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テイム・インパーラ、新曲来た!!

どうも。

今日、本当は何を書くか、すごく迷ってたんですよ。気になってたのはイチローの引退ですけど、「思い入れもって見てはいたけど、僕が野球論語ってもな」というのはあったし、他にもウッドストックとか、僕が人生で最初に行ったコンサート(1982年10月のクイーン)の会場が閉鎖されるとか、そういうので迷っていたのですが、

タイミングよく、テイム・インパーラの新曲、しかも、最高なのがきました!

ぜひ、聞いてみましょう!

あ〜、もう、たまりませんねえ〜。

彼らって、「自分の好きなクラシック・ロック」を好きなまま、それをクラブ・エイジにまで違和感なく聞かせるのが、デビューの時から天才的にうまいんですよね。彼らのことは2009年に出たこの

この曲の、僕は断然メロディに酔いましたけどね。このミッド70sな感じがね。ほのかにソウル・ミュージックとビートルズの影響が両方ある感じというか。

僕が彼らのライブを初めて見たのは、2012年の8月、セカンドの「Lonerism」が出る直前のサンパウロの小さいライブハウスでの単独だったんですけど、その時に

このトッド・ラングレンのカバーやって、ものすごく「うおおお」と感動したんですよ。ブラジルの人、あんまりトッド馴染みがないみたいで大声で合唱した僕だけ浮いちゃったんですけど(笑)、これこそ彼らのルーツですよ。甘美でソウルフルで肉感的なエッセンスを持ちながらも、ちゃんと未来のエレクトロ・グルーヴにも対応する。トッド・ラングレンが「Wizard A True Star」という、まさにこのカバーの元曲が冒頭に入っているアルバムが体現しているフューチャー感を40年後に受け継いだのが彼らだなと思いましたね。

セカンドだったら、これですね。このスネアの音!ケヴィン・パーカーには一度だけ書面インタビューしたことがるんですけど、彼がサウンドの中で「これだけは如何しても譲れない部分」としてあげていたのが「生ドラムの音」だったんですよね。「ここだけは今後、テクノロジーや音楽がどう進化しようが、普遍的なものとして残るべきだ」と主張してましてね。そこがこのバンドの「最新鋭なのに、懐かしい温かみのあるサウンド」を支えているのかと思いましたね。

ただ、それって、僕の耳の感覚からしたら、フランク・オーシャンとかソランジュがやってるとこにも共通する要素を感じていて。2010年代、いろんな音楽ありましたけど、楽曲上で極上だったのって、そういう感覚だったのかなと、今にしてみれば思いますけどね。

その次に彼らのライブを見たのが2016年3月のロラパルーザ・ブラジルでした。オープニングでやった、この前年に出たサード・アルバムのタイトル曲のこれから、もういきなりやられましたね!

まあ、ライブバンドとして格段の成長でしたね。12年に見た時は、「いい曲を書くバンドだなあ」との感慨だったんですけど、雄大なサウンド・スペクタルを聴かせられるバンドに成長してましたね。なんか、若い時のピンク・フロイドとELOとダフト・パンクが合体したみたいな感じというかね。「ああ、そういうことって今、可能なんだな」と思って関心しきりでしたけどね。メロディックなのに、エレクトロのミニマルなグルーヴに乗れ、しかも構築するサウンドのスケールがデカい。「ちょっと、ここまでのものは古今でも他に、ちょっと思いつかないな」と思って脱帽したものでしたね。

この頃までにはもうケヴィン・パーカーは現在のインディ・ロックを代表する最高のクリエイターの一人になっていたわけですけど、その後も

このガガとのコラボは驚きましたけどね。しかも、ちゃんとケヴィン・パーカー節になってるというね。ちゃんと生スネアまで入れてね。

去年もトラヴィス・スコットのアルバムにも参加しててね。この曲で共演してるファレルとの相性も間違いなくいいでしょうね。ファレルも70sのヨットロックっぽいエレクトリック・ピアノでのコード進行、すごく多用しますからね。今後どこかでまた共演してほしいものです。

テイム・インパーラ、すでにいろんなフェスへの参加を表明してまして、今やもうかなりヘッドライナーに近い位置です。まあ、当然ですけどね。アルバムも、出るでしょう。

僕個人にとっては、10年代のロックって地味ではありましたけど、THE1975とTHE XXとセイント・ヴィンセントと彼ら、ってあたりはこの時代とはやっぱ切り離せないのかな、と思ってますね。


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