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2023年オスカー、受賞予想と受賞希望

どうも。

では、今年もやってまいりました。


オスカーですけどね。今年、僕はパラモアのライブと重なってしまって、結構な部分が見れないんですけど、もちろん気になってるし、フォロ=はします。

 ここで毎年やってます、オスカーの受賞予想と受賞希望、これをやってみたいと思います。オスカーの場合は、前しょう戦をいくつもやって受賞が決まるものなので、予想する意味、本来あんまりないので、受賞予想をすると同時に、僕自身の本音としての受賞希望を並行して載せたいと思います。


まずは助演女優からいきましょう。


助演女優

受賞予想 ジェイミー・リー・カーティス(Everything Everywhere All At Once)かアンジェラ・バセット(Black Panther Wakanda Forever)

受賞希望 アンジェラ・バセット(Black Panther Wakanda Forever)

今年のこの部門は受賞傾向が割れてますが、いずれも大ベテランの争いですね。最初はアンジェラがリードしてたんですけど、ジェイミー・リー・カーティスがすごく追い上げてきています。

2人とも出演映画よく見てるんですけど、僕個人としては「ボーイズ・ン・ザ・フッド」見て以来、30年くらいずっとファンだったアンジェラを希望したいところです。90年代、黒人映画といえば、男はデンゼル・ワシントン、女はアンジェラ・バセットという時代でした。

助演男優

受賞予想 キー・ホイクワン(Everything Everywhere All At Once)

受賞希望 ブレンダン・グリーソン(The Banshees Of Inisherin)

助演男優ですが、ここはもうほぼ、EEAAOのダンナさん、キー・ホイクワン、圧勝です。彼以外が受賞することは無いでしょう。

ただ、僕は「イニシェリン」で、突如、自閉する偏屈な謎の行動をとったブレンダン・グリーソン、あの怪演にこそ本当は受賞してほしいです。

主演女優

受賞予想 ケイト・ブランシェット(Tar)かミシェル・ヨー(Everything Everywhere All At Once)

受賞希望 ミシェル・ヨー(Everything Everywhere All At Once)


ここ、どういうわけだかケイト・ブランシェットの予想が多いんですけど、意味わかりません。今年、どう考えても圧勝しているEEAAOのヒロイン、ミシェル・ヨーが受賞しないの、どう考えてもおかしいですよ。あの映画、彼女の演技と彼女に対するめくるめく演出、あれがあってこそ成り立っている映画ですからね。ぶっちゃけ、EEAAOが作品賞受賞しなくても、ヨーさんさえ受賞すれば、僕はそれだけでオッケーなんです。ただ、SAGアワードではヨーが勝ったので、追いあげているのは間違いないです。

ケイトは偉大な女優です。そのうち、メリル・ストリープの持つノミネート記録さえ更新するでしょう。でも、すでに主演、助演で1回ずつオスカー取ってます。今回なくても、あと2回は受賞できるはずです。

主演男優

受賞予想 オースティン・バトラー(ELVIS)かブレンダン・フレイザー(The Whale)

受賞希望 ブレンダン・フレイザー(The Whale)


これ、オースティン・バトラーが演じたエルヴィス・プレスリーの評判がいいんですけど、これもわけわかりません。どう考えても、醜い姿になっての、体当たりのカムバックとげたブレンダン・フレイザーでしょう。かつての美形俳優が、体が動かせないほどの巨漢かつハゲになって、劇中以外での本人の凋落と悲哀をそのまま乗せたような壮絶な演技でしたよ。ただ、ヨーさん同様、SAGが彼だったので、希望は持てます。

オスカー、そろそろ、伝記映画のモノマネ系俳優、絶賛し過ぎるのをやめるべきです。

監督賞

受賞予想 ダニエルズ(Everything Everywhere All At Once)

受賞希望 マーティン・マクドナー(The Banshees Of Inisherin)

まあ、今年の場合、3大ギルドアワードがEEAAO圧勝だったので、それ以外が受賞することはないです。でも、僕の中では、イニシェリンを監督したマーティン・マクドナーがベストなんですよねえ。

マクドナー、とりわけ作家主義的な確立が見事だし、今がそのピークですよ。「小さな場所で起こる、暴力的でかつ、ちょっと笑える摩訶不思議な出来事」。これまで作ったどの映画でも共通しているシチュエーションを文学の次元にまで高めた。本来なら、これこそが認められるべきです。

ダニエルズ、面白くはあるんですけど、タランティーノが登場したときみたいな衝撃がない。そこが僕は物足りないんですよね。彼らから、映画界の何かが変わるとか、そういうものを感じないというか。スーパーヒーロー映画しか見てこなかったような若い映画ウォッチャーをそれ以外の領域で興味を持たせること、非白人に対してオスカーのチャンスを持たせること、普段、受賞傾向に全く無いタイプの映画で圧勝すること。これらはいずれもポジティヴなことなので、その意味では歓迎ではあるんですけどね。


作品賞

受賞予想 Everything Everywhere All At Once

受賞希望 The Banshees Of Inisherin

はい。これまで言ってきたように、EEAAO圧勝でしょう。

ここで、僕の今年のオスカー作品賞のランキングです。

1.イニシェリン
2.フェイブルマンズ
3.EEAAO
4.トップガン マーヴェリック
5.逆転のトライアングル
6.Tar
7.ウーマン・トーキング
8.西部戦線異状なし
9.ELVIS
10.アバター2

こんな感じですね。

EEAAO、3番手なので、許容範囲です。さっきも言ったように、ポジティヴな意味合いならあるわけなので。

あと、僕、スピルバーグの「フェイブルマンズ」、好きなんですよね。レビュー描きかけで止まってるの、申し訳ないんですけど(苦笑)、自伝だから照れたのか、すごく淡々としたオチが無い話に作為性のなさを感じて好感が持てたし、落ち着いた話の中に「いや、その映画の才能、どう考えても異常だろ(笑)」とか、「ああ、だから戦争映画とか活劇、強いのか」「ユダヤ人迫害を許せないの、そこが由来だったのか」「尊敬する監督、わかりやすすぎだろ」みたいな、スピルバーグあるあるが垣間見れて、そこはすごく面白かったんですけどね。

今年はレベル高くて、5位までだったら作品賞アリでしたね。トップガンも意外な快作で良かったです。主演俳優自身の生き様が、30数年前の娯楽映画を芸術的に昇華させたなんて話の前代未聞だったわけで。これはもう少し評価されて良かったと思います。「逆転のトライアングル」は、レビューでも書いたように現代のルイス・ブニュエル。高次元の風刺劇で、カンヌのパルムドールも納得です。

ただ「ELVIS」と「アバター2」はノミネート、全く必要なかったですね。その代わりにブレンダン・フレーザーの「ザ・ホエール」とみんな大好き「RRR」にノミネートされてほしかったです。

では、また後ほど。

















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