マリリン・マンソン 数々の、事実ならば異常すぎる性虐待疑惑でキャリア史上最大の危機に
どうも。
では、昨日に続いてゴシップ系の記事、第2弾、いきましょう。今回のネタはこれです!
かのマリリン・マンソンが、実に久方ぶりの騒動なんですが、彼のキャリア史上最大の危機に陥っています。
マリリン・マンソンと言っても、もう若いリスナーの人にはピンとこない名前かもしれませんが90sの後半って言ったら、この人が巻き起す騒動、すごかったものです。なにせ「アンチ・クライスト」を名乗って十字架は燃やすは、「ナチ礼賛か」の疑惑を持たれるは。
それは1999年4月、コロラド州のコロンバイン高校で、いじめられっ子だった少年がいじめっ子を銃殺し自殺するという、当時世を騒然とさせた事件を起こしたのですが、その少年がマリリン・マンソンの熱狂的なファンだったことで、当時、すごく非難を浴びたんですよね。
ただ、この事件に関してマンソンは「自分が歌っているのは暴力や自殺の推奨などではなく、”問題を自分でどう解決するか”を訴えているにすぎない」「アートと実生活とは違うものだ」として、自身の立場を説明してました。
この頃は実際問題、彼に対して同情論があったことも事実です。それは精神的に追い詰められていたいじめられっ子側に同情的な世論も存在するし、彼が「弱者側の立場で歌っている」との印象も持たれていたから。
実際、この曲のMVのように、学校のいじめ問題に関してかなり自覚的な立場も取っていたりはしましたからね。だから僕の当時の印象としても、「いじめっこが自分のBGに使いそうなニュー・メタル」、まあ、リンプ・ビズキットのイメージですけどね、それよりもむしろイメージよかったように思っていましたよ。
だけどなあ・・・。
今回、音楽活動での歌詞とかには反映されていなかった、実生活の問題で、今、マンソン、大ピンチです!
きっかけは
マンソンが2000年代後半につきあい、一時婚約状態にもあった女優エヴァン・レイチェル・ウッドに、その当時の彼の性虐待疑惑を明かされてしまったからです。
彼女が2月1日に行ったインスタグラムの投稿で、マンソンの本名ブライアン・ワーナーの実名を出して「彼に10代のときに洗脳され、虐待を受けていた」と告白したんですね。「私は報復や脅迫に怯えながら生きることをやめた。私はこの危険な男に多くの女性の人生が犠牲になる前に立ち上がった。もう黙ってはいられない」と書き記しました。
これがきっかけとなって、マンソンが彼女だけでなく、他の女性たちからも被害を訴えられていたことが明らかになりました。
まず、エヴァンがどう訴えているかというと、内容は
このサイトでの記述を要約すると以下のようになります。
「彼は怒ると私のことをユダヤ人と呼びました。そして、私のベッドのテーブルにスワスティカ(卍)を書き、ナチスの名前を何度も叫びました。この儀式に取り巻きの人は笑い、参加もさせられました。そうしないと、のけものにされ、いじめられるからです」
「私の場合、母がユダヤ人で、ユダヤ教で育ってきています」
「彼が両腕に入れている2つのタトゥーはナチスの影響を受けたものです。」
・・・。僕、エヴァン・レイチェル・ウッドって好きな女優さんのひとりなんですよね。それだけに、これ、すごくショックで悲しかったです。
自分の愛する人を、思い切りアンチ・セミティック(反ユダヤ主義)の感情をぶつけていやがらせをし、さらにナチスの名をあげてこわがらせ、それを取り巻きにも一緒にやるよう強制していたというのですから・・・。
もう、こんなことをされてしまうと、僕が上に書いた彼の音楽の擁護的な見方も通用しなくなりますよね。
で、非常に残念なことに、マンソンが訴えられているのがエヴァンだけではないということです。
この記事に書かれている、4人の女性からの訴えをまとめると以下のようになります。
アシュリー・ウォルターズさん(元アシスタント)の場合・・・マンソンがガラスの皿や重いものを投げて暴れる光景に何度も立ち会う。マンソン自身から、共演者に対して性接待を行うよう頼まれる。仕事上の関係が解消されても嫌がらせ行為をしてきた。
ガブリエラさん(アーティスト)の場合・・・マンソンに体を縛られレイプされた。ともにドラッグを飲むよう強要され、「血の誓い」と称して手を割れたグラスの瓶で切りつけられた。自殺未遂に追い込まれクリスマスに入院したこともあった。
サラ・マクネリーさんの場合・・・マンソンに壁に投げられ、「パットで顔を殴るぞ」と脅された。行いが悪いなどと言いがかりをつけられ監禁され、数時間にわたり言葉の暴力を受け、自分が価値のない人間のように思わされた。
アシュリー・リンジー・モーガンさん(元恋人)の場合・・・マンソンの家で食べること、眠ること、出ていくことを禁じられた。体を切りつけられたり、やけどさせられたりした。ナチ関係のみやげ品を買って来いと命令された。
・・・などなどです。
この報道を受け
かつてマンソンをプロデュースしたトレント・レズナーは「あの男なら25年前に絶縁した」「ヤツの自伝で、”90年代にある女性を一緒に襲った”などと完全なるでっちあげを書かれた」と不快感を表しています。
また、ウルフ・アリスのエリー・ロズウェルは、以前フェスに出演した際、マンソンにスカートの中を盗撮された被害を訴えています。
これが原因で、マンソン、レーベルを切られています。本人自身は「最近のこれらの件は事実の歪曲だ」と主張しているようなんですけど、これだけたくさんの被害の訴えを見るに、ちょっと無実であるとは正直思いにくいですよねえ・・・。
これ
仮に事実だったりしたら、「Me Too運動」のはじまるきっかけとなったハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴィー・ワインスティーンを思わせる、一件一件の異常さならそれさえ上回る規模なんですが
あるいは2019年にこのnoteでも書いたR&Bシンガー、Rケリーを彷彿とさせる事態なんですけどね。
さあ、今後どうなるか。それから、僕自身も上に書いたような彼の音楽活動の擁護論は何度か書いたことあるんですけど、同じようなことをやったことのある同業者、そして彼のことをポジティヴに信じてきたファンにとってもこれはショックな行為でもあると思います。彼もなんらかの対応はせざるを得なくなるような気はするんですけどね。
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