしか勝たん。

さあ、詰める荷物を決めたところでコロナ以降久々の旅行。まずトラベル用ポーチがない。コクーニストとか便利だったけど閉店しちゃったし…いろいろな雑貨屋を回って結局Francfrancにたどり着きました。
すると、桜色のハンギングポーチを発見。もちろん即カートへ。

ヴォヤージュ ハンギングポーチ ベージュ。化粧水・乳液・ブラシは肌に合わないと困るので持っていきました。下のビニールポーチがマジックベルトになっていてお風呂グッズはまとめてもっていける!細分まで気が利いてます。

しかも、「ヴォヤージュ」シリーズとして衣類圧縮オーガナイザーやマルチケース・トートバッグなどなど。同じデザインでラインナップも豊富でかわいい。
中でも感動したのがワイヤーポーチ。ワイヤー付きで大容量なだけでなく、鏡がポーチにくっついているという…!天才か!

箱根本箱へ

名物ロビーで名品チェアとご対面

箱根本箱のアイコンとも言えるロビー。

圧巻の本箱ロビーに出迎えられて、チェックイン。
同じ電車で恐らく箱根本箱ステイかな…?という女性2人組をガンガン引き離しながら、Googleマップと案内メールを見返し速足で来た甲斐あって無人のロビーが撮れました。
名作チェアたちがいい彩りを添えつつ、本棚に囲まれて吹き抜けから箱根の自然光と緑が眩しい。これだよ、これ!ついに来たぜ、箱根本箱!

「お好きな場所にお掛けいただいて、チェックインの手続きをさせていただきます。」と優しく声をかけていただき、悩みに悩んで左手奥にあるフリッツ・ハンセンのRO(黄色・青)の組み合わせのテーブルへ。夕食・朝食の時間調整と個室使用希望の確認、連泊向けの昼食の案内(2200円)、キッチンツアーの案内を受けました。
コロナ対応でラウンジでの説明は最小限にしているとのことで、カードキーと一緒に説明の冊子を受け取ってお部屋へ。

部屋、そして「本箱」はいったい…?

部屋は1人なので1番コンパクトな「テラスハリウッドツイン」に。窓も大きく、開放感があるので圧迫感は全くありませんでした。アンティークのスクールチェアがいい味を出しています…が服に隅が引っかかってほつれそうでタオル敷いて座ってました。

テラスハリウッドツイン。ベット回りの壁はもたれかかって本が読めるようにクッションになっています。

ちなみに箱根本箱には、著名人が選書をした「あの人の本箱」というのがあるのですが、部屋にもあります。不定期で入れ替えているとのことですが、念のため誰の部屋だったかは内緒にしておきます。ですが、「最高の部屋引いたな!」と思える方でした。

最高級の食体験。この食事の為だけにでも再訪問したい。

レストランでも、もちろん本に囲まれる。そして、味は都内の高級レストランレベルのレストランクオリティ。(と一休の口コミで評されていたのでそうなのだと思う)
地元の食材や東海道ゆかりの食品が使われていて、もう全部が美味しい。そして体に優しい。そして、本当に「ちょうどよい量」。

夕食①メインのお肉の前に柑橘のデセールが出てきて驚きましたが、お口直しになってよかったです。
お昼はハンバーグかカレーを選べました。カレーを選択し、個室希望だったのですがご厚意でコの字のカウンターを独り占めでいただきました。
夕食②アミューズから豪華3品(左上段・中段)。メインももちろん美味しかったですが、デザートのクレムブリュレが絶品でした。
朝食。盛りだくさんですが、優しく身体も目覚める味でペロリと食べれちゃうから不思議でした。


温泉地の旅館って、この後食べられるために太らされてるのかなと思うくらい多い量が出ることありますよね。もう温泉も何も入らない。お腹パンパン!寝たい!千と千尋の神隠しのお父さんお母さんみたいに豚になった!みたいな。
それがなく、美味しく食べて少し食休みしたらまた本を読もうかな・温泉行こうかなと思える「ちょうどよい量」でした。

フードディレクターの佐々⽊祐治シェフや調理スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。おかげさまで整いました。(サウナ??)ちなみに個室希望で、シェフの選書の部屋を3回通していただいたのですが「調理場という戦場」が面白くて購入してお持ち帰りした一冊です。

まさかのルームウェア購入

アメニティとして置かれているルームウェアはレストランに来て行ってもOKとのことで、食事前に一風呂浴びて着たのですが…着心地があまりにも良すぎ。コットン100%で、心地よい肌触りに程よい生地の厚み・そして丈の長さ。カーディガン・トップス・ボトムスが各1.5万円程度(うろ覚え)で自遊人プライスにやられかけましたが、着心地が忘れられずチェックアウト時に悩みまくってカーディガンとトップスだけ買いました。お財布には痛いですが、後悔しない着心地です。

みなさんもぜひ、箱根本箱で癒されてみては?

箱根本箱の本棚を横から

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