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最新全米チャート(2022/01/15)とロニー・スペクター追悼

どうも。

では、今年初めの全米チャート、いきましょう。

SINGLES
1(2)Easy On Me/Adele
2(6)Stay/The Kid Laroi & Justin Bieber
3(7)Heat Waves/Glass Animals
4(9)Shivers/Ed Sheeran
5(50)We Don't Talk About Bruno/Encanto Cast
6(12)Industry Baby/Lil Nas feat Jack Harlow
7(20)Cold Heart/Elton John & Lua Dipa 
8(19)Bad Habits/Ed Sheeran
9(14)Need To Know/Doja Cat
10(16)Super Gremlin/Kodak Black

イギリス同様、アメリカもクリスマス・ソングが去って、その代わりに急浮上する曲が目立ってますが、注目はグラス・アニマルズの「Heat Waves」。なんとチャートイン51週目にして3位まで上がってきました。これ、物凄い記録になってますね。

そして、イギリスに続いて、これも大旋風ですね。映画「ミラベルと魔法だらけの家」からの「We Don't Talk About Bruno」。これ、来週あたり1位なっちゃうんじゃないですかね。

では、アルバムにいきましょう。

ALBUMS
1(7)Encanto/Soundtrack
2(1)30/Adele
3(6)Dangerous Double Album/Morgan Wallen
4(4)Christmas/Michael Buble
5(3)Red(Taylor's Version)/Taylor Swift
6(11)Certified Lover Boy/Drake
7(15)Planet Her/Doja Cat
8(13)The Highlights/The Weeknd
9(12)Fighting Demond/Juice Wrld
10(20)Hall Of Fame/Polo G

その「ミラベル」、ついにサントラ・アルバムが1位獲得ですよ!

うちの娘のリーナはこっちの方が好きなんですよね。怪力キャラ、ルイーザの曲「Under The Surface」。これが2番手人気の曲で、これも今週シングル・チャートで14位まで上がってきてまして、来週、トップ10、入るんじゃないかな。

さて

1960年代前半にアメリカを席巻したガール・グループ・ブームの中でも最高峰だったロネッツのロニー・スペクターが亡くなってしまいましたね。

 このガール・グループ・ブームというのは、まだポップ・ミュージックに10代の女の子の気持ちが反映されにくなった時代、時代はロックンロールの時代にはなっていましたけど、そこではなかなか女の子の本音というのが出にくかった時代に、当時のアメリカン・ガールの気持ちやライフ・スタイルを反映したものとして愛されていたんですよね。

 いろんなグループ、たとえばシレルズ、シフォンズ、クリスタルズ、マーヴェレッツ、ディキシー・カップス、シャングリラズとたくさんいましたけど、音楽的な評価がもっとも高く、商業的に最も人気あったのがロネッツで、ロニーことベロニカ・スペクターは、その伸びやかでパワフルな圧倒的な歌唱力と抜群のファッション・センスで一大アイコンだったんですよね。

 ロネッツの背後には敏腕プロデューサーのフィル・スペクターがいて、彼の力で売れたと見ることもできるんですけど、ただ、その彼とロニーが恋仲になって結婚してしまってから、スペクターのロニーへの異常嫉妬が爆発してしまいまして、露出させないようにしたんですね。人気絶頂のビートルズが全米ツアーのオープニング・アクトに依頼までしたのに、それも妨害したりして。ついには監禁までされたんですよね。

 だから上の「Be My Baby」みたいな象徴的なヒット曲を持ち、それこそ世が世ならこの時代のビヨンセみたいになれたかもしれなかったのに、結局ベロニカは離婚する1974年くらいまで自由な音楽活動ができず、解放されたときには時代も変わってしまっていたんですよね。

でも、ロニーはしっかりリスペクトされててですね。ロネッツのヒットから23年後の1986年、エディ・マネーが「Take Me Home Tonight」という曲を全米トップ5のビッグヒットにしたんですが、そこでロニーが「Be My Baby」のフレーズを歌ってですね、それで僕らの世代にも知られたことになったわけです。

ロネッツは最近クリスマス・ソングでチャートに復活してまして、この曲が先日、ビルボードのシングルチャートでトップ20のヒットになったばかりでした。

 生前は必ずしも彼女の実力通りの評価にはならなかったのかもしれませんが、これからもしっかりリスペクトされ続けるとおもってます。RIP

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