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先週末のアルバム・リリースが実は今年一番のハイレベルだった件

どうも。

サンパウロも、ショッピングセンターのしばらくの閉鎖、店の閉店が発表されました。「飲食店がかなり制限されるのに、スーパーの買いだめやめなよ。だいたい、そんなに買いまくって、賞味期限中に食えるのかよ」と昨夜も思ったとこなんですけどね。あと、食べ物と薬局は空いてるんですけど、「髪、どうしよう」と今、考え中で。今、短髪にしてるんですけど、そういう人にとっては、営業停止が無期限で続くとかだと、悲しいくらいボサボサになるわけで。ここ2、3日で通常よりもさらに短く刈りたいんですけど、いつものところが開店を続けるかどうか。行きそびれると苦痛なので、なんとかしたいんですけどね。

ただ、毎日がコロナの話題とかでも、僕は辛いです。ブラジルのクソ大統領のコロナに関してのあまりにもクソすぎる言動、いつでも、ここの記事にできるんですけど、そればかりになっても楽しくないでしょう?なので、あえて初心に帰って、エンタメのネタを中心にやります。それもやっぱ、映画館やってないので、音楽ネタが多くなります。

実は、先週末、アルバム・リリースがすごかったのです!

先週、世間的にビッグな名前はなかったのですが、少なくとも3枚、年間ベストの上位級がリリースされました。

この3枚です!

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これなんですけどね。紹介していきましょう。

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一つ目はコード・オレンジの「Underneath」というアルバム。この人たちはですね

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見た目はかなりいかついアメリカのメタルコアのバンドなんですけど、この前のアルバムも非常に評判の良かった、今、もっとも批評家から絶賛されるメタルバンドですね。

この人たちは、フロントがグラウル(デス・ヴォイスでの叫び)する男のフロントマンと、歌担当の女性フロントマンという、この時点でもちょっと変わってるんですけど、Bring Me The Horizonの金策の路線を、ハードさを失わない形で実践してるバンドですね。。メタル的ではあるんですけど、かなりリズムが複合的で、エレクトロの要素もふんだんに使っています。この曲なんて、メタルとグリッチ・テクノの融合みたいな感じですしね。両方の音楽の持っている良さが発揮されてます。聞いてて、「ナイン・インチ・ネールズの20年現れなかった後継者がようやく出た」みたいな、そんな感じの作品ですね。こういうバンド、増えてくると面白いんですけどね。

続いて

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これは、パッと見がそう見えないんですが、ヒップホップのアルバムです。この

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ジェイ・エレクトロニカというラッパーの「A Written Testimony」というアルバム。この人、これがデビュー作なんですけど、年齢、43歳です。つまりカニエ・ウェストあたりと同世代なんです。実際、キャリアはそのくらいから始めていて、2000sに話題にもなってて、僕も「そういえば」と聞き覚えはありましたからね。ただ、あまり名誉欲がない人でもあったみたいで、アルバム発表が2020年まで遅れてしまった、ということのようです。

このMVでもわかるように、60s-70sのブラックパワーの時代のブラックパンサー党をモチーフにしてたり、この人のリリック、かなり社会的かつポリティカルなんですよね。ケンドリックとかJコールもその系譜のラッパーではあるんですけど、そこにかなり特化した趣です。サウンドの方も、最近はやりのトラップとかその要素はゼロで、昔ながらもサンプリング主体なファンキーな正統派なんですけど、おフレンチなサンプル・ソースがあったりと、かなり洗練されています。そして、アルバムのかなりの曲でジェイZがバックアップ。さらにトラヴィス・スコットも参加と、人選もかなりのセンスがあります。僕の中ではこれ、、Jハスとかリル・ウージ・ヴァートよりも個人の趣味的にいえばだいぶ上ですね。今、聴くべきヒップホップの一つです。

この2枚もかなり惹かれたんですけど、僕的にこの週のトップはこれですね!

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はい。ポリッジ・レディオというバンドの「Every Bad」というアルバム。この人たちは、イギリスの南部ブリストルのバンドなんですけど

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こういう人たちです。一瞬、「ん?男2女2」にも見えないことはないんですけど、

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この、フロントの短髪の女性(つまり女性3人)、ダナ・マーゴリンのカリスマで引っ張るバンドです。

このバンドの場合、サウンドがどうとか言う前に、ダナのヴォーカルの凄味が前に出てるバンドで、彼女が「私は悲しい!!!」みたいな、かなり簡潔な、思わせぶりのない直球な言葉で歌われる絶唱に、後ろの女性2人、男性1人が自分たちなりに工夫したアレンジを加える、トイった感じですね。「グランジ」っていう人もいますけど、どっちかというと、声質は違うもののジェフ・バックリーとか、PJハーヴィーとか、そっちの系譜です。

これはイギリスのメディアではもちろんなんですが、リリースがシークレトリー・カナディアンということもありアメリカのメディアも飛びついていて、ピッチフォークのBEST NEW MUSICに選ばれた李もしていますね。

気になったかたはこの3枚、ぜひ注目してください。


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