見出し画像

S1 Ep.4 アントレプレナーシップ

Entrepreneurship

ポスト:
Dorcas Mendin
ゲスト:
Umar Teixeira & Asmae Bahassou


Umar Teixeira
2回生1セメスター APM(経営戦略と組織) ソーシャルアントレプレナー、MCW TA

Asmae Bahassou
2回生1セメスター APM(マーケティング) MYSECプログラムのコアメンバー兼副代表

1. 5秒インタビュー

①今の気持ちを1文字で表すとしたら? 
Asmae:ワクワク!
②自分のモット―は何?
Umar: 謙虚であれ 
Asmae:自分がされて嫌なことはしないこと 
③朝型?夜型?
Umar: 夜型
Asmae: 朝型
④旅行したい場所は?
Umar: サウジアラビア
Asmae: インドネシア
⑤好きな日本語は?
Umar: 改善
Asmae: しょうがない

2.自己紹介
Asmae
: ​モロッコ出身でAPMの3セメスター目に在籍しています。私はブランディング、 心理学、消費者心理学、行動経済学、ニューロマーケティングなど、心理学とビジネス に関することに取り組んでいます。新しいことを学ぶことや人と会話をするのが好きな ので、いつも人と話しています。今回いろいろお話する前に、私は専門家ではないとい うことをお伝えしたいです。今日共有するアイデアは 、自分自身のアントレプレナー シップなどの経験から得たものです。 私は現在、チームと一緒にプロジェクトに取り組んでいます。5年間、起業家キャンプ やカンファレンス、起業家ホテルなどのプロジェクトをやっています。 現在、私たち はモロッコの若者に向けて、アントレプレナーシップやその他のソフトスキルのトレー ニングができる1年間のプログラムを提供しています。 その後、彼らをインターンシッ プを行うNGOや企業とつなげ、プログラムから得た教訓を活かす機会を提供しています。
Umar:​モザンビーク出身でAPMの3セメスター目に在籍しています。私は経営戦略と組 織を専攻する予定です。私が現在興味があるのはリーダーシップや管理、ソーシャルア ントレプレナーシップ、経済学、教育です。現在、私は専門学校の対外関係のディレク ターを務め、アントレプレナーシップと経済学に関する様々なカリキュラムの設定、学 生の課外活動などを企画しています。私たちは、ビジネススキルだけでなく、将来的に あらゆる分野で活躍できるスキルのあるリーダーを育成することを目指しています。そ のため、私たちは実際に起業家である学生や、企業や機関で働きたい学生に向けてこの プロジェクトを行っています。次に、教育に興味があるので、YouTubeにモザンビーク の学生に向けてのアドバイスに関する動画をアップするという活動をしています。全て のコンテンツがポルトガル語で配信されているわけではないので、これから字幕に取り 組む予定です。また、現在ルゾフォニアリーダーシップアカデミーを作ろうと考えてい ます。今のところは、ブラジルとポルトガル、アンゴラ、カーボベルデ、モザンビーク のアクティブな若者たちとブレインストーミングをしている段階です。これから、教育 機関をどこに置くかやビジョンなど、学校の設立に関連していることを決めていく予定 です。これは今後3,4年の私の主な活動になると思います。これらが私が現在取り組 んでいる3つの主要なプロジェクトです。

3. 「企業家とはさまざまな問題を異なる方法で解決する人々のことです。」この声明に 賛成ですか?あなたにとってアントレプレナーシップは何ですか?
Asmae
:​アントレプレナーをわかりやすく説明するために、スイカの商売を例に出しま す。例えば、あなたがスイカを持っていてそのスイカをそのまま売るとします。その行 動は、アントレプレナーであるとは言えません。しかし、そこから進んでスイカを ジュースにして売るとなると、アントレプレナーと言えると思います。
Umar:​私はAsmaeとその声明に賛成です。アントレプレナーシップは革新的なアイデア で、経済にポジティブな影響を与えると考えています。アントレプレナーシップには二 つ種類があります。一つは、ビジネスアントレプレナーシップです。ビジネスアントレ プレナーシップはビジネスとして事業を始めることを言います。一方、ソーシャルアン トレプレナーシップは、社会活動などのための団体を立ち上げて活動をすることを言い ます。

4. あなたは自分をソーシャルかビジネスのアントレプレナーのどちらだと思いますか?
Umar
:​ソーシャルアントレプレナーシップに興味があります。私は、ポジティブな影響 を生み出すと同時に利益と収益を生み出す方法にフォーカスしています。これは、多く の団体がやっているです。地球温暖化、気候変動、SDGsなどの活動に取り組んでいる 団体は、利益、収益、売上の最大化に重点を置くだけでなく、これらの社会の諸問題の 改善に向けて活動をしています。よって、私の場合、貧困を緩和し人々に私たちの専門 的な技術のスキルを提供することに興味を持っている者として、ソーシャルアントレプ レナーであると思います。

