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注目作、多すぎ!来年(2022年)のオスカー候補作

どうも。

  ここ数年、パンデミックの影響でちょっと手薄になってましたが、当ブログ、もともとオスカー予想もブログの毎年の恒例企画のひとつです。

 去年がパンデミックで手薄だったしわよせか、まあ〜、今年は作品がとにかく多い!こんなに注目作多い年、ちょっと記憶にないですね。

こんな感じです。

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はい。いまのところ、メディアの予想で頻繁にあがってる10本がこんなかんじですが、実はこれでもまだ全然足りてません。

ざっと説明していくことにしましょう。

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今年、いまのところトップの扱いを受けているのが、トロント映画祭でオーディエンス賞(実質グランプリ)を獲得した「ベルファスト」。これはケネス・ブラナーが監督した作品ですけど、1870年代のアイルランドを舞台にしたヒューマン・コメディ。主演はテレビドラマ「アウトランダー」のヒロインだったケイトリオーナ・バルフ。

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それを追うのが「The Power Of The Dog」。これはニュージーランドの女性監督のパイオニアのひとりですね。ジェーン・カンピオンの作品。オスカー・ノミネートだったら1993年の「ピアノ・レッスン」以来ですね。これは文芸作品の映画化作品で、ベネディクト・カンバーバッチとキルステン・ダンスト主演です。そしてこれがネットフリックスのイチオシです。

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うえの2本と、この映画が今のところ3強」扱いされてますね。続いては「King Richard」。邦題「ドリームプラン」。これはヴィーナス、セレーナ・ウィリアムズを育てたコーチの実話。コーチ役はウィル・スミス。主演男優を狙ってます。

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そしておなじみ「DUNE」は4番手。「メッセージ」のときも同じくらいの順番だったのでSFはやっぱり損してるかな、というのが印象です。

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続いては「Nightmare Alley」。これは「シェイプ・オブ・ウォーター」でオスカー作品賞を受賞したギジェルモ・デル・トロの新作です。いつも怪獣いるイメージ強いデルトロですけど、今回はフィルム・ノワール。異色作です。主演はブラッドリー・クーパー。

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さらに続いては「The Tragedy Of McBeth」。あのシェイクスピア劇を今回はイーサンのいないジョエル・コーエン単独で監督をつとめます。マクベスたくは大御所デンゼル・ワシントンですでに演技、大絶賛を受けています。

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「Licorice Pizza」は僕も大好きな映画監督です。ポール・トーマス・アンダーソンの新作。今回は青春ドラマなんですが、主演は、PTA常連盟友、今は亡き名優フィリップ・シーモア・ホフマンの息子、まだ18歳のクーパー・ホフマン、そしてロックバンドHAIMの三女、アラナ・ハイムがつとめます。PTA、HAIMの大ファンでMVを撮ってたりもしましたけど、こんな発展をしようとは。

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そしてこれも話題です。レディ・ガガ、アダム・ドライヴァー、主演の「House Of Gucci」。監督は大御所リドリー・スコット。これはグッチの社長だったマウリツィオ・グッチを殺した元夫人の実話なんですが、ガガ、演技絶賛されてます。「スタ誕」に続いての主演女優連続ノミネート、ありそうです。

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そしてスティーヴン・スピルバーグの新作はミュージカルの名作「ウェストサイド物語」の60年越しのリメイク。主演は「ベイビードライバー」のアンゼル・エルゴート。12月公開ですが、レビュー関係がまだ出てなく未知です。

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「Don't Look Up」は「マネーショート」「バイス」でオスカー作品賞で連続ノミネートされたコメディ監督アダム・マッケイの新作。今度はジェニファー・ローレンスやレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェットなど豪華キャストですが、ネットフリックス配信。「The Power Of The Dog」とのプッシュの兼ね合いが気になります。

これが有力視されてる10作ですが、まだ候補、たくさんあります。

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その一番手が「Coda」ですね。これはサンダンスで受けたインディ作で、聾唖者のヒューマン・ドラマ。80年代に「愛は静けさの中に」でオスカーを受賞したその道の先駆マリー・マトリンが出演しています。

これ、ブラジルで僕が気付かない間に公開したみたいですごく焦ってるんですよ(笑)。アップルTV配信の国もあるらしいので、なんとかしてみたいんですけどね、これ。

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続いては「スペンサー」。ダイアナ妃の離婚をえがいたものですが、クリステン・スチュワートの演技がすごく注目されています。今週末観れる予定でしたが、突如延期されてしまいました。

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そしてスペインの巨匠ペドロ・アルモドバルの新作「The Parallel Mothers」。カンヌで大好評だったこの映画もいつものようにスペイン語ですが、オスカーのバズがあります。

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ネットフリックスでは、最近配信はじまったばかりの「Passing」もかなりの評判です。20世紀初頭に白人として生きていた黒人女性の物語。監督は女優のレベッカ・ホールです。

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「ハミルトン」のリン・マヌエル・ミランダの最新ミュージカル映画「Tick Tick Boom」もネットフリックスで次の週末配信。これはかの「Rent」のクリエイター、ジョナサン・ラーソンの伝記でアンドリュー・ガーフィールドがラーソン役を演じます。

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50年代の名作TVコメディ「I Love Lucy」の名女優ルシール・ボールの伝記映画「Being The Ricardo」も注目作です。ルーシー役はニコール・キッドマン。共演者で夫のデシ・アルマズはハビエル・バルデムですね。監督はアーロン・ソーキン。

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ヴェネツィア映画祭で好評だったスリラー「The Lost Daughter」。このところオスカー常連のオリヴィア・コールマンが行く不明になった娘の母親を演じて話題です。監督はマギー・ジレンホール。女優の監督進出、目立ちますね。

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人気インディ監督マイク・ミルズの最新作は「C'mon C'mon」。ホアキン・フェニックスが縁のなかった甥との交友を描いたドラマです。

・・・といったところに下馬評が集まってます。

これ、全部評判がよかったりしたら見ないといけない作品多いので、かなり大変です。賞レースは12月になったらはじまりますが、どうなるか。

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