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混乱する”一般大衆のロック観”の象徴?ロック・イン・リオがはじまる

どうも。

本当は今日、この話でなく、明日にこれ、する予定だったんですけど、やるはずだったものが、予想以上にテーマ的に壮大すぎて準備不足だったので(苦笑)順番変えます。

日本ではロック・フェスの季節は終わったと思うのですが、季節が真逆のブラジルではこれからです。

とりあえず、明日から、これがあります。

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はい。ブラジルの老舗の”ロック・フェス”、ロック・イン・リオです。昔は「10年に1回」のイベントだったんですけど、今では奇数年の隔年開催になってます。

それにしてもですねえ。

ちょっと、ダサいかも(笑)。

とは、毎年思うんですよねえ、このフェスって。

このフェスって、昔からそうなんですけど、「誰でもが知っている超メジャーじゃないと出さない」という、こだわりがあります。なので、僕らが英米のフェスで知っている「批評的な評価が高いインディのアーティスト」なんて出やしません。

そういうこともあって、実はこれ、隔年開催の始まった2011年の時のラインナップって、「グラミー賞の授賞式?」ってくらい、思いっきりポップだったんですよ。ケイティ・ペリーとかリアーナとかが中心の。

これ、今から考えてみれば、その後にコーチェラが踏み切った「ポップ路線もあり」なテイストを無意識に先取っていたと言えるかもしれません。やってた側にいその意識、絶対なかったと思うんですけど(笑)。

ただ、ですね、その路線がやるごとに強い批判を浴びまして。「なんだ。ロックなんて名ばかりじゃないか」「ポップ・イン・リオに名前を変えろ」とかいう苦情が飛び出してきたんですね。

で、そこで増えたのが

ベテランのメタル

このフェスに関しては1985年の第1回にAC/DC、オジー・オズボーン、アイアン・メイデンが中心となっただけあって伝統的に強いんですけど、その色合いが強くなりましたね。今回のも、ヘッドライナーだけでなく、横の方に書いてあるラインナップ見てもらえばわかると思うんですけど。

ということで、このフェスはですね

10代向けのポップと、アラフィフ以上対象の50代以上のロッカーで構成される、すごく妙なイベントになりました(笑)

でもね。これが、効果的にターゲットが絞れて集客しやすいがゆえなのか、速攻で売り切れるんですよ。そこに、「最新アルバムが内容的にホット」なんてアーティストは全然いないんですけどね。

だけど、新譜をマメにチェックしない、今年でたアルバムをサブスクでも年に10枚と聞かない音楽ファンの感覚ってこんなもんかなとも思います。となると、これ、さっきの「フェスでのポップ路線の無意識の先駆」じゃないけど、世のロックフェスがこういう構成になるのを案外先取っていたりするのかもしれません。

でも、そう考えると皮肉なんですよねえ。だってフェスって、僕のイメージだと、巷で流行ってて受動的に聞かれるような音楽に飽き足らない人が行くものって感覚が僕にはありますからね。また、そうしないとフェスなんて、「文化的な刺激を受けに行く場所じゃ無くなる」という危機感さえ抱きますからね。そう思うから、前から言ってますけど、「ポップもの混ぜる場合は気をつけてね」という主張をずっとしてるわけであって。そういう意味で、このフォーマット、将来的な影響、与えて欲しくないですけどね(笑)。

僕としてはですね、ロック・イン・リオの場合は、この中の出演者でついでにサンパウロ公演をしにやってくるアーティストのライブを何かしら見に行ってます。それで一番オイシかったのは2013年のブルース・スプリングスティーンですね。ブルース、南米で人気ないから3000人くらいの小さなホールでやったんですけど、3時間30分、熱いエンタメ・ライブやってくれて、それはそれは最高でしたよ。

今年はねえ〜、本当はドレイクが決まっていて、僕、見に行く気、満々だったんですけど、発売日前にドタキャンしたんですよ!ちょっと、これはショック、デカくてですね。それをアテにしてたんで、諦めてたアイアン・メイデンのスタジアムでの単独、再度狙ったら、アリーナがもうソールドアウトで。ということで、今、当日券でのスレイヤーに行くか行くまいか、迷ってる最中だったりします。

でも、僕としてはですね、ロック・イン・リオよりは、毎年行ってるサンパウロの二大フェスの方が楽しみだったりします。

一つはポップロード・フェスティバルという、小さいながらも良質なフェスが11月にやります。こないだCSSの再始動の話ししましたけど、彼女たちが出るんですけど、メインはパティ・スミスとラカンターズ。クルアンビンとかリトル・シムズも出ます。

そしてそして

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毎度楽しみロラパルーザ・ブラジル。先日、来年の分のチケット、ゲットしました!

もう僕の場合は、これがないと始まりません。ロラ、来年でブラジル、9回目になるんですけど、年々、チケットの争奪が激しくなってきてまして、今年はついに、発売初日でチケット第1段階が売り切れました。こっちはチケット販売段階というのがありまして、そこで価格が決まります。買う時期が早ければ早いほど安くなるんですが、一番安い段階のが売り切れるの、年々早くなっています。

毎年のことなんですが、発売段階でラインナップ発表をロラはしません。ただ、噂に上がっている段階だと「ガンズ&ローゼズ、ストロークス、トラヴィス・スコット」のヘッドライナー説が出ています。ビリー・アイリッシュがあるとか、ないとか。さて、どうなるか。

あと、ロック・イン・リオの場合は、毎年テレビで生中継してくれるんですね。それはいつも垂れ流しでずっと見てるので、向こう1週間は、それを横目で見ながらこのブログも書く感じになると思います。











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