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「ビルとテッドの時間旅行 音楽で世界を救え」 中年になっても最高のバカ・コンビ! パンデミックを笑いで救え。

どうも。

今週はちょっと音楽から離れて、映画、ドラマ関係がメインです。

まずは、これからいきましょう。

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僕にとって、サンパウロでの映画館再開の際、最初に見た映画が「テネット」ではなく、これでした。「ビルとテッドの時間旅行 音楽で世界を救え」。日本でも12月に公開されます。

 もう、これ、「なつかしい!」となる人もいるでしょうね。少なくとも、僕の大学時代はこれ、キアヌ・リーヴスがすごい人気のある時代、まだあの頃だったらジョニー・デップよりも人気上だったんじゃないかな、そういう時代だったので、これ、とにかくウケたんですよ。コメディとしても秀逸でしたからね。そんなキアヌ扮するテッドと相棒のビルが、28年ぶりにスクリーンに戻ってきました。今回はどんな映画なんでしょうか。

早速、あらすじから見てみましょう。

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ときは2020年。ビルとテッドは、前作「ビルとテッドの地獄旅行」のときのミッションだった「音楽で世界を結ぶ」を達成できないまま、身内のパーティでしか人が集められないミュージシャンになっていました。

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 二人とも、前作でつきあってたジョアンナとエリザベスと結婚し、それぞれテオドアとビリーという、二人の娘もいましたが、定食についてなく、いつものようにテッドの頑固な父親から「働け!」と言われる始末です。

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 そんなある日、これまでミッションを伝えていたルーファスの後を受けた、ルーファスの娘のケリーが未来からミッションを授けます。それは「その日の夜、7時17分までに、全世界、全時空の人々を感動させる曲を作ること」でした。

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 これを受け、ビルとテッドは、いつものように電話ボックスのタイムマシーンを使って、時空を飛ぶ旅にでます。

 ただ、彼らの考えることといったら、「結果がどうなったか知りたい」と、数年後の自分を探して、「ミッションは達成できたか」を知ろうとばかりします。曲は作ろうとしません。

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 その一方、ひょんなことでケリーと出会い、父のミッションを知ってしまったテオドアとビリーは、なんとか父を助けようと、あらゆる時空から最高のメンバーを探して、スーパー・セッションをさせようとします。

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そのメンバーは、ジミ・ヘンドリックスにルイ・アームストロングに、モーツァルトに・・。

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 しかし、その一方、「そんなミッション、達成できるわけがない」と考える、未来の女王はビルとテッドを暗殺するためのロボット、デニスを刺客として送り・・・

・・・と、ここまでにしておきましょう。

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こうやって、写真を比較すると、そりゃ、やっぱり老けたとは思うんですけどね。それはしょうがないです。30年の月日が流れてるんだから。

でも、

コンビネーションは相変わらず、いきピッタンコです!

ビルとテッドといえば、もうおなじみの「NO WAY!」というフレーズがあるんですけど、今回も、もう、随所で連発です。これをいうときのリズムとテンポがすごくよくてね。もう、この二人になじんでるんですよね。

この映画だと、キアヌが他の映画よりも、バカっぽさを演出するためなのか、モゴモゴしゃべるんですけど

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キアヌがだいぶジョン・ウィック風にはなりましたね(笑)。見てて、ジョン・ウィックがテッド演じてるように見える瞬間、なんどもありました。

あと、ビル役のアレックス・ウィンターって他の映画で見ないんですけど、

役者として劣化した雰囲気も特になく、キレ良かったと思います。

あとは、何年経っても、「基本、ダメなコンビ」というのが相変わらずで、でも、なぜか「音楽と歴史」を使って彼らが世の中を丸く収め、結果的にみんな彼らを好きになる・・というコンセプトがみじんも変わっていないのがサイコーでしたね(笑)。筋の通し方として見事だと思います。

 特に上でも書いたんですけど、「ジミヘンとかモーツァルトでセッションさせちゃえ」という、ベタすぎるアイデアを本当に実践してしまう、なんのひねりのない脚本も、子供みたいなんだけど、無邪気さが損なわれていない感じで好きですね。そこに

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キッド・カディが本人役で「なんで俺が」みたいな形でかつぎだされる、という、ナンセンスな展開も素敵です(笑)。

今回もこれ、ミュージシャン・カメオがこれ、結構あってですね

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お約束のように、この人が出てくるは(笑)

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油断すると気づかない、アーケイド・ファイアのウィン・バトラーが出てくるは、と音楽好きでも楽しめる内容になってます。

あと、典型的なブローマンスではあるんですけど、全然マッチョっぽさがないのもいいんですよね、これ。

とりわけ、今回は

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彼らの娘が大活躍、というシナリオがすごくフェミニスティックな進化のさせ方でいいんですよね。しかも二人して、どんなに世間がお父さんたちをバカにしようが、彼女たちはすごく彼らを尊敬している、というプロットもほほえましい。で、おバカな二人より、だいぶ頭もいい(笑)。こういう愛らしさ、すごく計算されてるなと思いました。ちなみに、テッド側の娘の女優さん、彼女はレズビアンなんですけど、「性別不詳」にしてる人で、このところ、小さい役ではありますが、よく見かける人です。ブリジット・ルンディ・ペインという人です。

それから、

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指令役のルーファスを演じているのが、アメリカ・コメディ界の大物のジョージ・カーリンだったりするんですけど、もう、彼はだいぶ前になくなってます。そこで今回は、「合成」という形で出演させて、オマージュを捧げているのにも暖かい真心を感じさせましたね。その娘役のケリーもクリステン・シャールといって、「フライト・オブ・ザ・コンコルド」をはじめ、いろんなコメディ映画に良く出てる、すごく面白い人でもありました。

あと、言っておくべきことがあるとしたら

今、映画館だと、やっぱコメディが見たい!


これに尽きますね。まだ、映画館も人、ガラガラですけどね。やっぱ、感染が怖い人が多くて。でも、僕はやっぱり映画館が大好きだし、家にとじ持ってばかりの中、ストレスも発散したいじゃないですか。そんなときにやっぱり、「笑い」の効果って絶大だと思うんですよね。なんか、そんなタイミグでこの映画はどこか気分的な救いになったし、今後も、この苦しい時期に見たこと忘れないだろうなと思います。

 なので、見に行くと、心、ほっこりしますよ、これ。日頃、ストレスがたまってる方こそ、見た方が良いと思います。シリーズの前のこととか、あんまり知らなくても楽しめますので。


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