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映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」感想 音を奪われた男の苦闘

どうも。

今日は映画レビュー、いきましょう。これです!

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この「サウンド・オブ・メタル」という映画。これは前々から話題で気になっていた作品だったのですが、ちょうど、このコロナ禍の中でポツポツとやってるオスカーに向けたアワードで、よく聞く名前になって気になっていたところ、アマゾン・プライムで12月に後悔がはじまり気になっていた映画です。

どんな映画なのでしょうか。早速あらすじから見てみましょう。

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話は小さなライブハウスでのバンドのツアーからはじまります。ルーベン(リズ・アーメッド)は恋人のルー(オリヴィア・クック)と、轟音2人組のバンのドラマーとして全国をツアーしてましたが

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ある日の演奏中、ルーベンの耳に異常が起こります。音が聞こえなくなったのです。


医者に診察に行ったところ、すでにかなりの聴力を失われていました。進行が早く、じきに聞こえなくなるとのことでした。原因はよくわかりませんが、4年前までやっていたドラッグ癖が招いたことがほのめかされます。耳は手術を受ければ、補聴器での生活が可能になるとのことでしたが、彼らの経済事情ではそれもかないません。

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自暴自棄になるルーベンを見かねたルーは、聾唖者の自立グループのことを知り、そこにルーベンを連れていきます。

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そこで、そこの責任者、ジョー(ポール・レイシー)から、実質、これまでの生活を変えることを宣告され、しばらくは外界との交流を断つこと、つまりルーにも会えなくなることを告げられます。

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最初は頑なに反対したルーベンでしたが、渋々、ここでの生活を受け入れることにしました。生活は聾唖者たちとの生活となりますが、ここでルーベンは自分が思った以上に適応能力があり、とりわけ耳の聞こえない子供達とのコミュニケーションがうまくいきます。

その働きぶりをジョーも気に入り、ルーベンに対し、「そのままここで働かないか」と持ちかけますが。ルーベンの気持ちは違いました。

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 ルーベンは持ち物を売って耳の手術を受け、ルーのところに戻ろうとしますが、そこで待ち受けていたものは・・・。

・・・と、ここまでにしておきましょう。

この映画ですが

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監督はこのダリウス・マーダーという人。この人は長編映画はこれがはじめてとなりますが、以前に

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「プレイス・ビヨンド・ザ・プレイス」という、ライアン・ゴスリングがエヴァ・メンデスと出会って実生活で結婚することになる、すごくいい人間ドラマがあったんですけど、これに脚本家として参加しています。

 そういうこともあり、「定点観測的な人間ドラマ」をうまくつくれる人なのかなと思いますけど、これ

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主人公ルーベンの内面を描いたドラマとしては非常によくできています。彼が自分の悲しい宿命に嘆き、自暴自棄になり、そこからどう光を見出して立ち直っていくか。それがうまく描かれていると思います。

 この脚本に、リズ・アーメッドがうまくこたえていると思います。この人、どこかで見た顔だと思ったら

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2015年の怪作「ナイトクローラー」で、狂気のジャーナリストを演じるジェイク・ジレンホールに振り回されっぱなしのインド系の助手の役で出てた人です。他でも顔に見覚えあるので、ちょい役でちょこちょこ出てた人ですけど、これでついにブレイクスルー、というところでしょう。

この映画、出演者の数は限られてますが

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ルー役のオリヴィア・クックが、ちょっとびっくりでしたね。実は、この記事書くまで気づいてませんでした(笑)。これまで彼女、ちょっとアイドルーっぽいイメージもあった女優さんなんですが、「インディにこういうロック・ミュージシャン、いる!」という感じの女性像をすごくリアルに演じていました。彼女にとってもこれ、飛躍になるんじゃないかな。

さらに

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このジョー役のポール・レイシー、この人、いい役者さんですね。ウィキペディアに登録がないくらいの無名の人なんですが、この映画でいちやく、結構なアワードでノミネートを受けていたりもします。

 この映画、総合的には、「もう少し、ルーベンの耳以外でのドラマを膨らませることができたらさらによかったな」というのがあるのと、もう少し音楽的な部分を膨らませても面白かったのかなと思ったので、正直なところ、ポスターで期待させたほどではなかったんですけど、それでも十分見応えはあります。

この映画ですが、アワード関係ではリズ・アーメッドがLAやボストンの映画批評家協会賞で主演男優賞の次点、ポール・レイシーも複数でノミネートされるなど、結構注目されています。見て損はないですよ。

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