歌詞をすべて追えない

何が言いたいのか初めからわからないのですが、曲を聴いている時、歌詞を全て追うことができないんですよね。
邦楽で、普通に日本語の歌詞でも、ちゃんと辿ることができない。なにを言いたい曲なのか考えて聴くことがない。基本的にメロディ重視だと思います。それでもたまに、断片的にググッとくるフレーズがあったとき、なんだか言いようもなく心が掴まれます。

これをふと思ったのが、大好きなバンド スピッツの曲を聴いているとき。
スピッツの好きなところは山ほどあるのですが、歌詞が、うつくしい。いや、美しいのか?たまに露骨に変態だったりはしますが、ほんのわずかのフレーズに物語性があってどきっとする。

ルキンフォーの出だしがいきなり「それじゃダマされない」とか、魚の「鉛色に輝く」、グリーンの「砂漠で味わった甘い水」、夜を駆けるの「研がない強がり」「転がった背中 冷たいコンクリートの感じ」「甘くて苦いベロの先」、猫になりたいの「シチリアの浜辺の絵ハガキ」、歌ウサギの「タマシイ色の水」などなど。挙げ始めたらキリがない。

音楽をつくる人も、小説を書く人も、こちらの感情が揺れ動くような素晴らしいものを生み出す人たちの感性って本当に宝だ…もう私はひれ伏すのみ。ありがとうございます。心がうるっとなります。

ちなみに書きながら思い出しましたが、トミー(Tommy February6)の「音符のミルフィーユ」というフレーズを聴いた時も同じようにドキッとしたな。

音楽は、普段わりと「感じ」でふわっと聴いていて主にメロディ重視、こうやってビビッとくる歌詞があるととてもラッキー!という感じです。
あと小説と映画の楽しみ方も似ているな、と思いました。
たぶん人によって色んな読み方/見方があると思いますが私は本や映画に「漂う空気」を楽しむことが多い気がします。小説でいうと文体や展開の仕方や全体の空気感によって好みか決まるような。細かい描写に惹かれることよりも、読了後にふわっと思い出すその世界観(ちょっと苦手なワード)まるごとの余韻を楽しむことが多いです。最近は小川洋子さんの作品を読むときに感じる、綺麗で、でも少しヒヤッとして怖い空気が好きで積読が溜まっています。ワクワク


なんてスピッツを聴きながら書いていましたが、圧倒的にマサムネさんの声も好きですね。😅😅あせあせ
あの澄んだ声でハネモノの「ときめいて」とか仲良しの「あれは恋だった」、アパートの「そう 恋をしてたのは 僕のほうだよ」なんて歌われたらたまったもんじゃないな、と思いました。終了


…結局なんの話ですか?

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