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BLACKPINKがBTSに次いで世界的な現象になってしかるべき6つの理由

どうも。

今週はもっぱら、これでしたね。

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はい。BLACKPINK のファースト・アルバム「The Albums 」のリリースがありました。

これに関しては世界のチャートがすごく気になってます。英米共に中間発表で2位。かなり世界的に上位に行くことになりそうです。後で、このチャート結果をまとめようか。そんなことも考えています。

そして、このアルバムなんですが、

そういう現象になってしかるべき作品!

僕も自信持って、そういえるアルバムです。

では、なぜ、彼女たちが世界的にここまで注目される存在なのか。そのことについて語って行こうかと思います。

①女の子のKポップ・グループで一つだけ異質の存在

まず、成功の理由として考えられるのは、BLACKPINKだけKポップのガールズ・グループの中で明らかに異質なんですよね。

これは韓国人がそうなのか、アジア人だからそうなのか、はっきりとは分かりかねることではあるんですけど、どうも他の女の子だとすごく清純っぽすぎるというか、いい子ちゃんすぎるんですよね。TWICEにそれが顕著なんですけど、あの感じだと欧米目線ではすごく子供っぽく見えすぎちゃうというか。

 そこに行くとBLACKPINKの場合は、最初から攻めた感じでセクシーで、かつ同性に向けて強さをアピールした感じだったので、欧米の女の子たちにもすごくアピールしやすかった。そこ、大きかったかと思います。「ガール・クラッシュ」という言葉が彼女たちからできたように、男にとって「可愛いだけ」の存在にならない芯の強さ、そこが効いてますね。

 もっとも他の女の子のグループでも、精神的にそういう女性像でありたいと思っている人もいるとは思うんですけど、いざ、それが見かけや音楽的にうまく表現できているかというと、それはまた別の問題でもあって。この点でBLACKPINKはかなりうまかったんだと思います。

そこには

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ファッション・リーダーとしてジェニーがいたことがすごく大きかったんだと思います。彼女のちょっと挑発的な感じもあるファッション・コーデが、そうした「ガール・クラッシュ」のコンセプトを直感的に分かりやすく表現できているところが大きいと思います。

②英語での疎通能力と歌唱が抜群

さらに、このポイントがめちゃくちゃ大きいです。

メンバーの中で、ジェニーとロゼの2人が英語のネイティヴ・スピーカーなのが大きいです。この点に関してはBTSのナムジュンよりも強いくらいです。

この2人の場合はロゼが生まれと育ちがニュージーランド、ジェニーも8歳月くらいにオーストラリアに親の仕事の都合で行って5年くらい育ってますからね。

BTSとBLACKPINKがKポップの中で頭一つ抜けて成功できたのは、歌詞ではなく、日常での英語疎通能力で、それが

こういうアメリカのTVショーなどで効くわけです。これが「通訳さんを後ろにつけて」では絶対に成功しなかったはずなんですよ。アイドル・グループなんて、ただでさえ「操られている」印象が強いわけですから、こうした疎通能力の高さは、それを覆すには大きな意味があります。

あと、歌にももちろんそれは生きてるわけでして。

ロゼがキメの部分をしっかり英語で歌えることが大きいです。彼女、Kポップにおけるベスト・ヴォーカリストではありませんが、英語で歌うことに関しては韓国屈指のうまさです。ここもかなり大きなポイントです。

③R&B、とりわけラップの対応が絶品

それから、これはBTSにも言えたことですけど、R&Bのノリへの対応、とりわけラップがうまかったことが、これ、大きいです。

ここもジェニーなんですけど、「女性Kポップでラップのうまさなら彼女」とはよく言われるもので、youtube見ると、彼女のラップ集はすごく多いですね。

ただ、今回のアルバムを聞いてると、リサの方にソロのラップ・パートが移されてますね。ジェニーは今回は英語詞のヴォーカルと決めフレーズの担当になってる感じがします。

それが可能だったのはひとえにリサの能力故ですね。彼女、この動画の英語でも書かれてますけど、ラップ、ニッキ・ミナージュにそっくりなんですよ!声、同じです(笑)。あの、鼻に引っかかった低い声。これができるのも、なかなか特異な才能です。

