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Apple Music 100 Best Albums (Taiyo's Version)を作ってみた!

どうも。

昨日の投稿の続きです。Apple Musicの選ぶ100 Best Albums、なかなか面白い企画だと思ったものの、なんかが微妙にオフになっているから、すごく勿体無い事になってるな、という話を昨日はしました。そこで今回、僕はですね、「ちょっとこれを手直ししてみたらどうなるか」というのをやってみました。

断っておくと、「僕の好みのランキング」というのとはちょっと違います。このランキングから感じられるApple Music側の「こうしたい」という意向を僕なりに理解して「だったら、こうした方がもっとよかったんじゃないかな」というのを考えてみました。なので「沢田太陽の100 Best Albums」ではなく、あくまで「Apple Music 100 Best Albums」には則るつもりで、テイラー・スウィフトじゃないですが、「Taiyos Version」的な「再解釈」のつもりで組み直してみました。

そしたら、こうなりました!





1.Thriller/Michael Jackson (1982)
2.Abbey Road/The Beatles (1969)
3.Purple Rain/Prince & The Revolution (1984)
4.To Pimp A Butterfly/Kendrick Lamar (2015)
5.Ziggy Stardust/David Bowie (1972)
6.Blue/Joni Mitchell (1971)
7.Rumours/Fleetwood Mac (1977)
8.Songs In The Key Of Life/Stevie Wonder (1976)
9.Nevermind/Nirvana (1991)
10.Lemonade/Beyoncé (2016)
11.OK Computer/Rsdiohead (1997)
12.Highway 61 Revisited/Bob Dylan (1965)
13.Miseducation Of Lauryn Hill/Lauryn Hill (1998)
14.good kidd M.A.A.D City/Kendrick Lamar (2012)
15.Exile On Main St/Rolling Stones (1972)
16.What's Going On/Marvin Gaye (1971)
17.Pet Sounds/The Beach Boys (1966)
18.Ready To Die/Notorious BIG (1994)
19.Back To Black/Amy Winehouse (2006)
20.The Dark Side Of The Moon/Pink Floyd (1973)
21.My Beautiful Dark Twisted Fantasy/Kanye West (2010)
22.IV/Led Zeppelin (1971)
23.Revolver/The Beatles (1966)
24.Kind Of Blue/Miles Davis (1959)
25.Velvet Underground & Nico/Velvet Underground & Nico (1967)
26.2001/Dr.Dre (1999)
27.Exodus/Bob Marley & The Wailers (1977)
28.Born To Run/Bruce Springsteen (1975)
29.All Eyez On Me/2Pac (1996)
30.When All Fall Asleep Where Do You Go/Billie Eilish (2019)
31.London Calling/The Clash (1979)
32.The Eminem Show/Eminem (2002)
33.Are You Experienced/Jimi Hendrix (1967)
34.The Blueprint/Jay Z (2001)
35.Born To Die/Lana Del Rey (2012)
36.Discovery/Daft Punk (2001)
37.Voodoo/D'angelo (2000)
38.Loveless/My Bloody Valentine (1991)
39.The Queen Is Dead/The Smiths (1986)
40.Unknown Pleasures/Joy Division (1979)
41.Remain In Light/Talking Heads (1980)
42.Blonde/Frank Ocean (2016)
43.I Never Loved A Man Like I Love You/Aretha Franklin (1967)
44.Stankonia/Outkast (2000)
45.Kid A/Radiohead (2007)
46.Back In Black/AC/DC (1980)
47.AM/Arctic Monkeys (2013)
48.(What's The Story) Morning Glory?/Oasis (1995)
49.A Night At The Opera/Queen (1975)
50.Like A Prayer/Madonna (1989)
51.Folklore/Taylor Swift (2020)
52.It Takes A Nation Of People To Hold Us Back/Public Enemy (1988)
53.Man Machine/Kraftwerk (1976)
54.Elvis/Elvis Presley (1956)
55.Hounds Of Love/Kate Bush (1985)
56.Starboy/The Weeknd (2016)
57.Live At Folsom Prison/Johnny Cash (1968)
58.II/Led Zeppelin/Led Zeppelin (1969)
59.Low End Theory/A Tribe Called Quest (1991)
60.A Love Supreme/John Coltrane (1964)
61.The Joshua Tree/U2 (1987)
62.ANTI/Rihanna (2016)
63.Horses/Patti Smith (1975)
64.Master Of Puppets/Metallica (1986)
65.Disintegration/The Cure (1989)
66.Goodbye Yellow Brick Road/Elton John (1973)
67.Innervisions/Stevie Wonder (1973)
68.Straight Outta Compton/NWA (1988)
69.Master Of Reality/Black Sabbath (1971)
70.After The Gold Rush/Neil Young (1970)
71.Wild Is The Wind/Nina Simone (1966)
72.Enter The Wu Tang/Wu Tang Clan (1993)
73.Sticky Fingers/Rolling Stones (1971)
74.Blood On The Tracks/Bob Dylan (1975)
75.In Thee Small Hour/Frank Sinatra (1954)
76.Post/Bjork (1995)
77.Dummy/Portishead (1994)
78.Pink Moon/Nick Drake (1972)
79.Low/David Bowie (1977)
80.Sign Of The Times/Prince (1987)
81.Love Deluxe/Sade (1992)9
82.Illmatic/NAS (1994)
83.Is This It/The Strokes (2001)
84.SOS/SZA (2022)
85.Ten/Pearl Jam (1991)
86.Check Yo Head/Beastie Boys (1992)
87.Graceland/Paul Simon (1986)
88.Supa Dupa Fly/Missy Elliott (1997)
89.Rage Against The Machine/Rage Against The Machine (1992)
90.Motomami/Rosalía (2022)
91.Grace/Jeff
92.Appetite For Destruction/Guns N Roes (1987)
93.Aja/Steely Dan (1977)
94.The Downward Spiral/Nine Inch Nails (1994)
95.Currents/Tame Impala (2015)
96.Hybrid Theory/Linkin Park (2000)
97.Be The Cowboy/Mitski (2018)
98.Ramones/Ramones (1976)
99.Parachutes/Coldplay (2000)
100.Arrival/ABBA(1976)

