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グローバル・ベストアルバム・プレイリスト(3)ドイツ、イタリア、スペインのベストを50枚ずつ

どうも。

では、グローバル・ベストアルバム・プレイリスト、第3弾いきましょう。

今回は一気に3ついきます。すべてヨーロッパ。ドイツ、イタリア、スペイン、これでいきたいと思います。選ぶ枚数は50枚ずつです。

まずはドイツですが、こうなりました!

Tago Mago/Can (1971)
Ege Bamyasi/Can (1972)
Keine Maxht Für Niemand/Ton Steine Scherben (1972)
7 Lieder/Hannes Wader (1972)
Alles Klar Auf Der Andrea Doria/Udo Lindenberg (1973)
Faust IV/Faust (1973)
Future Days/Can (1973)
Neu! 75/Neu! (1975)
Trans -Europe Express/Kraftwerk (1977)
Sorcerer/Tangerine Dream (1977)

ドイツという国の場合、意外にもロックのスタートが遅いんです。

というのはこの国の場合。シュラーゲルという民謡が強くてロックなんて許せない、みたいな土地柄だったんですね。ビートルズがハンブルグ巡業してたわけだから意外ではあるんですが。

だから最初のロックのブームがいきなりサイケデリック・ロック、しかもクラウト・ロックだったりするんですけど、ただ、この時に名盤がたくさん出ています。

その中で最も成功しているのは文句なしにカンです。影響力が桁外れです。3枚選ばせてもらってます。グルーヴに基軸を置いたアンサンブルはレディオヘッドの時代まで先取ってましたね。

それだけじゃなく、ノイ!やファウスト、タンジェリン・ドリームも選ばせてもらってます。

この時代、クラウトだけじゃなく

トン・スタイネ・シェルベンという、ちょっとアーシーでファンキーなアメリカンなスタイルのロックンロール・バンドもいて、これもすごくかっこいいんですよ。ここのフロントマンだったリオ・ライザーの80sのソロ作も選んでいます。

The Man-Machine/Kraftwerk (1978)
Monarchie Und Alltag/Fehlfarben (1980)
Ideal/Ideal (1980)
Alles Ist Gut/DAF (1981)
Silberblick/Joachim Witt (1981)
Computer World/Kraftwerl (1981)
Trio/Trio (1981)
Nunsexmonkrock/Nina Hagen (1982)
Für Usszeschnigge/BAP (1982)
85555/Spliff (1982)

ここは大好きな人、少なくないでしょうね。

 まずはクラフトワークですね。彼らは元々クラウトの出身ではあるんですけど、ダンサブルで鋭角的な電子サウンド、そしてモードなファッション性はニュー・ウェイヴと直結しましたね。

ここでは、ドイツのニュー・ウェイヴ、ノイエ・ドイッチェ・ヴィレのアーティストが大量に入ってますね。

中でもポストパンク系のフェールファーベンのアルバムは、めちゃくちゃ売れてたわけではないようですけど、ドイツのオールタイムでは毎度1位常連ですね。

あとはやはりDAFですね。ヘヴィで重厚なエレクトロ・サウンドはでペッシュ・モードにもかなりのインスピレーションになっています。

シンセポップ系のアイディアル、トリオはドイツ国内の影響力大きいですね。あと、「ドイツの戸川純」というかこっちの方が早いんですけど、不思議ちゃん系ニュー・ウェイヴ・アイコンの走りニナ・ハーゲンもこの時代の人。

この時代、特にすごいですけど、彼女は社会主義側の東ドイツから出てきていることでも珍しかった人です。

Der Blaue Planet/Karat (1982)
Nena/Nena (1983)
Love At First Sting/Scorpions (1984)
Bochum/Herbert Grönemeyer (1984)
Falco 3/Falco (1985)
Rio 1/Rio Reiser (1986)
Pleasure To Kill/Kreator (1986)
Keeper Of The Seven Keys/Halloween (1988)
Kauf Mich!/Die Toten Hosen (1993)
Das Beste Von Kurz Nach Früher Bis Jetze/Die Ärtze (1994)

ここもかなり濃い時代ですね。

まずはジャーマン・メタルのブームですよね。筆頭はもちろんスコーピオンズ。彼らはドイツのロック自体が黎明期だった1960年代からキャリアがありますけど、時間かけて1984年に世界中で頂点い立ちます。Guitar Heroでおなじみの「Rock You Like A Hurricane」が大ヒットしてます。あと、未だに現役でヨーロッパでは根強いスラッシュ・メタルのクリエイター、そして80sのジャーマンといえばハロウィンもそうですね。