5. どのように知識を得ましたか?
Asmae
:​私は数年前の二日間のキャンプである人からアントレプレナーシップについて 学び始めました。彼はモロッコでかなりよく知られていて、私にインスピレーションを 与えて、アントレプレナーシップを教えてくれた人でもあります。それ以来、アントレ プレナーシップへの関心が高まり、キャンプやワークショップ、コンテストに参加し始めました。そのうちの一つは、スタートアップウィークエンドでした。普段から YouTubeの動画を見たり、本を読んだりしていたので、企業家イベントがあった時はさ まざまな分野の起業家と交流しましたワークショップに行ったり起業家に会ったりするたびに、新しい考え方を学べるので、聞くことに集中していました。また、その当 時は失敗することを恐れずにプロジェクトに取り組んでいました。その後、私は南アフ リカのアフリカンリーダーシップアカデミーに行きました。そこではアントレプレナー リーダーシップと呼ばれる素晴らしい起業家プログラムを受けることができました。そ こではアントレプレナーリーダーシップだけでなく、学生大使の時に出会った起業家と の出会いや優秀なクラスメートからも多くのことを学びましたその学校にいる間、私は MYSEC(モロッコの若者の社会起業家キャンプと会議)プログラムを5年間行っていま した。この経験から、多くのことを学びました。主催者側から社会起業家のためのカリ キュラムと全てのネットワークを設計することや、ワークショップに参加し起業家と話 しをして起業家とのネットワークを構築するなど、多くのことを学びました。このプロ グラムで、私はアントレプレナーシップに関するホテルを立ち上げようとしました。こ のプロジェクトはハーバード大学のビジネスカンファレンスのファイナリストの一人に 選ばれました。その会議では、多くの刺激的な人々に合ったので、本当に思い出深い経 験ができました。このように、私の知識の全ては好奇心からきていると思います。新し いことに対して恐れずに、学ぼうという姿勢から知識を得たのだと思います。
Umar:​私にとってのアントレプレナーシップは、12歳の時に参加した社会運動から始 まったと思います。私はモザンビークの子供会議の一員であり、議会の一員として子供 の権利を主張し、地元のコミュニティー内で交流を通して、地方自治体に報告していま した。二年ごとに実際のモザンビーク政府と会う全国会議で10代での妊娠、自動婚、 栄養失調、識字率の低さなど、子供たちに悪影響を及ぼす問題について話し合っていま した。私は12歳のころ、子供たちに代わって社会的格差理解と遵守について提唱し始めました。私はアフリカのリーダーシップアカデミーに行ったとき、アントレプレナー シップを通じて社会問題をどのように乗り越えていくかを実際に理解することができま した。それにより、私は若い意欲的なアントレプレナーになることが出来ました。 私は全ての失敗は、大きな教えになると考えています。私は、アフリカンリーダーシッ プアカデミーで提案した開発案はシンプルなプロジェクトでしたが完全に失敗しまし た。しかし、それが全体のアイデアを修正するきっかけになりました。このように、失敗は学びになります。

6. アントレプレナーが物事をする際に、ネットワークは大きな役割を果たすと思いますか?
Asmae
: はい。そう思います。私たちのチームは多くの起業家や生徒と非常に多くの繋 がりがあります。そのため、彼らから常に学ぶことができ、結果的に社会起業家キャンプの質を高めることができました。自分よりも多くの経験をした人と出会えるため、ネットワークの構築は非常に重要であると思います。

6. アフリカンリーダーシップアカデミーに在籍していた当時の開発プロジェクトは何ですか?
Umar
: 私の開発の最初のアイデアは、モザンビークの学生に向けてのものでした。その プロジェクトでは、ビジネスを創造する力を与えてくれると同時に、若者のマインドを 変える機会になりうる価値のあるコンセプトでした。
Dorcas: アフリカンリーダーシップアカデミーでは、1年生の学生は起業家のリーダー シップコースを受講します。私たちは学生としてコミュニティで問題を探し、その問題 を解決するためのアイデアを考える課題に取り組みました。私はプロジェクトとして、 女性のための自尊心キャンプを開催しました。14~17歳の女の子に性の健康について3 日間教え、自尊心とキャリアについての学びを提供しました。そこで、若いうちに学び を提供し、成長していく過程で考えを深めることが大切だと感じました。
Asmae: 私はELと呼ばれる課題が多いクラスでたくさんのことを学びました。その先生 は厳しいことで知られていて、毎度なぜそれをすべきなのかなどの細かい理由を尋ねら れました。そこから、自分が何かを行うときは毎度”why”を自分自身に聞きながらする ようにしています。

