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民藝コレクション『三角ダンゴ』

新潟県在住のレスラーであり、タレントの「スーパー・ササダンゴ・マシン」のグッズを制作しています。19年2月16日は、両国国技館で大きな大会があって、そのために新作をいくつか作りました。ここでは、その一つを紹介します。

三角ダンゴ

新潟県阿賀野市にある水原地区は、白鳥の渡来する瓢湖(ひょうこ)がプチ有名であり、その地域の名物のひとつに、情緒ゆかしい郷土色豊かな味を持つ「山口人形」がある。

この山口人形のルーツは、今から百七十年程前の初代今井伝十郎氏の手によるもので、二代目長助氏までは竹製、木製の玩具だったと言われている。三代目長吉氏によって「土人形」が作られ、六代目徳四郎氏によって、現在の「三角だるま」の形が完成されました。

とんがり頭を指ではじけば、首をふりふり起き上がる愛嬌もの。独特の横目づかいのおどけた表情、また「への字」に引き締めた負けん気のあふれる口元は、いかなる困難にも耐えて起き上がるという、力強い勇気を与えてくれる。縁起物として、古くから結婚式、出産祝い、新築祝いなどに贈られてきた民芸品です。

赤は女性、青は男性を表した三角錐型のだるま。青(男性)よりも赤(女性)が大きいのは、家庭円満の秘訣として「女性の方が強く逞しい方が、夫婦や家庭が上手くいく」との思いが込められているからと言われています。

が、しかし「なぜ、女性にも髭が生えているんだ」。そんな言葉を飲み込んで、口に出さない。奥ゆかしい新潟県民のマナーであり、制作物に対するユルさなのかも知れません。

といった民芸品をサンプリングしたササダンゴ商会の新作が「三角ダルマ」です。今回は、寒い季節なので、長袖も作りました。

袖のロゴも、この商品のためにデザインを起こした民藝風の木彫りタッチ。発売は2/16の両国国技館の物販ブースでスタートします。通販の予定は未定。

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