あとはMTVを通じてノイエ・ドイッチェ・ヴィレのアイドルだったネーナ、そして厳密にはお隣のオーストリア(言語的にはドイツ語)なんですけどファルコが国際的なビッグヒットを飛ばします。

とりわけファルコの「Rock Me Amadeus」やその前の「Der Kommisar」は、ヒップホップの前の時代のラップ・ヒットとして、歴史的な存在でもあります。

こうしてドイツのポップが世界的にも注目された時代ですけど、結果的に一番重要なのは

ディー・トーテン・ホーゼン(左)とディー・アルツェ(右)。現在に至るまでドイツの国民的人気バンドとなる二大パンク・バンドが1980年代末にデビューして90s前半に天下を取ります。この2つはディスコグラフィーも多くてフォローするのも楽じゃないんですけど、未だにドイツに特化する形ではありますが、かなり売れ続けている存在ですね。

L'etat Et Moi/Blumfeld (1994)
Lauschgift/Die Fantastichen Vier (1995)
Posen/Die Stetne (1996)
Außen Top Hits, Innen Geschmack/Fettes Brot (1996)
New Dubby Conquerors/Seeda (2000)
Mutter/Rammstein (2001)
Tocotronic/Tocotronic (2002)
Die Gut Seit/Sportfreund Stiller (2002)
Die Raklamation/Wir Sind Helden (2003)
Mittelpunkt Der Welt/Element Of Crime (2005)

ここは90sらしく多様化してますね。

目立つのはオルタナティヴ・メタルの雄のラムシュタインではあるんですけど、その一方で「ハンバーガー・シューレ」と言ってソニック・ユースとかREMみたいなタイプに影響された超インディな感じのトコトロニックやブルムフェルドみたいなバンドもあり、ファンタスティシェン・フィエルやフェッテス・ブロットのようなヒップホップもあり、シーダのようなスカもあり。

でも結果的に文系インディ・ロック寄りかな。女性フロントの渋谷系っぽさもあるWir Sind Heldonとか、なんとなく00sのUSインディっぽいエレメント・オブ・クライムとかを見るに。


Limbo Messiah/Beatsteaks (2007)
Stadtaffe/Peter Fox (2008)
XOXO/Casper (2011)
Mit K/Kraftklub (2012)
Befehl Von Ganz Unten/Deichkind (2013)
Triebwerke/Alligatoah (2013)
Bussi/Wanda (2015)
Grande/Von Wegen Lisbeth (2016)
Tru/CRO (2017)Vertigo Days/The Notwist (2021)

最近のも割と多様なんですけど、ドイツの場合はヒップホップが面白いんですよね。写真のキャスパーとかアリゲイターとかCROとか。フランスとかイタリアのラッパーだと勢いアメリカのトレンドの真似してそれが没個性的になってるんですけど、ドイツの場合はフランスのようには黒人が多くないせいか、ヨーロッパ白人だと割り切って自由にやってる感じでユニークなんですよね。あとクラフトクラブというのも、語り調のラップ、ファルコみたいな感じですけど、それをインディ・ギターロックでやったバンドです。

あとはトーテン・ホーゼンやアルツェの系のビートステークスとか、エレクトロのピーター・フォクス、90年代からのアンダーグラウンドの重鎮のザ・ノットウィストなどでしょうか。

続いてイタリアにいきましょう。

Adriano Celentano Con Libano E La Sua Orchestra/Adriano Celentano (1960)
Studio Uno/Mina (1966)
The Good, The Bad And The Ugly/Ennio Morricone (1966)
Tenco/Luigi Tenco (1966)
Tutti Morrimo A Stento/Fabrizio De Andre (1968)
Emozioni/Lucio Battisti (1970)
Non Al Denaro, Non All'Amore,Ne Al Cielo/Fabrizio De Andre (1971)
Storia Di Un Minuto/Premiata Forneria Marconi (1972)
Uomo Di Pezza/Le Orme (1972)
Fetus/Franco Battiato (1972)

この国はフランス同様、50年代は映画も音楽もファッションも栄えてたので、文化の発信地でした。ロックンロールもフランスの「イェイェ」みたいな形でアイドル歌手が歌ったのですが、その中で最高のスターだったのが男がアドリアーノ・チェレンターノで女がミーナですね。2人ともその後の障害もずっと現役で人気もあります。

