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えっ、これが圏外!? 恒例企画「4〜6月の10枚」に選び損ねた10枚のアルバム

どうも。

3ヶ月おきの恒例企画「沢田太陽の10枚のアルバム」、4〜6月分を選んだので、日本時間でいうところの火曜日に発表しようかと思うんですけど

 今回のは難しかった!

いやあ〜、まれに見るハイレベルでしたね。外れたものが非常に惜しいし、「もしかして、僕、選択間違ったかも・・」と思えるような好盤目白押しです。

 今日は、その10枚に選び損ねた、非常に惜しいアルバムを10枚紹介しますけど、

えっ、それ、選ばなかったの??

というリアクション、得そうで怖いです(笑)。

あっ、先に言っておくと、今回、マネスキン、ありません。あれは本国イタリアで3月発売なので対象外です。知ったのが5月末だったもので。ただ、現時点で今年もっとも聴いてるアルバムが年間に入らないわけがないので(笑)、12月に突然入ってくると思ってください(笑)。

 では、4月から6月の圏外、ザッと、こんな感じです。

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ねえ?すごいでしょ?

ザッと上から紹介していくと

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If I Could make It Go Quiet/Girl In Red

ノルウェー期待の22歳のベッドルーム・インディ・ガール。

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Fortitude/Gojira

世界的にトップ20入りした、フランスが生んだメタル界、次の大物。

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Daddy's Home/St.Vincent

”女ボウイ”的に進化したセイント・ヴィンセント

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Long Lost/Lord Huron

LAのインディ・フォークの隠れ好バンドの一皮むけた傑作

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The Off-Season/J.Cole

ケンドリックのライバル、余裕の安定作

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Jubilee/Japanese Breakfast

アジア系USインディの才女のポップな会心作

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Afrique Victime/Mdou Moctar

アフリカから突如現れた”砂漠のジミヘン”

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One Foot In Front Of The Other/Griff

ビリー・アイリッシュ世代のイギリス代表

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Cavalcade/Black Midi

サウス・ロンドン・ポストパンク・シーンきっての鬼才バンド

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Inside/Bo Burnham

コメディアン、俳優、映画監督、そしてシンガーソングライター

・・と、こんな感じですね。

これでザッというなら

一番、10枚に入れたかったのはグリフですね。やっぱりソングライターとして非凡なもの感じるし、個性もいまのうちからしっかり確立されてる人なのでね。実は直前までトップ10、入ってたんですよ。7曲入りのミックステープだったので外しちゃった感じですね。

あとブラック・ミディも本当は入れたかった。実は同じサウス・ロンドンのもう2つのバンドは10枚に入れてあって、「3枚はいいかな。2枚にしよう」と思った時に、もっとも本来の僕のイメージから遠いのではずしました。僕にあんまりキング・クリムゾンとかポストロック、ますロックのイメージがないんでね。もっとストレートでわかりやすいもの選ぶと、自分でも思っているので(笑)。でも、このアルバム、好きなんですよ。得体の知れないスケールの大きさは感じているので。

ボー・バーナムも、こんなにいいアルバムが目白押しじゃなきゃ選びたかったですよ。役者としても、コメディアンとしても大好きですしね。音楽も実は・・・チャイルディッシュ・ディッシュガンビーノより好きだしね(苦笑)。役者、コメディアンとしてはまだドナルド・グローヴァーの方がちょっとリードしてるとは思うんですけどね。

ロード・ヒューロンも、多分、僕じゃないと選ぶ人いなかったろうから入れたかったんですけどねえ。なんか、「マムフォード&サンズのアメリカからの回答」みたいなのを期待されていたら、フリート・フォクシーズとザ・コーラルのあいだみたいのになっちゃったみたいなバンドなんですけど、そのセンスの良い成長がいいじゃないですか。年間ベストには前向きに入れたいですね。

Jコールも僕、すごく好きなんですよ。前2作は年間ベスト、入れてますしね。目新しいことはやらない人ですけど、言葉が誠実なのと、音楽的にギミックやらないでしょ、この人。そのガチンコ具合が好きでね。今作はめずらしくゲスト入れてるんですけど、彼なりの「ここまでならアリ」が示されたこだわりを感じたしね。直前で、とあるヒップホップの傑作が入ってこなければ考えましたよ。


このMdou Moctarはびっくりしましたね、ギターの音が。これはギターの音色に今後、影響、及ぼしかねませんね。もう少し曲がとっつきやすい感じだったら考えました。

僕がヴィンセントはずすって、意外でしょ?過去2作、年間トップ10入れるほど夢中になったのに。まあ、悪くはもちろんないんですけど、ちょっと複雑な感じがしたんですよね。なんか、策に溺れ過ぎてる気がして。もう少し、彼女の内から湧き出る感じのものが聞きたかったというか。これも沸き起こったものなのかもしれないんですが。あと、プロデューサーとして、スリーターキニーの分裂引き起こした間接的な理由にもなってたりするので、そこもちょっと引っかかったり。まあ、アーティストとしての進化過程で難しいところではあるんですけどね。


あと、「なんでジャパニーズ・ブレックファスト、入らないの?」と思った人もいるかと思います。いや、内容はもちろん素晴らしいんですよ。でも、彼女の作るところの「最高の職人ポップス」というところのものが、僕のそれと少し違うというか、無意識にツボをついてこなかったというか。そこを突いてくるのが実はグリフだったりしたので、そこはすみません。これだけ充実作多いときは、そうした主観性が反映されてしまうといいますかね。

・・と、こんな感じでしょうかね。ゴジラ、ガール・イン・レッドももちろんかなり印象はよく、次のアルバムは必ず聞こうと思う手応えはありましたよ。ただ、動画で紹介した人たちよりやや気持ち的に届かないとこはありましたけど。

 では、1日おいて、いよいと10選、いきます!




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