はい。やり方をまず説明しましょう。

①「アルバム二枚まで」の特例アーティストを増やした

ここ、大事です。

Apple Musicのランキングでは、チャート発表のおしまいの方になって突然、「なんだ、1アーティストにつき1枚じゃなかったんだ」という展開がありました。まあ、シード権みたいなやつですよね。

そこで選ばれていたアーティストがビートルズ、レディオヘッド、スティーヴィー・ワンダー、プリンス、ビヨンセだったんですね。なぜ中途半端にこの5組だったのかが少しあやふやだったんですが、これはもう全然足りてないですね。やはり実績で考えて、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイには二枚特権やるべきだと思ったんですね。長い時期、かなり立派な活動したわけで、それくらい与えないとフェアじゃないと思いまして。

そして、ビヨンセに与えられた二枚特権をケンドリック・ラマーに変えてみました。

それはやはり

これを入れたいじゃないですか。「To Pimp A Butterfly」。どんなオールタイムでも今やトップ争いしてるのに入らなかったからそれで怒ってる人もかなりいましたからね。

僕は昨年末の2010s改定ベストアルバムで「good kid MAAD City」の方を上にしていたくらいなのでApple Musicの選び方は嫌いではなかったんですけど、でも、TPABが100位にないのも気持ち悪いじゃないですか。

なので、ビヨンセの方が二枚目が2013年のセルフ・タイトルのアルバム。あれは何も100位に必ず入れなきゃいけないタイプのアルバムでもない。なのでビヨンセと交換、ということで手を打ちました。

②上位に入っていたけど、外させていただいたアルバム


あと、上位には選ばれていたものの、「これはなくていいかなあ」と思ったものを外させていただきました。それが15位だったアデルと31位だったアラニス・モリセットですね。

アデル、一応XLでのデビューではあるものの、バラード熱唱の音楽性って、やっぱ本来この手のリストに弱いはずのコンサバ・バラッディアーをどうしても思い出すんですよね。いわゆるホイットニーとかマライアとかセリーヌみたいなものですね。彼女たちよりはソウル感じはしますけど、やっぱなんか物足りないなと。アラニスは、選ばれてた作品は大きな意味はあるんですけど、彼女が90sのオルタナ女性ロックシーンを引っ張ってたわけでは決してないし、持ってる実力で見て優先させたい人が少なくなかったのが理由です。

あと38位だったキャロル・キングの「つづれおり」もですね。素晴らしい楽曲のアルバムなんですけど、今日的な意義性がちょっと見えにくいところがあって、後ろ髪は少し引かれましたが、外しました。

あと、ドレイクですね。47位だった。「Take Care」でのラップとヴォーカルの操り方って、一つの時代を切り開いたとは思うんですけど、ある時期からの長い体たらくと素行不良で自滅してて今やイメージ、マイナスですからねえ。なぜか選ばれてなかった、本来あってしかるべきウィーケンドが漏れていたので交換させていただきました。

