ブラジルでX(ツイッター)が使えなくなる危機!
どうも。
いや~、こっちは今、大変です。こんなの前代未聞ですよ。
僕の住んでるブラジルで
X(ツイッター)が使えなくなりそうなんですよ!
いや~、これ、昨日言われて面食らいましたね。
これ、ことの発端は何かと言いますと
このアレッシャンドレ・デ・モラエスという最高裁判事がいまして、この人がXに対して、フェイクニュースとか、民主主義を否定する類の暴力的な煽りを行ったアカウントの削除をずっと求めてきてたんですね。
彼は、僕がここで何度もクソ大統領と罵ってきた極右のボウソナロって前大統領のすっとぼけた政策、何度も止めた人なんですよね。それで今や、ブラジル住んでる人、誰でも知ってる存在になってます。一番わかりやすい例で言うと、コロナ起こった時、ボウソナロ、隔離に反対してみんなに外出て働かせようとしたんですよ。その時にこの、普段「シャンドン」と呼ばれてるのでここからシャンドンと呼びますけど、この彼が「コロナの権限を決めるのは週知事や市長」として大統領の決定権取り上げたんですよ。シャンドンがあの時に止めてなかったら、今頃、コロナでの死者、2倍か3倍になったでしょうね。
で、その時以来、ボウソナロとシャンドンの対立はずっと続きましてですね。やがてシャンドンがネット犯罪の最高裁での管轄になって、フェイクニュース、暴力言動をネットで行う極右の有名人、取り締まるようになったんですね。それがどいつもこいつもボウソナロ支持者で。それでボウソナロとの対立が激化して。で、2022年の大統領選でもシャンドンがボウソナロ側の不正(このインチキがこれまたひどかったんだ。選挙の当日にまであって)をことごとく取り締まって、その結果、今は左派のルーラさんという、2000年代のブラジルの好景気支えた人が大統領返り咲いたんですけどね。
で、ボウソナロが落ちたことが不満だったものだから
2023年1月8日にボウソナロ派が、大統領府と国会議事堂と最高裁を、誰もいない日曜日に侵入かけて襲ったんですよ。トランプが落選した時の猿真似して。これもまあ、クーデター未遂みたいな感じで扱われてまして、1000人くらい逮捕者出てますけどね。で、この裁判を仕切ってるのもシャンドンで。
で、この襲撃事件をもってですね、「やはり普段からネットで暴力やヘイトを煽っていたものは危険だったじゃないか」という世の風潮ができまして。シャンドンの取り締まりも厳しくなりまして。現に今、何人かの極右の有名人がシャンドンから逮捕されるのを逃れてアメリカに逃げ込んでるんですけどね。シャンドン、恐れ知らずなので、アメリカに対しても逮捕協力を頼んだり、その該当の容疑者のアカウントの停止を求めたりしてたんですけど
それを面白くないと思ったのが
イーロン・マスクなんですよ!
イーロンって、ツイッター買収する前から問題化する言動多かった人ですけど、ツイッターをXにした後、もう発言のそういうプラッットフォームやる人とは思えないくらい傾きまくってですね。今度のアメリカ大統領選でも、公然とトランプ推し。カマラ・ハリス、その前のバイデンの時から、攻撃的な投稿してましたね。カマラに対してはミソジニー、レイシスト関ジュも隠さない感じでね。
で、ボウソナロといえば、トランプを慕ってた子分的な存在で有名だったわけです。個人的な政治的関心で言ってボウソナロ味方したいのは
自明の理ですよね。そういうこともあって、今年の4月頃から彼は「ブラジルの最高裁判事が言論の自由を脅かし迫害している」なんてことを自分のアカウントで書いてシャンドンのこと煽ってきたわけです。「この独裁者」「お前なんか罷免されろ」とかいってですね。
アメリカは確かにブラジルの感覚と比べれば言論の自由の幅は広いです。だからシャンドンに関して「行き過ぎ」だという感覚も理解はできます。だた、プラットフォームの所有者にしてイーロンの言動というのもまたひどいものでして。代表例でいうと、クーデターが起きたボリビアに関して「あの国は選挙不正で現行の差は大統領が任期を伸ばそうとした」とツイートして「とかいってボリビアにある(電気自動車に必要な)リチウムの産地だからでは?」との突っ込みに「われわれは好きなところでクーデター起こせるんだ」といったり、自分の子供がトランスジェンダーの女性になったことに関して「もう、子供は死んだ」と言ったり、一番最新のやつでも「広島と長崎に原爆落としてもすぐに復興した」なんてことをトランプ二直接言ったりもしてね。この人が言う「言論の自由」にもかなり問題ありなんですよね。
で、イーロン、シャンドンがブラジルの支社に要注意アカウントの凍結求めてそれに応じなかったので逮捕命じたんですね。そうしたら、イーロン、Xのブラジル支社を閉鎖したんですよ。10日前に。支社に人がいなかったらアカウント凍結させるやつがいなくなるからそれでさせたんですね。
で、シャンドンが今度は「こちらの勧告に答えて頂くブラジル支社の方を指名してください。あくまでもブラジルの法律を守っていただかなくては困ります」といって、24時間以内にそれをしないならばXのブラジルでの運行、禁止すると勧告したんですよ。
それに対してイーロンがなんと行ったかというと、それを発表したブラジルの最高裁のXのアカウントにレスして、AIの合成でシャンドンに似た人が監獄に入れられてる写真見せて「逮捕されるのはお前だ」と、また挑発したんですね。
で、その後にシャンドンがイーロンがブラジルでやってるスターリンクっていう衛星事業の口座、全部止めたんですね。で、イーロンがさらに怒って「命令なんて絶対聞かん。止めれるものなら止めてみろ」と言い、シャンドンが通信庁に止める手続きを行った、というとこまで現在来ています。
まあ、確かにX、使用停止になったら、そりゃものすごい前代未聞の話なので僕自身も驚いています。使用者としてもすごく困ります。その意味で「今回ばかりは幾ら何でもやりすぎだ」とシャンドンを批判する人もいます。
ただ、「行きすぎた言論の自由」って国際的に問題なわけですからね。そこに正面切って切り込んだ意味で、シャンドン、国際的にもかなり先駆な司法関係者だとは僕は思いますけどね。やっぱりイーロン関わってからXの評価がネガティヴなものになったことも事実ではありますからね。まあ、日本もその前からヘイトの規制ゆるすぎてダメダメだなと、ブラジルの感覚から見て思ってましたけどね。
というわけで、僕のXの使用環境、どうなるかわかりません。あそこで情報発信してたものもあるので、正直困ってます。なので、今後の対処法を言っておくと、このnoteは少なくとも毎日やってます。何か書いてます。あと、スレッズとインスタグラムもやってます。Taiyo Sawadaで検索すれば普通に見つかります。X使えないなら、そこで色々書きます。Facebookもやってはいますが、あそこはかなり近しい関係の人だけに限らせてもらってますので、ちょっとお勧めできないですけどね。
ということなんですけど、ご了承いただけると幸いです。