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「お西さん」デビュー

東本願寺のほうへ3度も通って、「私は西本願寺に行ったことがある」と言っていた、大変恥ずかしい私。

今度こそちゃんと、西本願寺(お西さん)に行ってまいりました。いつもの東本願寺に少し立ち寄ってから、Googleマップ出動。

西本願寺は、浄土真宗本願寺派の本山で、正式名称を「龍谷山本願寺」といいます。浄土真宗本願寺派にかかわるすべての人たちにとって、最も重要な場所です。

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どどーん!

京都駅からすぐの東本願寺の近く、と思っていたら、思いのほか歩きました。真新しくとにかく巨大な東本願寺よりも、歴史のある、重厚なかんじです。

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築地本願寺のエッセンス(デザインなど)があるかな、と思ったのですが、西本願寺はオーソドックスなお寺なかんじでした。

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歴史ある御影堂。

寛永13年(1636)再建、平成21年(2009)大修復。

東西48メートル、南北62メートル、高さ29メートル。

中央に親鸞聖人の木像、両脇に本願寺歴代宗主の影像を安置し、両余間には十字名号(帰命尽十方無碍光如来)と九字名号(南無不可思議光如来)を安置しています。

https://www.hongwanji.kyoto/see/keidai.html

本堂に入ると、お坊さんたちがたくさん座っていて、何か始まる雰囲気。ちょうど14時から「勝如上人御祥月」の法要が行われました。なかなか大規模な法要だったように思います。

・笛や太鼓の演奏(演奏といっていいのか?)つき

・美しい絵が描かれた銅鑼が鳴り響く

・お坊さんたちの数がとにかく多い

メインでリードボーカル的な(怒られそう、ごめんなさい)立ち位置のお坊さんがとても貫禄があったのでご門主かな、と思ったのですが、のちに売店の方にお伺いしたら違うとのことでした。

中座して、外へ。京都タワーからこの距離です。

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阿弥陀堂は修復工事の為クローズしており、阿弥陀如来像は御影堂のほうにいらっしゃいました。

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右が阿弥陀堂。左が御影堂。


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御影堂横。

もっと写真を撮ればよかった。ソワソワしていました。写真から伝わるとおり、とても古く、歴史あるお寺でした。本堂の中はとても荘厳で、暗く、重みがあり…気軽に立ち寄るには畏れ多い場所でした。


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いたるところに、親鸞聖人御誕生850年、立教開宗800年の文字が。これは2年後に行われる、浄土真宗のとてもとても大きな節目です。築地本願寺でもよく目にします。

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西本願寺では、具体的にこんな日付まで書かれていました。

つい「お、日付がもう出てる」とつぶやき写真を撮ってしまいました。楽しみにしているライブの日程が発表されたようなノリになってしまいました。

売店で、竹と雀がアレンジされたかわいらしい風呂敷と、友人へのお土産を買いました。

これで私も「お西さん」デビューです。ようやく、東本願寺と西本願寺の違いが分かって説明できる人になれました。

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この立派な大きな木がとても気になりました。樹齢400年とのこと。歴史が、歴史が、ありすぎます。

西本願寺御影堂(ごえいどう)前にある大銀杏。幹周/6. 5m、樹高/7. 0m、西本願寺のHPによれば樹齢約400年。「水吹き銀杏」、「逆さ銀杏」とも呼ばれています。

http://www.tree-flower.jp/26/nishihonganji_300/nishihonganji_icho.htm

おまけ

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西本願寺に向かって歩いていると、後ろから聞きなれない足音が。

振り返ると、お坊さんが走っていました。あとで納得、法要の時間が迫っていて慌てていたようでした。かわいい後姿を思わず撮ってしまいました。ごめんなさい。

おまけ2

西本願寺を出ると、正面に仏具などを扱うお店がずらっと並んでいます。

……奥に、見覚えのあるような雰囲気の建物が。

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どーん!

「これ!築地本願寺とテイストが似ている……!伊東忠太先生じゃないですか、作ったの!」と、一人でつぶやき、ニヤニヤしながら建物に近づく。

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予想的中。伊東忠太先生設計の、本願寺伝道院でした。さらに、一人でニヤニヤする私。ほとんどオカルト。周りに人がいなくてよかったです。

そのあと、本願寺公式ショップのような立ち位置の和菓子屋さんでお土産を買いました。中にはご門主の写真が飾られていて、さすがの雰囲気。

緊急事態宣言があけて活気があるときに、また行ってみたいと思います。


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