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ラウドロック系フェスの高齢化問題が気になっている

どうも。

コロナへの懸念がだいぶ減って、いろんなところが今年のフェスのラインナップ発表してますね。

 ロックファンの僕にとってみれば、ここ数日書いてきたインディ・ロックの復調の機運が、リスナーが直にアーティストの生の姿に触れることのできるフェスが戻ることによって、さらに後押しされることが予想されます。元来、チャートよりフェス、ライブがメインのロック系ですからね。

 ただ!

 せっかく、インディ・ロックを中心にロックが若手でまた盛り上がりつつある中、

ラウド・ロック系の発表するフェスのメンツが年寄り過ぎ!

この問題が露呈されてもいます。

目立つところでピックアップしても、こんな感じですね。

う〜ん、どれも若くて40代前半、最年長は70代のヘッドライナーです。

別に年が上の人がヘッドライナーになるのは構わないんですよ。でも、仮にそういう大ベテランがヘッドライナーの一枠を占めるのなら、もう一方でかなり若目のバンドがもう一枠取るくらいじゃないとバランス悪い。全部が全体的に高齢なら、フェス自体がすごく高年齢層向けのイメージを与えるだけになってしまうんです。

二つ目のヘルフェストっていうフランスのフェスがその顕著なものでね。字が見にくいので補足しますと、ここのヘッドライナーが

(70代)スコーピオンズ

(アラ還)メタリカ、ガンズ&ローゼズ

(アラフィフ)ナイン・インチ・ネールズ、フェイス・ノー・モア、デフトーンズ

(アラフォー)アヴェンジド・セヴンフォールド

これだとさすがに新陳代謝にはならないなと。

他のフェスでも、70代のKISSが二つヘッドライナーでしょ。アイアン・メイデンやスリップノットは最新作も好調で単独での興行的にもトップクラスで大御所感出てるから、アラ還であろうが、アラフィフであろうが、気にはならないんですけど、それでももう少し、ラインナップの並びに工夫出せないのかなとは思いますね。

だって、もう、90sのオルタナの世代でも25年以上も前で50代でしょ?それにひきかえヒップホップ系のフェスだと、40代でさえあまりいなくてほとんどが20代なわけじゃないですか。これじゃさすがに、一般リスナーの中においてのラウドロックの高齢化は歴然としてますよ。

インディ・ロックでさえ、30代のヘッドライナー格なら少なくないですからね。ビリー・アイリッシュみたいに20歳に満たない人までいますからね。

 確かに、一般に目立つところで20代のイキのいいバンドをラウドロックの界隈から耳にしないのは確かなんですけど、近年、バンドのキャリアと活動が長くなって寿命が70代まで持つようになったので、40代まではまだ若手なのは理解はできるんですけど、せめて

BMTH、ゴースト、ゴジラ、ターンスタイル、アーキテクツ。この辺りがヘッドライナーの中心務めるくらいになっていかないとキツイですね。そうじゃないと、2020sの色、出てこないと思います。

 そのためには20〜30代のバンドから、もっと注目の存在が出てこないと難しいとは思いますけどね。

 でも皮肉だなと思うのは、ニュー・メタルが全盛だった20年くらい前って、「キッズはいつの時代も激しい音楽を求めるから、ラウドロックの需要は消えない」っていう人、少なくなかったんですよ。それが、今やフェス市場の中で最も高齢化してるのがこのジャンル、というのがなんとも皮肉で。

なんで、こういうことが起こってしまったんでしょうね。
















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