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祝・再結成!「今、戻ってくるオアシス」が想像以上の価値がある3つの理由

どうも。

もう、今日はこの話題以外はできないでしょう!

はい。もちろんオアシスの再結成。もう、今日、目にするものほとんどこの話題でした!

それは日本のTLだけじゃないですね。もう、あらゆる言語でこの話題で持ちきり。もう、全世界が待ってた。そう呼んで過言ではないと思います。

よく再結成なんて聞くと、「ソロでパッとしなかった人がお金欲しさで・・」みたいなことをいいたがる人もいたりするものなんですが、僕はこの再結成

ものすごくポジティヴに見てます。

なんなら

今年のロック界の大ニュースの一つくらいに見てます!

というかこれ、今後にすごい意味を持つ大事なものにさえなりうるものです。あまり軽く考えない方がいいと思います。

では、なぜそのように考えるのか。ちょっと検証してみたいと思います。

【リアムが成長、好調の延長上で実現したものだから】

ここのポイントが実は非常に大事です。

僕自身、オアシスは94年のデビューから97年のサード・アルバムが出るまでの騒ぎが一番盛りあがったクチで、その後はアルバム出るたびに期待はするものの、2008年のラスト作で「よくなってきたかなあ」と思った矢先に解散。で、その後のソロもノエルは出だし好調、オアシス残党のビーディ・アイは新しい路線で頑張ろうとするんだけど何か及ばない感じで、どこか乗り切れない感じで見てたんですよね。

ところが、そんな僕が一気にオアシス再評価に向かう出来事が2017年に起こります。それが

リアムのこのソロ・デビュー曲聴いた時に「ものすごく久しぶりに良いオアシスの曲、聴いた!」と思ったんですね。すると、これの入ったアルバム「As You Were」が見事なまでにオアシスなアルバムで。

で、そうすることによってリアムの歌声に自信が戻ってきたように感じたんですよね。聞いてて「俺の一番ベストが出る音楽こそこれだ!」という感じで。やはり、「オアシスっぽい曲」を歌わせて世界で一番かっこいいのは彼だし、彼こそがオリジナルですからね。

これがすごく好評で全英1位になって、以後のソロも出れば1位を続けています。

そして、彼の場合、それが

彼自身のライブでもふんだんにオアシス・ナンバーを余すところなく入れて、大観衆を酔わせてるんですよね。主要な楽曲はだいたいやって。それはまるでポール・マッカートニーのライブでビートルズ、デイヴ・ギルモアのライブでピンク・フロイドの曲聞くみたいな感じで。彼らがそれぞれのバンドでやってる「レガシーの継承者」的な役割を彼自身が請け負ってる覚悟があるな、という感じがしたんですよね。

リアムとしては自分は調子よく歌えてるし、オアシス・ナンバーを歌った時のファンの手応えもわかっっている。あとはこれ、ノエルの合意次第でオアシスがもう一回できるんじゃないか、という感じになったんだと思うんですよね。

一方のノエルも、ソロは基本的に出せばアルバム1位と好調ではありました。こちらはむしろ「オアシスの呪縛」から離れて自由な音楽活動がやれているところ。オアシスをやるもやらないも彼にかかったわけですけど、ずっと渋っていたところからのゴーサインとなりました。

これが逆だったら嫌だったんですよ。ノエルだけが成功して、リアムがソロで成功しなくて呑んだくれてるところをノエルが見かねて・・・みたいな感じだと。それがそうじゃなくて、これまで自由奔放、勝手気ままな弟イメージのあったリアムがしっかりした状態で兄に頼む形になったのが良かった。ソロ実績で全く対等な状態で再び組む、すごく理想的な形となったわけです。

【不在期に高まったレジェンド感】

そしてオアシスの場合、これがすごく大切なんですが、解散してる間にかなり聞かれてたんですよね。

何がすごいかって、まず、これを見てください。

これ、オアシスの最近の全英アルバム・チャートの順位なんですけど、それぞれのチャートイン週数見てください。572週、659週、555週。そう、ただ単に3枚のアルバムが入ってるだけでなく、それぞれが全て10年以上トップ100に入り続けてることなんです!

これらのアルバムより長く入ってるアルバムなら幾つかあります。ただ、そういうアルバムが3枚同時に入ってるアーティストは誰もいません!

