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フィービー圧勝!2019年エミー賞を振り返る

どうも。

すみません。ちょっと多忙だったもので、毎年恒例のエミーの「ベスト&ワースト・ドレッサー」をやる時間がありません。今後の当ブログのスケジュールから考えても、ちょっと無理です。すみません。

なので、今日はエミー総括で行こうと思いますけど、いやあ、もう、この人、一色でしたね。

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フィービー・ウォーラー・ブリッジ

彼女みたいな、「自分で脚本書いて主演」ということで言えば、レナ・ダナムもドナルド・グローヴァーもいるんですけど、エミーでここまで評価された人はこれまでいないんじゃないかな。何せ、主演女優、脚本、作品、全部とっていきましたからね。プラス、「フリーバッグ」は監督賞も取ったので4冠。さらに言えば、ドラマ部門の主演女優賞のジョディ・コーマーも、フィービーが脚本書いてる「キリング・イヴ」の女優なので、関連5部門受賞ですよ。個人のパワーでここまですごいの、少なくとも僕がエミーを見始めたここ10年ではなかったことです。

ただ、素直に大喜びのフィービーもなかなか違和感あるものですけどね。普段、「フリーバッグ」のフィービーって

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こういう、陰口にイメージですから(笑)。こういう、「陰で本音」をボソッと言う、屈折したルーザー・タイプの女性を描いた、出演者もごく少ない、予算も少ない20数分の話がこういう大きな賞で圧勝するのも、なんかパンク・ドリーム的でいいじゃないですか。

フリーバッグに関しては

このブログでも5/17に書いてます。ご興味あったら是非読んでみてください。

あと、「フリーバッグ」に押された形で目立たなくなってしまいましたけど

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「ゲーム・オブ・スローンズ」がラスト・シーズンもドラマの作品賞で飾りました。

これに関しては「ラスト・シーズン、よくなかったじゃないか」という意見もありますが、そんな意見は僕にとってはどうでもいいです。結末のつけ方が一部ファンダムに嫌われたからって、8シーズンも興味持たせられたというだけで十分立派じゃないですか。だって世の中、最初の1〜3シーズンしか良くないドラマなんていくらでもあるそんなご時世に。それだけでも「ご苦労さん」でいいじゃないですか。他に現時点で存在感的に匹敵する他のノミニーだってなかったわけだから。

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あと、限定シリーズでの主演男優賞のジャリール・ジェロームも嬉しかったですね。そりゃ、「チェルノブイリ」も素晴らしいドラマでしたけど、やっぱり僕はもっと人種問題などでエモーショナルに迫ってくるタイプの方が好きなので、彼の、不当さを悲しみと怒リとやるせなさで訴えたあの「ボクらを見る目」での熱演が評価されたのは嬉しかったですね。

そんなエミーですけど、来年は大混戦でしょうね。ドラマではGOTが終わってしまったし、「フリーバッグ」はイギリスのドラマなので、更新期間が極めて不定期。シーズン3、絶対やって欲しいんですけど、、おそらくやっても2、3年先でしょう。何が続くんでしょうね。コメディだと、今回のエミーで助演男優、女優受賞した「マーベラス・ミセス・メイゼル」の奪還か、ビル・ヘイダーが主演男優賞取った「バリー」、はたまた、おそらく次のシーズンが出てくるであろうドナルド・グロ−ヴァーの「アトランタ」あたりが候補になるんだと思うんですが、ドラマはまだ見えないですね。新しく始まる何か、かもしれないですが。




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