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満足な受賞結果多し!改めてオスカー2023を振りかえる

どうも。

EEAAO、圧勝でしたね!

作品、監督、主演女優、助演男優、助演女優、脚本、編集、これだけ勝てば十分ですよね。記録によると、ここまでの独占になったのは2009年の「スラムドッグ・ミリオネア」が8部門で勝って以来。あの映画は役者カテゴリーではノミネートがなかったので、役者3部門を含んでのここまでの圧勝となると、さらにかなり遡らないと無いんじゃ無いかと思います。

この映画、監督のダニエルズの勝利だとは思うんですけど

やはり、主演のミシェル・ヨーあってのものですよね。人種マイノリティの移民にして中高年の女性の世知辛さ。これを華麗な七変化と共に、艶やかかつ誇り高く演じてみせた。もう、これだけで、この映画そのもの以上に彼女に受賞して欲しかっただけに、これは本当にうれしいです。

そして作品賞のプレゼンターがハリソン・フォードだったのもぐっとする瞬間でした。助演男優賞のキー・ホイクワンは、1984年のインディ・ジョーンズ第2弾のときの子役。実に39年ぶりに、こういう形で二人が再会したわけです。彼もとうとう、役者として子役のイメージを超えることができたのもうれしいことですよね。

ヨーさんとスクリーンで戦ったジェイミー・リー・カーティスが助演女優賞。「お熱いのがお好き」のトニー・カーティスと「サイコ」のジャネット・リーの娘というサラブレッドで「ハロウィン」のヒロインだったのが40数年前というキャリアながら、これまでノミネートもなかったところが64歳での初ノミネートに初受賞。これも感慨深いですよね。彼女と同世代のアンジェラ・バセットを応援してましたが、受賞の価値は当然あったと思います。

ブレンダン・フレーザーの主演男優賞も本当に嬉しかった!90年代の人気イケメン俳優でかつては主演もたくさんあった。そんな彼が太ってハゲでスクリーンから消えたあと、「ホエール」での体当たりの熱演でカムバック。はりうっどが昔から好むシナリオではあるんですが、それをここまで巧みに決めた例もそうあるものではありません。

かつての有望若手実力派女優から、気鋭の女性監督になったサラ・ポーリーは「Women Talking」で脚色賞を受賞。やはり彼女は才人ですね。この映画は、かなりみるのがしんどいヘヴィな作品ではありますが、よくぞトライした労作です。彼女の今後の監督作にも期待です。

そして楽曲賞で「RRR」の「ナートゥ」が受賞したのも嬉しかった!あの、こってりとした特大エンターテイメント映画の肝となる、ものすごいハイテンションの、高度技能を必要とするあのダンス。1回見たら、誰も忘れません。文句なしの受賞です。

パフォーマンスではリアーナが、今度はリップシンクせずに、彼女本来の歌の実力を見せていて、ホッとしました。そうでなくちゃ!

トーキング・ヘッズのレジェンド、デヴィッド・バーンはEEAAOの主題歌のパフォーマンス。手がソーセージになるおまけ付き。ミツキも歌っていただけに、パフォーマンスの欠席は残念でしたけど、バーンさんがこの場に登場してくること自体が、すごく貴重なことですよね。

そして技術系を「西部戦線異状なし」で占めたのは、すごくリベラルなオスカーらしいですね。ウクライナ紛争があった年のオスカーらしい結果だと思います。

・・・といった感じでしょうか。こんなに受賞結果で納得いくオスカーも久しぶりじゃ無いでしょうか。

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