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競合と差別化が図れるのは、スペックではなく世界観


映画えんとつ町のプペル
家族で鑑賞しました。

4年ほど前、
西野亮廣さんのブログを見て、

「ファンづくり」の考え方に共感して
彼の動向をキャッチアップするように。

革命のファンファーレに感動し、

オンラインサロンやVoicyは
一日も欠かさずチェックするようになりました。

彼の発信は
一貫して彼の世界観に彩られていて、

活動にまつわる
さまざまな物語を通して

私の心身に
染みわたるように浸透していきました。


気づけば私も彼のファンに。

年末にゴミ人間を読了し、
映画への期待は最高潮に膨らみました。

年が明けてこの日、
ちゃんとハンカチを用意していてよかったです。

予想以上に泣きました。


■言うまでもなく、

映画それ自体、
めちゃくちゃ最高でした。

イラスト、デザインのクオリティは
素人目ですが圧巻でした。

ストーリーも申し分なく、

ミュージカルのような場面があったり、
挿入歌も声優の声も、

何もかもが圧倒的でした。

映画館に来て
「はじめて」西野さんの世界観に触れた人でも
かなり感動できたはず。

そして当然のことながら、

この4年間、彼の世界観に魅了され続け、
彼の大ファンになった私は、

それ以上の感動をえられたということは
論を俟たないことでしょう。

世界観というバックグラウンドが、
映画の魅力を何倍にも引き上げました。

この感動には、

はじめての人には味わえない
巨大な価値があります。


■同じような感想

を持ったのは
ディズニーランドに行ったとき。

それまでも何度か訪れていましたが
そのときの記憶はありません。

妻や娘は
ディズニーの大ファンです。

幾度となくその魅力を聞かされ、
話半分で聞いていた私ですら、

現地に足を踏み入れ、
アトラクションに触れるにつれて

「そういうことか」

思わず膝を打ちました。


ディズニー映画それぞれを通して
視聴者に伝わる世界観の一切が、

ディズニーランドで表現されていました。

ディズニー映画を
すべて見ている人と、そうではない人と、

現地でうける感動の度合いを比較すれば、
その違いは明らか。

予習なく現地に行った昔の私と
なんとなくでも予習していた私が

その違いを実感しています。

継続的に発信され、人々に蓄積された
それぞれの世界観
を、

同時にライブで体感できる場所は、

ディズニーの世界観が浸透している人
にとってまさに「夢の国」

何度もリピートする理由が分かります。


■商品やサービス、

完成品のスペック
競合を圧倒するのは大前提。

ですが一般人(素人)が
スペックの違いを明確に判断できない場合があります。

写真の画素数の
数百メガの違いを見きわめられないように、

完成品の質が
ユーザーに評価されない(できない)とき、

どうやって競合の先を行くか?

販売を前提とした「商品」ではなく、
制作者の世界観を具現化した「作品」

としてその違いを
西野さんは説明されていましたが、

そんな感覚を持って
マーケティングができていれば、

ユーザーを引き寄せられるんだと思います。


■スポーツビジネスに携わっている私。

スポーツクラブが
人々に関心をもってもらうために何をすべきか?

今回の体験は
その問いに一石を投じます。

2019年は、

世界的大スターが来日して
大いに盛り上がった(ようにみえた)Jリーグ。

メディアがとりあげたり、
観客も実際に増えていたので

一定の盛り上がりがあったことは
間違いありません。

ですが来場者にしめる
新規顧客の割合はわずか3.7%

昨年比では0.4%のマイナス
だったんです。

「サッカーが大好きで、
そのほかのことにはあまり関心がない」

という特殊な顧客(私のような存在)には
大きなプラス要因でしたが、

今のところサッカーに関心のない、
多くの人々にとって

世界的スターのJクラブ移籍は
それほどインパクトはなかったようです。

スペックの違いを理解できなかった
ということでしょう。


この状況を冷静に見つめ

何をすべきかを考えれば
そのヒントは「世界観」を語ることだと思いました。

スポーツクラブが、
その創業者や社長、GMが

なぜ経営しているのか、
なんのために地域に存在しているのか。

それは、サッカーをする、見せる
だけにとどまらないはずです。

未来はどうなるのか?
顧客(ファン)は何を求めているのか?

マーケティングによって
答えを明らかにすることは不可能ではありません。

でも
正解があふれる今の世の中において、

正解探しをして、
正解を商品に反映させても

「違い」をつくることはできません。
みんな(競合も)同じことができるからです。

先に記したとおり、

正解の質を判別する術をしらない消費者
を相手にするとき、

「未来をどうしたいのか」
「自分(経営者)は何をしたいのか」

という世界観

他者(競合)と差別化を図れる
大きな要素になるはずです。

西野さんのように、
ディズニーランドのように、

スポーツクラブも

「こんな世の中をつくりたい」

という創業者の世界観
人々を魅了し、

あたらしいお客さんをひきつけ、
既存顧客をそばに居続けさせること

に繋がるんだと思います。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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