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内部監査は、ザバゲーか?; 航海日誌No19

 記; QC星人
航海日誌; 西暦2022年06月05日

海外赴任帰任後の配属先が、初めてのQMS事務局だった事には、違和感を覚えた。理由は現法で、日本の品質役員に報告した品質システムベースの品質改善が好評だった為と聞かされた。
同年、IATF16949認証準備がスタートした。私が担当した3つの内部監査では、改善工数も考慮して各1件、計3件の指摘に留める監査をした。認証準備もあるから、指摘の数より質重視。


半年後、被監査部門は対策中だったが、私は異動となり、翌月の第三者機関による認証監査では、同じ内容が不適合に含まれていた。
認証監査から数ヶ月後、QMS事務局に戻された。異動から僅か半年での出戻り状態。つまり、また認証準備をする事になった。


20年ほど、QMS事務局をされている課長殿が、内部監査で指摘していたのは、大量の誤記。第三者機関の監査員も、大量の誤記を指摘されていた。
更には、認証監査スタート時には、どのプロセスでも、直近の該当内部監査報告書を確認されていた。


内部監査のさじ加減は難しい。


特に認証前、最初の外部認証監査前の内部監査では、IATF16949規格を理解していても、QMS事務局経験が1年未満だと、第三者機関の監査員目線が分からない。
誤記の如きBB弾を撃ちまくるサバゲーに、品質に直撃する実弾3発を撃ち込んでしまったようだ。第三者機関の監査員も、先ずは内部監査状況を確認するから、記録され、顕在化された不適合は無視出来なくなるようだ。


されど、品管業務20年、生まれの良い製品立上げと品質改善が、品質部門のメイン業務と考えている。
例えるなら、品質に実弾での直撃や威嚇改善誘導をする監査は知っていても、BB弾を撃ちまくるサバゲー監査スキルは未習得。サバゲー監査の初心者には、実戦監査よりも難しい。
翌年より、監査中の雑談に空砲を混ぜ、不適合は無しとする演習監査スタイルにした。改善するかは、IATF16949だから、プロセスオーナー次第。


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