最新全米映画興業成績(24/09/27-29)とマギー・スミス追悼
どうも。
1(-)The Wild Robot
2(1)Beetlejuice Beetlejuice
3(2)Transformers One
4(-)Devara Part 1
5(3)Speak No Evil
6(-)Megalopolis
7(5)Deadpool&Wolverine
8(19)My Old Ass
9(4)Never Let Go
10(6)The Substance
初登場1位は「The Wild Robot」。これはドリームワークスのCGアニメ。これは無人島に流れ着いたロボットがサバイバルの適応能力を活かしながら強く成長していくSFアドベンチャー。主役のロボットの声をルピタ・ニョンゴが務めています。
これ、かなり期待の高い映画でして、全くの新作映画にもかかわらず3500万ドルを獲得して1位です。これ評判もすごくいいんですよ。Metacriticで85点、Rottentomatoesでなんと98点!これでものすごく期待が高まっています。
これ、日本でも公開決まってます。「野生の島のロズ」のタイトルで来年の2月の公開のようです。
今日は都合でニュー・エントリーの紹介は2作のみ。6位初登場は「メガロポリス」。かの巨匠フランシス・フォード・コッポラ、あの名作「ゴッドファーザー」の監督の13年ぶりの新作。ただ、ヒット作もその頃はなかったので1997年の「レインメーカー」以来に注目を浴びる映画な感じですよね。
この映画はアダム・ドライバー主演の、ジャンルでいうと近未来SFで今年のカンヌ映画祭で公開されて話題を呼びました。
ただ、その時から賛否は真っ二つに分かれていました。Metacriticで56点、Rottentomatoesで49点。みんなが絶賛するタイプの映画ではなさそうです。
さて、
マギー・スミスが亡くなってしまいました。89歳。大往生と言って良いかと思います。
もう、近年の映画でもすごくお馴染みの顔、それくらい、老け役として有名でしたけど、それ以前から実績のあるイギリスが生んだ大女優です。
彼女は若い頃はシェークスピア演劇の舞台女優として名を馳せていました。イギリスの女優さん、とりわけ正統派はそれがひとつの大きなステータスでもあるわけですが、そんな彼女に35歳だった1969年に大きな転機が訪れます。
この映画「The Prime Of Jean Brodie」で、イギリスの女学校の型破りの女性教師ジーン・ブロディを熱演したところ、これが大好評。
それが
1970年4月に行われたオスカーの授賞式でライザ・ミネリやジェーン・フォンダに勝って主演女優賞を受賞します。ただ、アワードに姿をなかなか現さないことでも有名な彼女。この時は欠席して代役の人が賞を受け取っています。
ただ1979年のオスカーではアメリカのコメディ映画「カリフォルニア・スイート」で助演女優賞を獲得。この時には授賞式に参加してオスカーもらってます。この時も若き日のメリル・ストリープに勝っての受賞だったんですね。
その後は80年代に、当時のイギリスの時代劇の大監督ジェイムス・アイヴォリーの「眺めのいい部屋」、ここで、今ではもうまるで別人、まだ10代だった気がしますヘレナ・ボナム・カーター演じる良家の令嬢の付き人役で強い印象を残します。
そして90年代に入ると
「天使にラブソングを」での修道院長の役ですね。僕はこれではっきり存在を覚えたものでした。一般的にも今に至る彼女のイメージって、これ以降のものではないかという気がします。
僕よりも若い世代にとっては絶対これですよね。「ハリー・ポッター」の
マクゴナガル先生。あれだけ長く続いたシリーズで何度もこの役演じたわけです。これが強烈に染み付いていますよね。
そして2010年代はイギリスの貴族ドラマ「ダウントン・アビー」のヴァイオレット・クローリー公爵夫人で注目されました。もう、90年代以降は画面に出てくるだけでかなりの存在感とインパクトを残したものでした。
彼女の同世代はイギリスの大ベテラン女優の宝庫で、60sのブリティッシュ・ニューウェイヴ・シネマの大スターだったヴァネッサ・レッドグレイヴ、マギー以上に晩年になればなるほど開花したジュディ・デンチとともに大御所中の大御所でデイムの称号も受けるほどの存在になっていました。いなくなるとすごく寂しくなりますね。RIP