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洋楽は、もう、ほとんど解禁。邦楽で<サブスク解禁>しない大義名分ってなんなの?

どうも。

今日は久々に、サブスク解禁の話でもしましょう。

洋楽ファンとしては、もうだいぶ解禁でうれしいネタなんで随分少なくなってるんですけど、そんな中、ここ最近、結構なネタがあったんですよね。

 こないだの日曜日にキャプテン・ビーフハートの世紀の怪盤「Trout Mask Replica」が待望のサブスク化されたんですけど、まだまだ他にも続くんですよ。

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8月20日からは、遺族の財産分与で長年もめていた、今は亡きR&Bプリンセス、アリーヤのセカンド・アルバム以降が順次サブスク化されます。

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そして長らく、「サンプリングの使用に関してのクリアがとれない」ことでサブスク化が見送られてきたデラ・ソウルも「2021年以内」での解禁が約束されました。

 いやあ、この2つは大きいですよ!長らく「サブスク化の難しい最後の砦」みたいに言われ続けてきてましたからね、それにもようやくピリオドが打たれることになるわけです。

 で、もう、これ以降、「洋楽のサブスク未解禁」って、そろそろかなり減ってるんですよね。

 だって、これまで言われてた、キング・クリムゾンは日本ではまだみたいですけど、ブラジルはじめほとんどの欧米では聴けるし、これまで一部が聞けなかったラモーンズの80年代後半も聴けるようになってるし、あと残ってるのって、スマッシング・パンプキンズの「Zeitgeist」とか、日本では解禁になったみたいですけどエラスティカのファーストとか、ボブ・シーガーの70年代前半とか、思いつくのでもせいぜいそれくらいなんですよね。

 となると、やっぱり気になるのは

日本の未サブスク化アーティスト!


ズバリ、これなんですよねえ・・。

 状況はかなりよくなって来てますよね。やっぱり、ここ2、3年くらいで大物が続々とサブスク化に踏み切って。今年に入ってもB'Zとか、先週も郷ひろみが一気にサブスク解禁になったりして、こっちでも聞けて楽しみました。あと、国外だけだと思うんですけどBOOWYも遅れて解禁になりまして、先週実はよく聞いてました(笑)。

 そういう状況が出てきて、やっぱり熱心な音楽ファンであればあるほど、聴きたいと思うんですよね。それはやはり「今まで名前はもちろん、有名な曲も知ってるんだけど、全貌はよくしらない」なんてアーティストが全部解禁なんて言ったら、「よし!これを気に聞いてみるか」という気分にはなるわけで。まだ、解禁していない実績のあるアーティストって、そういうファンをつけられない分、損してるんですよね。そういうファンこそが、後世に口コミで評判伝えていってくれる存在であるのにね。

 あと、僕自身わからないのは、もう世界の一流どころ、サブスクにしてないアーティストなんてほとんどいなくなってる状況で、なぜにサブスク解禁に踏み切らないのか、そこにどんな大義名分があるのか、それが僕には全くわからないんですよね。

 だってサブスク解禁すれば、日本の人だけでなく、世界中の音楽ファンに触れる機会ができるんですよ。そんなこと、2010年代の半ばまでできなかったことで、それまでからしたら夢のような出来事ですよ。特に日本人アーティスト、これまで海外の人に聞かれる機会、苦しんできたわけなんだから、遅まきながら聞かれるチャンスなんですよね。なぜ、それをみすみす逃してしまうのか。

「サブスクなんて音楽体験じゃない」なんていう人、今でもごくたまにいますけど、そんな聞き方の基準が時代によって変わるなんて当たり前の話です。そんな基準の変わった世の中で前の聞き方にこだわるなんていうのは化石でしかありません。

 あと、「音が悪い」なんていうじゃないですか。それも全然おかしいと思いますよ。今、サブスクのメーカーの音、聞きくらべしたらオーディオ的な違い、はっきりわかりますよ。それで僕はディーザーとかタイダル使ってるんですけど、Spotifyでも一番高い金払って音質を一番良いのにしたら、そんなに高い値段でなくてもそこそこの音質で聞けますよ。あと、サブスク以前にいいヘッドフォン買えばいだけの話です。

 なのでですね、それ以外にどんな理由があってサブスクに踏み切らないのか、その理由を聞いてみたいですね。僕には本当にわからない話なんで。

 いやあ、だって本当にもったいないですよ。

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山下達郎、中島みゆき、ブランキー・ジェット・シティ、ブルーハーツ。こういう偉大なアーティストがまだサブスクで聴けないというのは本当に惜しいですよ。

「コアファンはCD持ってるからいいじゃないか」という人もいるでしょうけど、今まで聞いたことのないファン、それじゃ逃すじゃないですか。後世に伝えていくファン層が先細っていくだけですよね。

 あと、ジャニーズとかハロプロみたいなアイドル勢も解禁されてないんですってね?JポップがKポップに国際ビジネスで勝てなかった背景に、音楽性以外にこうした背景もあると思いますよ。

 あと、それプラス

日本で解禁しても、国際配信も確実にお願いしたい!


 これ、結構、本当に困るんですよ。

 たとえば、僕のとこだと、ミッシェル・ガン・エレファント、聴けません。あと、永ちゃんもですね。キャロルは解禁、されてたりするのでしょうか?どういうことなんでしょうね。にほんで「ロックンロール」なイメージのものの配信がこう、うまくいってないというのは。

 あと、

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ジュリーとか、キャンディーズとか、百恵ちゃんとか、70sの日本のポップミュージックの美味しいどころがことごとく日本のみの配信で終わってるんですよね。

 これもなんとかしていただきたいです。だって、世界には、「過去の未知の隠れた名作」というものを探してる音楽ファン、少なくないんですよ。そういう人たちが発見する機会をみすみす失うのもすごく惜しいことです。

 あと60sのGSとか70s、80sの日本のロックも充実させて欲しいですね。チューリップとかオフコースとか甲斐バンドも国内のみ配信なので。矢野顕子さんの80年代中盤までも国外では聴けません。

 メーカーによっても、熱心、不熱心がありますね。ビクターものはマメにサブスク配信してるのに、旧ソニー、EMI系列がそのあたり、いまひとつな印象があります。

 とにかく、これからの世の中、サブスク化しないと本当に損です。ぜひお願いしたいところですね。




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