国際女性デーのサンパウロのライブ・イベントに・・・行かなかった・・・。
どうも。
今日は国際女性デーですね。
サンパウロでは、この日に
「今年から高齢になる(予定)」というライブ・イベント「grls!」というのが行われています。土、日の2日開催で。これ、「国の内外から豪華出演者で!」という触れ込みでした。
これを主催している人は僕が毎年11月にレポート書いてる「ポップロード・フェスティバル」というイベントのオーガナイザーで、女性アーティストに関しても意識は強い方の人なんです。そのイベントではそれまでにもPJハーヴィー出てるし、一昨年にはLordeとブロンディを同時に出したり。そう、去年はCSSの復活ライブがありましたけど、そもそもそのオーガナイザー、ブラジルでCSSを知らしめたジャーナリストでもあったんです。
あと、僕自身も
このnoteで唯一のマガジンにもした「”ロックな女性”のアルバム100選」を、去年の国際女性デーのタイミングで作ったほどです。
なので、すごく期待してたんですよ。絶対に行くつもりでさえいました。
そしたら、ヘッドライナーが。
カイリー・ミノーグとリトル・ミックス・・・。
第1弾発表の際、「カイリー」と聞いた時は、「よし!」と行く気満々だったんですけど、もう一つのヘッドライナーで「リトル・ミックス」って聞いたときに、「ガクッ」ってなっちゃって。
「う〜ん、せめて他の出演者が良ければ」とも思ったんですけど、他の出演者はみんなブラジルの国内アーティスト・・・。そこに好きな名前なし・・・。
ということで、行きませんでした・・。
カイリーはねえ、昔から好きなので見たかったんですよ。でも、そのために2日、1日だけでも、他のアーティストの出演考えたらチケット代が高すぎて。今のこのご時世で、コロナウイルスの騒動がある中、来てくれるだけでもありがたいんですけどね。
これなあ、カイリーとリトル・ミックスって、それを男性に置き換えたら
ロビー・ウイリアムズと5セカンズ・オブ・サマーのライブを見に行くのとほぼ同義じゃないですか。それはジェンダーの問題じゃないですよ。だったら行きませんよ。
やっぱり僕としてはですね
すごいなあ、この並び。FKAトウィッグス、クリスティーン&ザ・クイーンズ、Robyn、チャーリーXCX。こういう人たちが見たいんですよ!しかも「女性の権利」「エンパワメント」の主張の意味でも、アーティストとしてのクリエイティヴィティ的にも、彼女たちの方がはるかに有意義じゃないですか。
最近、よく言われる「フェスでのジェンダー・バランスは平等に」という考え方自体は僕も賛成します。なんですけど、それで水増しされる形で、因襲的な芸能界が古くから抱えている「アイドル」に毛の生えた程度の女性アーティストを加えられてもなあ・・という違和感はどうしてもあります。さっき、いみじくも言いましたけど、「じゃあ、男だったら、そこにロビー・ウイリアムスとか5セカンズ・オブ・サマー、出すの?」という考え方ですね。「平等にするなら、ジェンダー取っ払って、出演者のイメージそのものも平等にしないと」とは考えちゃいますけどね。
あと、僕が期待した名前としては
せっかくニュー・アルバム出したタイミング、これがまたいいアルバムだったんですけど、サッカーマミーだっていたし
これまたいいニュー・アルバム出してたテニスだっていたし
イギリスからはビッグムーンもいたし
R&Bだって、アルバム出たばっかりのジェネ・アイコとかいたわけじゃないですか。
あと、ブラジル的には、まだ来てくれてないビッグ・シーフ、エンジェル・オルセンあたりもツアー的にはチャンスもあったわけで。
なんか最近の「ジェンダー・バランス」って、こういうクオリティのことが勢い無視されていて「女性だったら誰でもいい!」って感じで、そこに乗じて大手芸能エージェンシーのアイドル/セレブ系の声ばかりがでかくなりがちな印象もあるんですけど、「それ以前に、いい音楽やってる女性たちにもっとスポット当ててやれよ!」と思うんですけどねえ。そういう人たちで埋もれている才能があまりにも多すぎます。
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