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8月11日はヒップホップの日。その理由は?

どうも。

今日8月11日は

ヒップホップの日!


だということを、皆さんがご存知でしょうか?

 なぜ、この日がヒップホップの日として指定されているのか。それを話す前に、まず「ロックの日」の話しからしましょう。

 ロックの日は日本だと6月9日。これ単純に「六と九だから」という、オヤジギャクみたいな決め方です。これに関しては実は国際的な指定日がありまして。それは7月13日。1985年のこの日に、当時、最大のロックイベントとなった「ライブエイド」、これが行われた日なんですよね。

 では、ヒップホップの日はどうして8月11日なのかというと

その日にヒップホップが生まれたとされているから。


それはどうやって生まれたのか。

その昔、ハイネケンのCMで、ディスコDJがあやまってヴァイナル・レコードの上にハイネケンこぼして、布でふきとっているうちにスクラッチが生まれた、というのをやっていましたが、もちろんそれは嘘です(笑)。しかも、この日は1982年になっています。

で、本当のヒップホップの日といいますと、これ、起源は1973年8月11日に遡ります。

 この日に何があったか。

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このDJクールハークというDJが、この日に

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ニューヨークでパーティでDJをやったときに、スクラッチと、曲のあいだでのラップを行った、ということです。

 これ、さすがにそんな歴史的な瞬間になるとは思われなかったからなのか、映像や録音の記録が残っていません。言い伝えですね。

 ただ、これが口伝えで残っていきまして、

それが7年かかって1980年、初のヒップホップのヒット曲、シュガーヒル・ギャングの「Rapper's Delight」につながります。

それからさらに2年後の1982年に人種問題告発のメッセージ・ソング、グランドマスターフラッシュの「The Message」が生まれ

さらに4年後の1986年にこの「ウォーク・ディス・ウェイ」を含むランDMCのアルバム「Raising Hell」がはじめてのヒップホップのミリオンセラー・アルバムになります。

 そこから35年、ヒップホップは現在につながる形で拡大成長していったわけです。

 その間、48年なんですよね。意外に長いというか短いというか。その判断は皆さんにお任せしますけど。

 ただ、すごいことだと思いますよ。だって、DJクールハーク、このパーティ開いたとき、18歳なんですから!いわば高校生が思いついたアイデアから、ラップがときに文学的な価値さえある社会的な主張にまで発展し、先進的なサウンド・アートにまで発展しうるものになったわけですからね。そう考えると、転んでもただではおきない大発明だった気がしますね。

そんなことを考えながら、今日、ヒップホップを聴くのもいいかもしれません。 



 ちなみにこの8月11日、アメリカの上院では正式にヒップホップの日につい先日、認められています。

で、こういう話聞くと、

エレクトロの日はいつ?


とか、そういう疑問もわきますよね。僕はこの日は作って祝ってもいい気がしますね。「電子音楽がどのような形で世に生まれたのか」。それをつきとめて研究して祝うのはいいことだと思います。




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