ただ、60年代後半になってくると、表現力を持ったシンガーソングライターが台頭してきまして

ファブリツィオ・デ・アンドレが実力派フォークシンガーとして一時代を築きます。彼がオーケストラをバックにしたプログレッシヴなバロック・フォークを展開したんですけど、これが70s初頭にPFMやル・オルメみたいなイタロ・プログレにもつながります。

Il Mio Canto Libero/Lucio Battisti (1972)
Il Giorno Dopo/Mia Martini (1973)
Io Sono Nato Libero/Banco Del Mutuo Soccorso (1973)
Parsifal/Pooh (1973)
Anima Latina/Lucio Battisti (1974)
Rimmel/Franceco De Gregori (1975)
Mio Fratello E' Figlio Unico/Rino Gaetano (1976)
Brattiness Senza Fili/Edoardo Bennato (1977)
Lucio Dalla/Lucio Dalla (1977)
Zerolandia/Renato Zero (1978)

この時代のイタリアは、もう先鋭的な男性ソロシンガーの大全盛期ですね。

特にルチオ・バティスティはこの時代に何を出しても大ヒットのロックのスーパースターですね。作風でも1974年の「Anima Ltina」は雄大なシンセを駆使したプログレ風味の大作。そしてバティアットは元がシンセ・プレーヤー。彼もドリーミーなユーロポップでイタリアのロックを牽引してます。

ここスター多いですよ。ルチオ・ダッラ、フランチェスコ・デ・グレゴーリ、リノ・ガエターノ。そして

レナト・ゼロ。イタリアのグラムロック・スター。この国におけるエルトン・ジョンみたいな人です。


Pino Daniele/Pino Daniele (1979)
L'Era Del Cinghiale Bianco/Franco Battiato (1979)
La Voce Del Pardone/Franco Battiato (1981)
Traslocando/Loredana Berte (1982)
Creuza De Ma/Fabrizio De Andre (1984)
Paolo Conte/Paolo Conte (1984)
Siberia/Diaframma (1984)
Desaparecido/Litfiba (1985)
Profumo/Gianna Nannini (1986)
Affinita- Divergenze Fra Il Compagno Togliatti E Noi Del Conseguimento Della Maggiore Età/CCCP (1986)

80年代に入ってもアンドレやバティアットの人気続きますが、イタリアも御多分に洩れず、ニュー・ウェイヴの影響は強いところでして、84年くらいからそういうバンドが出てきます。ジャフラマやリトフィバがそれに当たりますけど、最大級の影響を誇ったのが

CCCPですね。ボヘミアンな雰囲気を持った社会主義色の強い歌詞を書く、カルトバンド。彼らの曲はマネスキンが2021年のサンレモ音楽祭の際に代表曲のひとつをカバーしたことでも知られています。


Epica Etica Etnica Pathos/CCCP (1990)
Catartica/Marlene Kuntz (1994)
Buon Compleano Elvis/Ligabue (1995)
Lorenzo 1997/Javanotti (1997)
Hai Paura Del Buio?/Afterhours (1997)
Acidoacida/Prozac+(1998)
Mina/Celentano/MINACELENTANO (1998)
Microchip Emozionale/Subsonica (2000)
Asile's World/Elisa (2000)
Turbe Giovanili/Fabri Fibra (2002)

この時代になると、オルタナティヴなバンドが目立ってきますね。

実は、これの前の時代は、いわゆる70年代の際に人気を集めた男性アーティストのフォロワーによるバブルの時代でして。それがヴァスコ・ロッシとかズッケロとか。彼らがビッグなアリーナ・ロックスターになりまして、その傾向は90sにも続くんですけど、ただ名盤選で選ぶには微妙にカッコよくないんですよね。

ただ90sになると、そういうソロ・ロッカーからもジョヴァノッティやリガブエといったオルタナティヴ・ロックっぽい存在が出てきます。

でも、それよりは個人的にはバンドですよね。その中でも特に

アフターアワーズですよね。この真ん中のロン毛の人がフロントマンのマヌエル・アグネッリですけど、彼が「Xファクター・イタリア」の審査員をやっていた時に見つけたバンドがマネスキン。彼が師匠になってマネスキンを育てたわけです。