④世界的な大物と並んでも対等

あと今回のアルバム、セレーナ・ゴメスだったり、カーディBと言った、いかにもギャラ高額そうなゲストが並んでるんですけど、そこで「借りてきた猫」みたいにならずに、彼女たちと完全に対等なのが素晴らしいです。ロゼなんてセレーナよりも難しいパート歌ってて(笑)。「Bet You Wanna」もリサの声質のせいで、カーティとニッキが共演してるかのような効果もあったりでね。

もう、この2曲を聞く分には、完全にアメリカのR&B/ヒップホップと対等のレベルというか。

すでにレディ・ガガとはこの曲で共演してましたけど、もう完全に洋楽の中に同化してますよね。この対応能力の高さ、見事です。

⑤アンセム作る能力の高さ

あと、「合唱必至のアンセム」、これも彼女たちのうまさです。

それは、出世曲となったこの曲でも証明はされていましたけどね。彼女たちの場合、韓国語の語呂をうまくキメフレーズにできるうまさがあったんですけど

この「Lovesick Girls」はそうした次元も一歩超えたアンセムですね。これはいわゆるエンパワメント・アンセムで、恋愛で苦痛になるくらいに悩んでいる女の子たちへの曲なんですけど、これは次の代表曲になる可能性は濃厚です。

この曲で、ジェニーと、ここまで名前出てきてないセカンド・シンガーのジスーが初めて作詞にトライした曲でもあります

⑥BTSがビートルズなら、ストーンズは?

いつの世もそうなんですけど、一つ現象的な成功が出ると、人は「ライバル」とともに語りたがるものです。ビートルズが出たらストーンズ、セックス・ピストルズに対してはクラッシュ、ニルヴァーナにはパールジャム、ブラーにはオアシス、という「二項」というのはいつの音楽シーンにも普遍なものです。

となると、「BTSにとってそれは誰か?」ということになると、本来ならEXOなんですよね。とりわけ、韓国国内でバンタンの人気がEXOを超えて数年まではそうでした。ただ、EXOが欧米進出がいまひとつ出遅れて、メンバーの一部が徴兵に取られてしまった今となってSuperMがEXOの代わりにBTSの対抗馬にされてかなり頑張ってはいますけど、まだBTSと比べるとだいぶ差があると言わざるをえない。

それに比べると、やっぱりBLACKPINKの方がBTSに次ぐ存在としては、あの2019年のコーチェラ・フェスティバルの時からすでに2番手につけていたわけだし、それにぶっちゃけ言ってしまうと、今の世の中、「2項対決を同性でやらなくてもいいのでは?」とも思うので、BTSがビートルズなら、BLACKPINKがストーンズでもいいじゃないかとは思うんですよね。

折しもBTSがすごく「爽やかないい子ちゃん」イメージで売ってて、BLACKPINKが挑発的な感じでしょ?そこもちょうどいいなと思って。

BLACKPINK、女性グループの系譜でいうと、この辺りですけどね

ロネッツとかシャングリラスと言って、60sの初頭にアメリカで「ガール・グループ」という女の子のヴォーカル・グループのブームがあった時の人気アーティストですけど、両者ともに、男目線にちょっと突っ張った感じの、強い女の子イメージのグループでした。下のシャングリラスだとかなり不良っぽいイメージで、それゆえロックファンの受けもよかったみたいですけどね。ロネッツはビートルズが前座を依頼するような存在でもありました。

このガール・グループもいろんなタイプがいるんですけど、このブームでも、やっぱり「可愛いだけの従順な女の子」は歴史にはあまり残らず、それこそ半世紀前の「ガール・クラッシュ」みたいな存在が語り継がれているわけです。

・・・と、そんな感じですね。

チャートの発表が楽しみなのと、来週、14日にはNetflixで彼女たちのドキュメンタリーも出るので、それも待ってます。








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