③「ストリーミングに強い定番」を増やしてみた

あと、この企画、ストリーミング・サービスのものなのに、その強みを生かせてないなと思い、僕の知ってる範囲で「ストリーミングに強いアーティスト」をあげたり加えたりしました。

それで上がったのがたとえば2Pacとかエミネムですね。彼らは批評以上にその点では本当に強いですから。

あと、エミネムと同じ時代でものすごく強いリンキン・パークとかコールドプレイですよね。ミレニアムの人、ものすごく好きですから。

それから前から言ってるようにアークティック・モンキーズの「AM」、テイム・インパーラの「Currents」、そして忘れちゃいけないラナ・デル・レイの「Born To Die」。こういうモダン・クラシックは絶対逃さない方が良いですよね。

あっ、なぜかクイーンはずしてたんですよね!それはあっちゃならんことです。AC/DCの「Back In Back」同様、ものすごく聴かれてるということは大事なのでランク高めにしておきました。

④「もはやカルトとも言えない」定番を逃さない!

今回のApple Musicの不満の残るところって、黒人や女性をギョーカイ的に盛り上げてるつもりで、サブカルチャー的にすごくだいじだったものをかなり軽視してるとこだと思うんですね。ヴェルヴェッツ60位とかありえないし、スミス68位も今日のカリスマ的な聴かれ方を理解されてないなと思い、大きくあげました。

あと、やっぱりマイブラの「Loveless」だったりジョイ・ディヴィジョンのファーストとか、ニック・ドレイクとかジェフ・バックリーとか、もうストリーム数見てもかなり定番扱いのカルト名盤をもっと積極的に入れたいですよね。余裕があればレナード・コーエンとかNeutral Milk Hotelとかも考えたんですけど、また別の機会ですね。

⑤歴史的レジェンドにもちゃんとした評価を

あと、「ロック時代の前のレジェンド」にも一定の敬意を払った方が良いですよね。エルヴィス・プレスリー、フランク・シナトラ、ジョニー・キャッシュ、こういう名前、いくら若い人向けに作ってあるとはいえ、やっぱあると尊いんですよね。

それから、せっかくニーナ・シモン選んでるんだったら、ちゃんも最高傑作認定のアルバム選んだ方が良いだろうと思い、盤を替えました。

⑥地域性にも考慮してみた

あと、昨日もいったようにグローバル意識を少しもっていじってみました。

バッドバニーが選ばれてたんですけど、せっかくの地域性でのチョイスもレゲトン自体がまだ軽く見られてるのか反感強いんですよね。だったら、文句無しの批評絶賛のロザリアをぶつけるしかないですよね!

同じ理由でアジアで現状でKポップ選ぶとまだ反感強いだろうということで、ここはやっぱりミツキですよ!もういいでしょ。国際的なヒット曲も出た直後でもありますし。

あと、アフリカもまだまだこれからなので、アフリカ音楽をいち早くブームにしたポール・サイモン御大を。これもあるとリストが締まるんですよね。

あとApple Musicの100位のRobyn、大好きなんですけど、知名度が低くて北欧代表のアピール低いかなと思ったのでスウェーデンの大先輩、良質ポップスの見本、ABBAに替えました。

⑦多少の盤交換も

あと、同じアーティストなんだけど、盤が個人的にピンと来ないので換えたものがあります。

レディオヘッドは2枚目を「Kid A」から「In Rainbows」に替えました。実はネット上でも「In Rainbowsの方が良いのに」という声を今回かなり聴いたのでね。僕も同じ意見なので。欧米圏、本当に人気なのです、In Rainbows。

あとビースティ・ボーイズ、ドクター・ドレー、アウトキャスト、ビヨークなどで盤を替えました。このあたりはその理由にもこだわりがあったりします。

それからテイラー・スウィフトも。1989じゃ軽い印象残して不評なんですよね。やっぱ、彼女の素の実力がわかりやすく伝わる作品の方が良いですよね。

⑧伝説よりはアーティストとしての安定感を

最後はやっぱ、僕の好みでもあり、こういうオールタイムで大事な要素として、上位はやはり、複数枚の名盤を長年作ったタイプのアーティストでないと、ですね。やっぱオールタイムから欲しい感覚って「安心感」「信頼感」なので、1作だけの勢いに頼ると「その実力は本物なのか」ってどうしてもなっちゃうんですよね。そこはやはり重視してほしかったところです。

・・と、大体こんな感じでしょうかね。









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