他にもマルレーネ・クンツ、プロザック、スブソニカも好バンドです。

Verita Supposte/Caparezza (2003)
L'Uomo Sogna Di Volare/Negrita (2005)
Requiem/Verdena (2007)
Amen/Baustelle (2008)
Il Ballo Della Vita/Måneskin (2017)
Gioventù Bruciata/Mahmood (2019)
Fuori Dall'Hype Ringo Starr/Pinguini Tattici Nucleari (2020)
OK/Gazzelle (2021)
Teatro D'ira Vol.1/Måneskin (2021)
Relax/Calcutta (2023)

2000年代になると、イタリアでも本格的にヒップホップが人気出るんですけど、その代表がファブリ・フィブラ、そして、この写真のアフロヘアのカパレッツァですね。彼は「イタリアのエミネム」と実際呼ばれていて、ロック色の強い曲を歌ってましたね。

そしてそして

マネスキンですよ!2017年に「X Factor Italy」に全員10代で出演した時から本国では人気者でしたけど、2021年のユーロヴィジョンでの優勝で一躍世界的なセンセーションとなりました。イタリアで60年代から育まれ、レベルも決して低くなかったイタリアのロックの感覚が一気に爆発した感じでしたね。

昨今のイタリアではマネスキンの他にもピンギーニ・タチッチ・ヌクレアーリもサッカー・スタジアム埋めれる人気バンドだし、ガッツェーレやカルクッタといった最新の男性シンガーソングライターのセンスもいいし、R&Bのマームンドの評価と人気も高い。メインストリームがわりと充実してるんですよね。

今度はスペイン、行きましょう。

Mejor/Los Brincos (1966)
Los Bravos/Los Bravos (1966)
Digan Lo Que Digan/Raphael (1967)
Meditteráneo/Joan Manuel Serrat (1971)
Sen̈ora Azul/Canovas, Rodrigo, Adolfo Y Guzman(1974)
Amor Libra/Camilo Sesto (1975)
El Patio/Triana (1975)
La Leyenda Del Tiempo/Camaron De La Isla (1979)
Rock And Roll/Tequila (1979)
Nacha Pop/Nacha Pop (1980)

ここ、語ること多いんですよね。

ドイツ、イタリアと違って、この国はビートルズやストーンズのブリティッシュ・ビートのバンドブームがあった国です。ロス・ブリンコスにロス・ブラヴォーズ。後者は「Black is Black」という世界的ヒットも出してます

あと、ホアン・マヌエル・セラットはこの国を代表するフォークシンガー。カノヴァス・ロドリゴ・アドルフォ・グスマンは名前から想像できるようにこの国のクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングです。カミーロ・セストはスペイン歌謡の大物。トリアーナは、この時代を一瞬代表したすごくかっこいいハードロック・バンド。フラメンコ風味です。

でも、一番重要なのは

フラメンコのカリスマ、カマロン・デ・ラ・イスラ。ここにあげたアルバム、言うなればハードコア・フラメンコです。ものすごく速い!この当時にできうる実験が詰まりまくったフラメンコのアルバムです。ロックやソウルがいかに他ジャンルに影響を与えていたかがわかるものです。

Entre Dos Aguas/Paxo De Lucia (1981)
Los Secretos/Los Secretos (1981)
Rock And Rios/Miguel Rios (1982)
Volumen Brutal/Baron Rojo (1982)
El Ritmo Del Garage/Loquillo Y Los Trogloditas (1983)
Mil Siluetas/La Union (1984)
Bandido/Miguel Bose (1984)
La Ley Del Desierto/Radio Futura (1984)
Deseo Carnal/Alaska Y Dinarama (1984)
Hombres G/Hombres G (1985)

この時代はスペインのパンク、ニュー・ウェイヴの時代。大きなバンドブームが1984年くらいから始まります。厳密には前段のテキーラやナチャ・ポップから始まってます。

見た目の「いかにもこの時代らしい」というインパクトでは、アラスカさんという上の女性か、下のレディオ・フートゥーラかな。オンブレスGとかウニオンも大きなバンドではあるんですけど。

あとミゲル・ボセって、この人はアイドルで一度日本でもデビューし、そこそこ人気もありました。洋楽聴き始めの頃に覚えてます。その後、日本では聞かなくなったんですけど、サウンドで大胆なことやる人で、ここに選んだ84年のアルバムはシンセ・ポップの名盤です。この人、年代ごとにビッグヒットがあって、今もイケオジみたいな感じでメディア露出多い人です。

