最新全米チャート(2019/11/09)とカニエのこと
どうも。
では、全米チャート、行きましょう。
SINGLES
1(15)Lose You To Love Me/Selena Gomez
2(1)Someone You Loved/Lewis Capaldi
4(3)Senorita/Shawn Mendes feat Camila Cabello
3(4)Circles/Post Malone
5(2)Truth Hurts/Lizzo
6(14)Good As Hell/Lizzo
7(-)Follow God/Kanye West
8(5)No Guidance/Chris Brown feat Drake
9(6)Panini/Lil Nas X
10(9)Bad Guy/Billie Eilish
先週紹介したセレーナ、1位です。よほど共感されてるんでしょうね。確かに、これまでの彼女の曲ではベストですからね。
7位の人はアルバムで語ります。
では、圏外で27位のこの曲を。
これまたセレーナです。戦略的にうまいですよね。「自分を愛するためにあなたと別れた」という話をした後に、「今の彼女を見て」と、ストーリーが続いている感じでね。
アルバムは来年でしょうか。か。リリース・タイミングで聞く、僕にとって最初の彼女のアルバムになりますね。
では、お待ちかね、アルバムに行きましょう。
ALBUMS
1(-)Jesus Is King/Kanye West
2(1)Hollywood"s Bleeding/Post Malone
3(-)Pony/Rex Orange County
4(2)Ail Young Boy 2/YoungBoy Never Broke Again
5(3)Over It/Summer Walker
6(4)Kirk/Dababy
7(5)Lover/Taylor Swift
8(6)When We All Fall Asleep Where Do We Go/Billie Eilish
9(-)Old Dominion/Old Dominion
10(7)So Much Fun/Young Thug
というわけでカニエ、初登場で1位です。聞いてみましょう。
今回のカニエのアルバムですが、とにかく評判悪いですね。
いろんなレヴューみましたが、星4つに相当するものが20レヴュー見た中で3つしかなく、半分近くが50点以下。中には20点とか0点の評価も見たほどです。
レヴュー総合サイトのAOTYでも57点、Metacriticでも56点、AnyDecent Musicでも51点と、今年のリリースの中でも最低ランクの評価です。
これですね、僕はというとですね・・・
<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">なんか聴いてて心配になってきちゃった。カニエ、大丈夫?</p>— 沢田太陽(Hard To Explain) (@_HTE_) <a href="https://twitter.com/_HTE_/status/1187773863087792128?ref_src=twsrc%5Etfw">October 25, 2019</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
うまく張れなくなってるので、こういう形で載せますが、これがストリーミング解禁になったすぐ後に聞いて、聞いてる途中でこういうツイートやったんですね。もう、1回目のリスニングの真ん中らへんで、もうダメでした。というか1曲目から、「うう、これはキツい!」とさえ思ってました。
というのはですね、やっぱり
そんなにハレルヤ連呼すりゃいいってもんじゃないだろ!
これがまず、ものすごく不自然でしたね。あと、Jesus、曲によってHeとかYouでしたけど、これの盛り立て方もなんか文脈もなく、ただノリノリに盛り立てようとしているのがリリックの端々から感じられて、彼の信仰そのものに対しての気持ちを疑いました。あと、曲にゴスペル特有の高揚感とか、その場をみんなで包み込むような温かみも感じもない。ゴスペル・アルバムとして、まずそこにすごく違和感があったんですよね。
その上で、サウンドに新しさを感じなかったんですよね。「いや、音は良かったよ」なんて反論も見ましたが、カニエぐらい高度なサウンド作り続けている人にとって、そんなのは当たり前のことであって、そういうサウンドがあったところで曲とリリックが良くなければ、そんなの意味はないわけで。
彼に関しては、確かに僕の好まない、MAGAキャップ被ってのトランプ支持が気にくわないとかもありましたよ。今回のこのゴスペルも、BLEXITって呼ばれる、アメリカの民主党から黒人支持者を引き離すための運動の一環か、と憶測する意見なんかも読んでたりもしましたしね。だけど、ブラジルにチム・マイアっていう「ブラジルのJB」に当たる黒人のソウルシンガーが70年代にいて、彼が新興宗教の宣伝のためのアルバムを作ったら、歌詞の内容はともなくサウンドは斬新なものができた、なんて歴史もあるから、そういう可能性も捨てずに聞いたんですけど・・そういうものでもなかったし。
カニエに関しては、ラッパーとしてのデビュー前から注目してたくらいに好きだった時期があってですね。ジェイZの「IZZO」もそうだし、アリシア・キーズの「You Dont Know My Name」とか今も大好きな曲だし。ファースト・アルバムの「The College Dropout」なんて当時何度も聞いたし、4枚目までならどれも文句なく好きだし、歌詞がどんなにアレだろうと、サウンド的には5枚目の「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」が最高だとは思います。
だけどなあ、「Yeezus」以降がどうも乗り切れないんですよね。今回、いろいろサーチしたら、アメリカのファンでも、やっぱり、そのアルバムくらいからが評価がユナニマス(満場一致)な絶賛ではなくなってるんですよね。そこらくらいからゴシップと奇行が明らかに上回り始めてるというのはあるんですけど、作風も「なんか、ごまかしてない?」というものを感じたりもしててですね。それでも「Yeezus」の前衛性は、MBDTFみたいな壮大なアルバム作った後の威厳示す意味で、たとえそれが僕には虚勢みたいに聞こえようが、「おお、カニエ、やっぱすげえ」とおしきれる感じがあったんですけど、「Life Of Pablo」聞いた時に「いくらなんでもゲストの色ばっかりですぎじゃない?」と感じた、あの違和感あたりからちょっと異変感じて、「Ye」で「ん?これのどこに新しさが?」と思い。でも、その時も「まあ、(同時期にプロデュースした)Pusha Tとキッド・カディにいい曲行ってるから、まだいいか」と思ってたんですけど、そこに来て今回かあ・・・という感じでしたね。
これはあくまでも「僕がこう感じた」という話なので、事実定義とかでもなんでもないんですけどね。実際のところはどうかわからないし。でも、いずれにせよ、今回のこれまでにない嘘みたいな低い評価は今日にはじまったことではないんじゃないかなとは思ってます。
シメましょうね。3位は本国イギリスよりも高い順位に来たレックス・オレンジ・カウンティ。9位にはカントリーバンドのオールド・ドミニオンがが入ってます。
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