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ジョングクが極右ソングかわして初登場1位。最新全米チャート(2023/07/30)

どうも。

今日、実は言いたいことが、とあることだけなんですけど、行きましょう。全米チャート。

SINGLES
1(-)Seven/Jungkook feat Latto
2(-)Try That In A Small Town/Jason Aldean
3(1)Last Night/Morgan Wallen
4(2)Fast Car/Luke Combs
5(4)Calm Down/Rema & Selena Gomez
6(7)Fukumean/Gunna
7(3)Vampire/Olivia Rodrigo
8(9)Cruel Summer/Taylor Swif
9(6)Flowers/Miley Cyrus
10(8)All My Life/Ll Durk fet J Cole

https://www.youtube.com/watch?v=QU9c0053UAU

BTSのジョングクのソロ・シングル「Seven」が初登場1位です。

いやあ、これが1位でよかった!というのもですね、2位で入ってきた曲があまりにもひどすぎる!

 このジェイソン・アルディーン、カントリーでは大物なんですけど、彼の出した「Try That In A Small Town」、この曲が主張してることがあまりにひどい。

何が問題なのか。過剰書きにすると

①ミュージック・ヴィデオで、BLMのプロテストや、コンビニ強盗の映像を使って黒人への偏見や憎悪を煽っている

 まず、ここが問題ですね。BLMのプロテストは2020年にドナルド・トランプが「アンティファが暴力を煽ってる」などと言って、白人たちの黒人に対する積年の暴力を棚に上げて問題をそらす語法として使ってましたよね。保守の人にとっては、国旗燃やされることの方が問題のようで、そういう自分たちに都合の良い映像と、黒人が強盗をする映像を使って黒人への嫌悪をあおりかねないことをする。僕ですね、サンパウロで銃突きつけられたことが一度ある(しかも、割と最近)んですけど、やったの白人だったんですよね。あの体験もあって、「全然関係ないじゃねーか、このやろう確固と、白人保守の言うところの「犯罪を起こすのは黒人」の偏見はすごくうんざりしています。

②歌ってる場所は、その昔、黒人リンチが行われたことで悪名高い場所

 ジェイソンが歌っている場所も問題でして。その場所は、テネシー州議会場なんですが、そこは1927年に、黒人少年がリンチされたことで有名な場所なんですね。これもまた、黒人たちへの敵対心や憎悪を焚きつけかねません。

③歌詞で、銃による正当防衛を誇らしげに語っている

 ミュージック・ヴィデオだけが問題ではありません。歌詞にも強い表現が出てきます。

「警察に唾を吐きかけ、国旗を燃やす。そういうことを小さな町でやってみろ」

まあ、この表現も典型的な右翼的なものではあるんですけど、それ以上にすごいのが

「じいちゃんから受け継いだ銃を持っている。いつか使う日が来るよと言われていた」

 これなんて、「やばいと(俺が)思ったものは撃つ」とでも言わんばかりじゃないですか。

 これはカントリーのミュージック・チャンネルでもヴィデオが放送禁止になったんですが、その炎上商法に漬け込み、ドナルド・トランプが煽ったんですよ。そうしたら現象になった、というわけです。

 トランプ、今、映画でも「Sound Of Freedom」という映画を使って似たようなことやってるんですよ。この映画は子供の人身取引を描いた映画なんですけど、「エリートなんてペドファイルだ」という陰謀論を、この映画の設定に合わせて煽っているようです。これに関しては僕は見てないので、伝聞で聞いたことで書いてるんですけど、果たして製作者側はこれでいいのか。純粋に犯罪として問題としていることを、一方的な政治の道具に利用されるのは果たして本意なのか。それが仮に本意なのだとしたら、映画そのものが問題ということにもなりますけどね。

 トランプは2020年に若者のポップ・カルチャーに負けて政権追われたところがあったから、自分達側のポップ・カルチャーを作ってそれで対抗しようとしているのだとは思うんですけど、見ていて聞いていて胸糞悪くなるだけの代物なのは勘弁して欲しいですね。まあ、こういう日が来たりすると嫌だなとは、それこそトランプが大統領になった頃から思ってはいたんですけど、そこに関してはなぜかそういうのは起こらず、ミレニアム近辺のニュー・メタルとかカントリーとか、リアリティ・ショーの方がよっぽど醜悪だったなと思うんですけど、こういう形で揺り戻されると反吐が出ますね。

 もっとも、ここまでひどいものではないにせよ、これになんとなく似た形での逆襲って、それこそ「バービー」に風刺として描かれている世界でもあるんですけどね。

では、アルバムに行きましょう。

ALBUMS
1(1)Speak Now(Taylors Version)/Taylor Swift
2(2)One Thing At A Time/Morgan Wallen
3(4)Genesis/Peso Pluma
4(5)Midnights/Taylor Swift
5(6)Dangerous The Double Album/Morga Wallen
6(7)Lover/Taylor Swift
7(8)SOS/SZA
8(3)Pink Tape/Lil Uzi Vert
9(9)A Gift & A Curse/Gunna
10(10)Follore/Taylor Swift

テイラーが4枚、トップ10独占。他、黒人やラテン系が強い中、白人男性がカントリーばかりチャートで強くなっている。これも気になっているところではあります。前に特集した時は「そこまで危険なやつはまだいない」という感じだったんですけど、上の曲でどうなるかですよね。

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