思わずもらい泣き！女性新Vo加入で新生リンキン・パークが始動。

どうも。

いや〜、遂に来ましたね〜。

予てから再スタートが噂されていましたリンキン・パーク、９月５日、LA時間の15時をもって再スタートです。

事前から噂されていた通り、2017年に亡くなったチェスター・ベニントンに代わる新ヴォーカリストは女性、エミリー・アームストロングであることが発表されました。

この人ですね。デッド・セーラというバンドにいた女性シンガー。キャリアも10年以上あってしっかり歌える人です。

僕はですね。リンキンの再始動に関して言うと

これ、５月でしたか、この記事でもすでに書いてあるんですけど、大賛成なんですよね。だってリンキンって、非マッチョ系ニュー・メタルの代表で、チェスター、いじめられっ子経験者でしょ？加えてマイクとハンはアジア系で人種的マイノリティでもあって。こう言うバンドだからこそ、そのレガシーを女性アーティストに継承させるってすごくありだと思うんですよね。

僕は男性のバンドのもっていた遺産を女性が受け継ぐということで真っ先に思いつくのは

2014年にニルヴァーナがロックの殿堂入りした時にニルヴァーナの曲をStヴィンセント、ジョーン・ジェット、Lordeと女性アーティストたちがカバーしたことなんですよね。これはデイヴ・グロールがカート・コベインの喜びそうなことをしたいという願いから起こったことなんですけど、フェミニストだったカートには最高にふさわしい演出で、僕自身にもこれ、すごく影響を与えてます。

だから、もしリンキンみたいな大きなバンドが女性アーティストに門戸を開いてその伝説の一部になる機会を提供できるのなら、それは彼らだけでなく、ロックの世界に生きる女性たちにとってもすごく大きな自信を与えるなと思ったんですよね。ただでさえここ最近のロック界、女の子ばっかり本当に元気ですけど、その流れをさらに後押しするものになると思うんですよね。

YouTubeにも早速、今日、ロサンゼルスのREDスタジオスという会場でやった復活ライブでもエミリー、早速喉を披露してくれているのですが、これ、思った以上にパワフルで歌心あるんですよ。しかも、スクリームの時のしゃがれ声の迫力、声帯が心配になるくらい激しめで。さらに言えば、声のトーンもチェスターを少し高くしたみたいな感じで違和感ないんですよ。

このライブのいろんな感想見ても、リンキンの再編に関して懐疑的な人の間でさえも「彼女はすごくうまう歌えている」との感想が目立っていましたね。これは僕、想像以上です。

で、これ、見ているうちになんか泣けてきましてですね。だって、この決断に至るまでに7年かかってるわけでしょ？その間、マイク・シノダの頭の中で、解散させる選択肢も、名前を変えて活動継続もあったと思うんですよね。やろうと思えばできたはずなんです。だってドラムのロブ・ボードンは再始動には戻ってこなかった。メンバーたちでさえも続けるか続けないかは意向が別れたと思うんですよね。

そこを、反対する意見が起こるのは当然だと覚悟した上で、でもリンキンを先に転がしていくことを決断した。ここがすごく潔いと思ったし、「どうやったらチェスターの残したものを継承していけるのか。あるいは新しく発展させていくことができるのか」。これを考えに考え尽くした上で強い意志を持って彼なりに出したベストなアンサーだと思うんですよね。その真摯さとひたむきさと懸命さを思うと、なんかじわっと涙出てきちゃったんですよね。リンキンが以前に存在した頃、僕の推してるロックとちょっと違う印象になっていたためそこまで深くは入り込んではなかったんですけど、すごくニュー・メタルが持たれてしまったマッチョイメージをうまい具合に内向的に変えてそれをBMTHあたりにまでつなげた。バッドオーメンズとかもそうですよね。僕はそこにすごく彼らのやってきた意義を感じ、その意味で再評価もしてたんですよね。

もちろん中には、「チェスターの代わりなんてきくわけがねえ」とか「エミリーじゃもの足りねえ」とか、「自分の中のリンキンは死んだ」とか思う人は少なくないし、そういう投稿もたくさん見ましたよ。彼らは彼らなりにリンキンが人生で大切だったのであろうこともわかります。ただ、残念かな、リンキンの将来を決めるのは彼らじゃなく、当の本人たちです。彼らが時間をかけて最良としたものを尊重して欲しいと思うし、もちろん100％なんて無理ですけど、再活動が重なっていくうちに理解されていって欲しいと思いますね。

でも、いいと思うんですけどね。だって、過去に実績のあるニュー・メタルのシンガーだったりトリビュート・バンドの野郎のシンガーで面白かったとは思えないし、女性シンガーを例えばエヴァネッセンスのエイミー・リーとか、リジー・ヘイルストームとかを持ち回りでフィーチャリング・シンガーみたいにして「リンキン・パーク＆フレンズ」見たくしたら、そっちの方が金儲けくさく見えて僕は嫌でしたけどね。別に人気取りでアイドルっぽい人に歌わせるとかでなくしっかりとした実力派なんだし、かなり良心的なチョイスだと思うんですけどね。

そんなリンキンは今日の復活ライブに加え

早速ニュー・シングルを発表しています。今日のライブでも初っ端に披露されました。マイクが先に歌ってエミリーが受け継ぐ感じなんですけど、２コーラス目からエミリーがうまい具合に紹介されましたね。

曲はあえてこれまでのリンキンっぽいらしい曲で無難にきた気がしましたね。ここからどうなるかも楽しみです。

そして11月にアルバム「From Zero」が出て

さらに年内に６回公演を行うことも発表されました。おそらく、アルバムを引っさげて来年大規模に回るんじゃないかという気がします。

オアシスに続いて、すごくロックには頼もしいニュースになったのではないかと思います。