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最新全米チャート(2022/11/06)

どうも。


信じられません。ミーゴスのテイクオフが1日の未明、ヒューストンで射殺されました。

テイクオフはこの日、ミーゴスのクエイヴォとヒューストのボーリング場ににいたところ、ギャングとの抗争になり、そこでテイクオフが頭に銃弾を受け、亡くなってしまったとのことです。クエイヴォの方は無事だったようです。

ミーゴスといえば、トラップ・ラップの中でクエイヴォ、オフセット、テイクオフの3人のリレーで聞かせるのを売りにしてて、一時期はトップスターの勢いもありました。特に2018年あたりはかなりの人気になりそうな感じもあったんですけどね。

追悼の意を表して全米1位にもなったこの曲を。

改めて冥福を祈ります。

では、全米チャート、行きましょう。


SINGLES
1(-)Anti-Hero/Taylor Swift
2(-)Lavender Have/Taylor Swift
3(-)Maroon/Taylor Swift
4(-)Snow On The Beach/Taylor Swift feat Lana Del Rey
5(-)Midnight Rain/Taylor Swift
6(-)Bejeweled/Taylor Swift
7(-)Question/Taylor Swift
8(-)Youre On Your Own Kid/Taylor Swift
9(-)Karma/Taylor Swift
10(-)Vigilante Kid/Taylor Swift

はい。すでに聞いている人も少なくないと思うのですが、テイラー・スウィフトがトップ10独占です。

 これに関して「ビートルズを抜いた」云々みたいな話もよく耳にするんですけど、僕にしてみればこれ、時が経てば自然と生まれる記録、と言う認識です。

だって、チャートの基準によって記録ってどうやっても生まれようがあるから。前もドレイクやアリアナ・グランデ、エド・シーランもじゃなかったかな。似た記録、すでにあるでしょ?ビルボードがアルバムからの全収録曲をシングル・チャートの対象曲とする時点で、この記録はずっと生まれ続けます。イギリスみたいに3曲限定ルールが適用されない限りは。だから不思議がないんですよね。

 まあ、その「新たな基準値での記録」の初期段階で目立つことをやったこと自体は立派だと思うので、それはほめます。ただ、そのラナ・デル・レイの曲はラナが名前とバックヴォーカル貸しただけな感じがするので、熱狂的ラナ・ファンとしていい印象は抱いてません(笑)。

では、アルバムに行きましょう。

ALBUMS
1(-)Midnights/Taylor Swift
2(1)Its Only Me/Lil Baby
3(2)Un Verano Sin Ti/Bad Bunny
4(4)Dangerous Double Album/Morgan Wallen
5(5)The Highlights/The Weeknd
6(-)The Car/Arctic Monkeys
7(-)Got A Family/Youngboy Never Broke Again
8(8)Harrys House/Harry Styles
9(-)Snofall/Jeezy
10(6)Renaissance/Beyonce

というわけで、テイラーの「Midnights」が初登場で1位です。

このアルバムなんですけど、本音言いますね。好きじゃないです。

理由が3つあるかな。まずひとつが、「彼女の最高傑作」とは程遠いから。やっぱり僕の中では「Folklore」「Evergrow」の二部作、「Red」「Fearless」、さらにいうとデビュー・アルバムが好きなんですけど、これらに比べると、良さがそんなに出てないというか。やっぱり、この人、ギター抱えてなんぼの人だと思うんですよね。「Lover」とどっこいどっこいというか。

その次が、「同じ女性のエレクトロなポップ路線」でいうと、今年だけで4枚はこれよりいいの思いつくから。リナサワヤマ、シグリッド、オーロラ、そして宇多田ヒカル。こういうのを専門的にやってるチャーリーXCXとかカロリナ・ポラチェック、クリスティーン&ザ・クイーンズとは比較にならないし、彼女たちを差し置いてまで「それよりいい」とはとても言えないです。

あと、今回のアルバムの構成がね。今回、別売りで「3AM Deluxe version」という7曲追加ヴァージョンがあるんですけど、こっちの7曲の方が圧倒的に出来がいいんですよ。なんか僕の聞いた感じ、本編がジャック・アントノフを中心にしてライトなユーザーにわかりやすいの作って、デラックスの方を「Folklore」のメイン・プロデューサーだったアーロン・デスナーを中心とした、ちょっと実験的な路線で作って。

なんか学習教材でもあるまいし、リスナーを「普通コース」と「上級コース」でわけたみたいで感じが悪いんですよね。なんなんでしょうか。ビヨンセとかハリー・スタイルズが今年、進んだ感じのサウンドでマスにもヒット出しましたけど、リスナーに対して媚びるようなことなんて特にしてないじゃないですか。当のテイラーだって、先の2部作でとんがったことやってたのに、なんで今回、こんなこびたことをするのか、正直、首をひねりましたね。こういうことやって大衆性保ちたいのだとしたら、僕は支持したくはないですね。

嫌いではないし、作品によって高く評価もする人ではあるんですけど、彼女が仲間に入りたがってるように見えるLordeとかHAIMとかヘイリー・ウイリアムズ、フィービー・ブリッジャーズ、それこそラナとか、そのタイプの人たちほどにはどうしても愛せないかなあ。

6位にはアークティックが初登場。今回のアルバム、ほとんどの国でトップ10入りました。もう貫禄というか、さすがですね。

8位には、年に何枚入るんだ、YoungBoy Never Broke Again、9位にはジージーが入ってきています。



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