これこそがオアシスがこの国で圧倒的に強いことの最大の表れです。

そしてオアシスはサブスクでも強いんです。

これ、オアシスのSpotifyでの人気曲一覧なんですけど、Wonderwall、ストリーム数いくつあると思います?20億回ですよ!!これなんと、実は90年代のすべての曲の中で2位の多さなんですって!1位がニルヴァーナのSmells Like Teen Spiritで3位がレディオヘッドのCreepなんですけどね。その他にも1億回再生された曲も目白押しで。

全体のマンスリー・リスナーも2100万人と多いんですけど、これから再結成ライブに向け、リスナーは拡大すると見ています。3000万人に乗るんじゃないかと見てます。

こういう風に状況そのものが良かったんですけど、僕はこれ、「ファンが喜ぶ以上のもの」をもたらす可能性があると見ています。

というか、そのものズバリ

【今のロックシーンに必要】

だと思うんですよね。

これ、なんでそう思ったかというとですね

https://www.youtube.com/watch?v=KHocVRUlvkk


このフォンテーンズDCのこの曲を聴いた時に色々去来するものがあったんですね。 すごく1998年というか。なんか、ケミカル・ブラザーズの影響を受けたオアシスがKORNをやったみたいな曲じゃないですか。オアシスがKORN好きだったとは思えなくはあるんですが、少なくともビッグビートの感じがもう少し濃厚な曲を3枚目、4枚目でやって良かったんじゃないか、なんか架空の「こうなってほしかったオアシスの曲」みたいですごいクールだなと思ったんですね。

と同意にこれ、「ロックで久々に野郎がかっこいいと思う曲!」と思って、その時に「オアシスって、あの当時、ものすごく野郎を刺激するバンドだったじゃないか!」と思ったんですよね。

だって、今思い返しても、オアシスほど文科系野郎をファッションに感化させたバンド、ないですからね。モッズコートからポロシャツから、サングラスから髪型から。手本にしてる人、いっぱいいましたからね。そして日本でも、彼らに憧れてバンド組む人も多かったですからね。

方やそういうオアシスみたいなバンドがあって、もう方やグリーン・デイみたいなポップパンク・バンドでこっちでもまた少年たちがロックに憧れる。そういう流れって、あの当時、確実にあったんですよ!

これが10年代に入って本当に死んでしまった感覚なんですよね。全てはピッチフォークが執拗にことごとくロックスター下げを行った結果、華のあるバンドが育たなくなってしまったからなんですけど。今、12歳のうちの息子がヒップホップにはまってるんですけど、彼見てても思うのはケンドリック・ラマーとかトラヴィス・スコット、タイラー・ザ・クリエイターが身近なカリスマ・スターに見えるからのような気がするんですね。音楽そのもの以上に。ロックで近づきたくても、同性でそういうかっこいいロールモデルになれる人がいなくなってる。今、ロックで売れてるのも女の子ばかりで、彼くらいの年頃だとやっぱ同性のアイコン欲しいと思うんですよね。そういう感覚ないとバンドも組みにくい。

ということでオアシスがそのいいお手本見せる時なのかなと思ってます。本当はフォンテーンズみたいなバンドがたくさん出てくることがいいんですけど、それが現状で出てこないんだったらオアシスがその代わりやってもいいわけだし、現状の売れっぷり、ストリームのされ方見ても、そうするに違和感もないと思うんですよね。

あと、オアシスの場合、ファンに音楽をディグさせる力もあった。僕の知人で何人も彼等が勧める60sのロックを聴く人、たくさんいましたからね。そういう影響力でも強かった。その意味でもリーダーになりうるバンドだったんですよね。

あと、いざなくなって見たら思うんですけど、些細な兄弟喧嘩とか、とんでも発言とか、ああいうのいざ失ってみると寂しいんですよ。ああ言うゴシップ提供のスターとしての存在感もやっぱあると嬉しいものなんですよ。それゆえにオアシスって、イマイチなものもそれなりに多いバンドではあるんですけど、それも絵になったでしょ?レディオヘッドがイマイチだったらただ落胆な気持ちにしかならないんですけど、オアシスだったらそれもネタになる。言動やイマイチなライブ、アルバムでいじるのがまた楽しかったりもして。長嶋茂雄が「三振でもエラーでも絵になった」みたいな言われ方されますけど、そこまで行くロックスターってオアシス去ったらそれより若い人にいなかったじゃないかとも思うんですよね。

そういう意味でオアシス、シーンに必要です。この再結成でロックが活気付いて売れることを願っていますよ。

で、早速、再結成効果は現れていまして

再結成発表前日時点でSpotifyのイギリスで3曲が30位台に上がってきています。発表を受けた後のアクションを本当は知りたかったんですけど、こういう時に限ってSpotifyの更新が遅れてまして、まだわかりません。わかり次第足そうかなと思ってます。




 
 
 












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