Enemigos De Lo Ajeno/El Ultimo De La Fila (1986)
4 Rosas Y Que Dios Reparta Suerte/Gabinete Caligari (1984)
El Grito Del Tiempo/Duncan Dhu (1987)
Descanso Dominical/Mecano (1988)
Senderos De Traición/Heroes Del Sillencio (1990)
Echate Un Cantecito/Kiko Veneno (1992)
Muy Deficiente/Platero Y Tu(1992)
Cosas Mias/Antonio Flores (1994)
Suoer 8/Los Planetas (1995)
Agila/Extremoduro (1996)

ここはスペインのスーパースター目白押しですね。


一番上はエル・ウルティモ・デ・ラ・フィラ。この国のティアーズ・フォー・フィアーズみたいなデュオ。90年台前半まで圧倒的な人気でローリング・ストーン・スペインだったかな、上にあげたアルバムがオールタイム1位でした。

真ん中の写真がメカーノという、スペインで当時最大の売り上げの女1人男2人の、その昔のドリカムみたいなタイプの人たちですね。写真の真ん中のアナ・トローハっていう、いつもすごく髪を短くしてる人のキュートな高い声がトレードマークです。

そして3枚目の写真がエロエス・デル・シレンシオ。この国最大のアリーナ・ロッカーで、スペイン風味のハードなU2みたいな感じですね。バンドとしては短命なんですけど、フロントマンのブンブリーは現在に至るまでソロでかなりの人気です。

あと、オルタナの時代になると、ロス・プラネタス、エストレモドゥーロあたりもかなり人気のバンドでしたね。


Usar Y Tirar/M Clan (1999)
Estopa/Estopa (1999)
19 Dias Y 500 Noches/Joaquin Sabina (1999)
Lo Que Te Conte Mientras Te Hacias La Dormida/La Oreja De Van Gogh (2003)
Lo Mas Lejos A Tu Lado/Fito Y Gitipaldis (2003)
Pájaros En La Cabeza/Amaral (2005)
Nuevos Tiempos/La Habitación Roja (2005)
La Revolución Sexual/La Casa Azul (2007)
Costa Azul/Sidonei (2007)
1999/Love Of Lesbian (2009)

00年代に入るとスペイン、インディ・バンドがすごく強くなるんですよね。かなりの数のバンドがひしめき合って、80年代以来の第2のバンドブームみたいになってます。どうりでバルセロナでプリマヴェーラ・サウンドみたいなフェスが開催できる下地も揃うわけです。

人気の面では女の子フロントのオレハ・デ・ヴァン・ゴーとか、デュオのフィト・エ・フィッティパルディ、男女デュオのアマラルとかなんですけど、インディ・シーンということでみるならラヴ・オブ・レズビアン、アビタシオン・ロハ、シドネイってとこですね。


Electroviral/Supersubmarina (2010)
Impronta/Lori Meyers (2013)
Leave Me Alone/Hinds (2016)
Curando El Río Suena../Rozalén (2017)
Otros Princípios Fundamentales/Viva Suecia (2017)
El Mal Querer/Rosalía (2018)
El Madrileño/C.Tangana (2021)
Motomami/Rosalía (2022)
Me Muevo Con Dios/Cruz Cafuné (2023)
Cowboys De La A3/Arde Bogotá (2023)

2010s以降はもうロザリア一択ですよね。フラメンコから飛び出して、ラテン・ミュージックでのレゲトン界隈、さらにアメリカのR&B/ヒップホップ界までまきこんで、ビリー・アイリッシュやビヨークとまで共演してしまう。今、世界で最も才能が爆発してるのが彼女ですね。

彼女にプラスしてCタンガーナとかクルズ・カフネーとか、やはり昨今のスペインはヒップホップのイメージはどうしても強いですね。

ただインディ・ロックも引き続いて強いんですよ。日本でにも何回かやってきてるガールズ・バンドのハインズや国内ですごく評判と人気の高いロリ・マイヤーズ、そして最新のヒットチャートでもアルデ・ボゴターとかヴィーヴァ・スエシアとか、今、世界的にロックバンドのアルバムが長期ヒットしない中、この国においては長くチャート上位で売れてて、国内でのロック人気を支えたりしていますよ。


では、こちらがプレイリストです!

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