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BBC Sound Of 2021の結果と最新全英チャート

どうも。

今日はさっさと全英チャート、いきます。

SINGLES
1(9)
Sweet Melody/Little Mix
2(13)Aftergrow/Ed Sheeran
3(14)Whoopty/CJ
4(-)Anyone/Justin Bieber
5(68)Levitating/Dua Lipa
6(22)Get Out My Head/Shane Codd
7(26)Without You/Kid Larol
8(20)34 +35/Ariana Grande
9(74)You Broke Me First/Tate McRae
10(29)Paradise/Meduza feat Dermot Kennedy

シングルはクリスマス・ムードが終わって、9曲が入れ替え。メンバーが一人抜けて3人担ったリトル・ミックスが1位になりました。

ALBUM
1(2)
Evermore/Taylor Swift
2(10)
Fine Line/Harry Styles
3(4)Confetti/Little Mix
4(5)Shoot For The Stars Aim For The Moon/Pop Smoke
5(3)Future Nostalgia/Lia Dupa
6(12)Devinely Uninspired To A Hellish Extent/Lewis Capaldi
7(8)Greatest Hits/Queen
8(7)Music To Be Murdered By/Eminem
9(9)Love Goes/Sam Smith
10(22)Fuck Love/Kid Rarol

アルバムもクリスマスものが終わって通常な感じですね。定番ものが上位にきてます。

では、ここからはですね。

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BBCが毎年、年の初めに行う企画、その年に活躍する新人アーティストを占い「Sound Of」の結果発表が行われました。

毎年、10の候補の中から5位から1位までを発表するんですけど、今年のトップ5はどうなったでしょうか。

まずは5位から見てみましょう。

5.Griff

5位に入ったのはグリフ。今月の21日に19歳になる女の子ですね。イギリスのハートフォードシャイアでジャマイカ系のお父さんと中国系のお母さんとのあいだに生まれました。バックグラウンド的には、今、すごく歓迎されるタイプですよね。

この子は、この年齢からやっぱりビリー・アイリッシュやLordeあたりと比べられてますね。露出の多さは今、すごく多く、正直1位でもおかしくないと思ってました。

 まだ、どのくらいが自分で作れるのか、ソングライティング・クレジットなどが明らかになってないので判断しにくいところはあるんですけど、歌はすごくうまいですね。これだけでもかなりのアピール・ポイントになると思います。実力があるところをちゃんと示していければ人気出ると思います。

4.Greentea Pen

4位はグリーンティー・ペン。聞いてお分かりのようにネオソウル系の女性シンガーです。こういうオーガニックな響きをもったトラディショナルな感じと今っぽさをもったアーティスト、いつの世も人気です。

この感じがアルバム全体を占められるくらいだと成功するとは思うんですけど、なんでかよくわからないんですけど、ここ最近、このタイプのアーティストのローンチがなんかうまくいかないところがあるんですよね。去年の1位のセレステがこのタイプで去年アルバム・デビューし損なっていたりとか、鳴り物入りだったジョルジャ・スミスが思ったほど受けなかった(彼女のライブの歌唱力のせいでしょう。がっかりしたので言わせてください)とかあって。なので「立ち上げ次第」だと思います。

3.Berwyn

3位はバーウィン。こっちもネオソウルっぽさはあるんですけど、もう少しコンテンポラリーなR&Bシンガーかな。ひとつのサウンド・スタイルでなくとも、ディープな低い声と、ラップ台頭のできる歌い方はかなり器用な印象を与えますね。

グリーンティー・ペンとの比較でいうと、彼の方が、これもちゃんと今年中にアルバムが出せたりできれば、かなり成功の可能性があると思います。

2.Holly Humberstone

2位はホリー・ハンバーストーン。この子も今、露出、すごく多いですね。

彼女は21歳のイギリス人なんですが、ロック系です。曲によってではありますが、フィービー・ブリッジャーズに近い雰囲気あったりします。ロウファイ気味に、ギターやピアノをバックに歌うタイプですね。

パッと聞きはすごくいいし、今の批評の流れからも受けそうな気はします。ただ、ちょっとアレンジがコンサバというか、ギター使わない曲がちょっと僕にはアダルト・コンテンポラリーすぎるんですよね。「バック、芸能系?」と思って調べてみたら、ジョージ・エズラとかジェイムス・ベイ、ジェイムス・モリソンと同じエージェンシーでした。なるほど。この事務所の趣味自体がすごくアダルト・コンテンポラリー的で、インディ・ロック的な音作るの苦手なんですよね。そこのところをどうするか、ですよねえ。そうじゃないと、これまでの所属の先輩の例だと、「1枚目は一般大衆的にヒットするけど、音楽にうるさい層で固定ファンが作れず2枚め以降に苦戦」というパターンが考えられるんですけど、そこをどうするかでしょうね。

1.Pa Salieu

そして1位に輝いたのはラッパーのサ・リュー。

彼に関しては去年の11月にミックステープが出てて、それが去年の年間ベストでも結構あげてるメディアがあったので、それで知りましたね。僕も、ミックステープ、出た頃は気がつき損ねたんですけど、ベストにあげられてたのを見たときに知って確認してます。

 もう、彼も今のUKのシーンではまさに欲しいタイプのラッパーですね。西アフリカのガンビアに先祖を待つ彼は、濃厚にアフリカン・テイストを打ち出してくるんですけど、今、アフリカって、アメリカ、そしてイギリスのヒップホップ・シーンにとってのいいオルタナティヴになるのではないか、という見方が、やっぱり「ブラックパンサー」や「ライオンキング」のサントラの頃からあるんですけど、その波にも乗れる位置にあって。で、それだけでなしに、グライムやドリルという、UKヒップホップの要素もしっかりあってね。そういうことで、もうアルバム出せば即戦力で初登場1位なんじゃないですか。僕の予感なんですけど、アメリカでも受けそうな気がしますね、これ。ちょうどドリルがポップ・スモークで大当たりしてる後だし、アフリカン・テイストも歓迎されるとも思うので。

・・・といった感じでしょうかね。毎年、結果、順位はあまり気にしてないんですけど(笑)、時代を代表するアーティストが出てきてほしい気もちは毎年ありますからね。


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