7. 最近は何をしていますか?
Umar
:私はモザンビークにある専門学校でのプロジェクトに携わっています。戦略的計 画において外部との連携に関する仕事の責任者を務める際に、学生だけでなく教職員 と、どのように対処するかについて非常に多く議論しました。私が携わるプロジェクト では、いくつかの課題があります。初めに、時差です。8時間の時差があり、私が向こ う側に合わせなければなりません。次に、仕事上での上下関係です。私は組織内で最年 少のスタッフであるため、私より年上のスタッフは、どんなに私が仕事をできていて も、若い個人の人間としてみています。3つ目の課題として、カリキュラムの再構築が 挙げられます。アフリカンリーダーシップアカデミーにいたころにこの仕事のポジショ ンを与えられました。今の私の目標は、これまでに得たニーズや要求、フィードバック に応じて、専門学校で適用される起業家リーダーシップクラスのカリキュラムを設計す ることです。まとめると、学生としての時間を管理することが私にとっての最大の課題 の一つです。
Asmae: 2セメスター目からチームを担当していますが、全員が違う国にいるので時差の 問題があります。

8.自己疑念
Umar
: 自分自身の能力を問うことはあなたが現在どの場面にいてどうなりたいかを明確 にするのに役立つので、悪いことではないです。目的がなければ動けないため、明確な 目的を持つことが非常に重要です。次に、現実的に物事を考え、自分の能力について考 えます。知識が必要だということをほとんどの人が理解していないように思えます。ア ントレプレナーシップの分野では、知識なしではいい結果には結び付きません。私は 「アントレプレナーシップは発想が10%、90%が頑張り」ということわざがとても好 きです。これは、非常に的を得ていると思います。自分の能力とスキルに疑問を投げか け、目的に向かって進むことができるので自己疑念は重要です。ここまで話してきまし たが、私が最も伝えたいのは、最初に目的を見つけ、明確で現実的な目標を設定し、そ の目標を達成するための戦略を練り、フィードバックを得て、完璧主義にならず進歩を 評価していく姿勢を忘れないことが重要だということです。
Asmae: 恐れることは普通であって、誰もが経験することです。人によって、不安の要 因は違うので、「前向きになって!」とは一概に言うべきではありません。しかし、一 般的に自己疑念に対応する方法の一つは、何かがうまくいかないと思ったときに、試し てみるまで分からないと考えることです。つまり、厳密な市場調査や計画、完璧な製品 作成に6か月費やすのではなく、市場調査を行い、実行可能な最小限の製品を使用する ということです。これは、最小限のリソースで構成されており、その商品を発売し人々 のフィードバックを得てその製品を改善しサイクルが続く仕組みになっています。

9.金銭の支援なしに若いアントレプレナーになることはどれだけ難しいですか?
Umar
: 今までの私が経験したイベントやワークショップ、会議、メンターシップセッ ションから、金銭の資本は非常に重要であると言えます。まず、若い起業家のスタート アップに投資するリスクを冒す投資家がほとんどいないということを私たちは理解しな ければなりません。ビジネスが今後成長するかの信頼性やリスクがあるからです。私か らのアドバイスは、自分で資金を調達することです。 アントレプレナーは、自分よりも人を優先しなければなりません。 さらに、ベンチャーを立ち上げる際に、最初は利益を上げたいと思うでしょうが、それ は最初にすべきことではありません。最初の5年間は、実際のサービスを購入してもら い、顧客を寄せる必要があります。このプロセスは、ブランドを構築する為にありま す。そのあとで、利益に焦点を当てることができます。 若い人は利益を急いでいる傾向があり、実際私もそうです。そしてそのせいでうまくい かないこともあります。私のアドバイスは、最初に資金を自分で調達することであり、 時間がたつにつれて投資を取り戻すことが出来るはずです。
Asmae:金銭の支援がない場合、簡単ではないですが可能であると思います。私がアン トレプレナーシップのホテルで働いていた際に、ネットワークづくりに力を注ぎまし た。そこでつながった人々は、リソースを提供してくれるだけでなく、世界の有名な大 学から人々を採用することができました。事業計画を手伝ってくれたチームメイトの一 人はコーネル大学のMBA(経営学修士)でした。このネットワークががなかったら、 チームに人を採用するのも困難でした。私が一番主張したいのは、機会やリソースを提 供してくれる人々と出会うかが大切ということです。リサーチをしっかりすることと、 その分野の人々にアピールするための努力をすることは、ビジネスコンペティションに参加をするうえで特にしっかり取り組むべきことです。私はハーバードのビジネスコン ペティションに応募し、ファイナリストにノミネートされました。また、コーネルプラ ンコンペティションでは3位を獲得しました。確か1万ドルを獲得したはずです。これ は、多額の資金です。しかし、結局のところ、私たちはプロジェクトに失敗しました。 このように、金融資本を作ることは重要ですが、金融資本がすべてではないということ を主張します。

10. 最後にアドバイスや言いたいことはありますか?
Umar
: 本当にやりたいことを追及してください。これらのプロセス全体を通して、本当 に多くの犠牲が必要であることを理解してください。どうなりたいのか、どこまで成長 したいのかを自分自身で決めてください。
Asmae: 私からのアドバイスは、あなたがどれだけ知識を持っていると思っていても、 持っていたとしても、成功したとしても、謙虚であり続けて努力をすることや他の経験 のない人々からも学ぶ姿勢が本当に重要であると思います。常に人の話を聴くことが大 切です。APUのリスナーの方々に対して言いたいのは、私はモロッコの文化をより多く の人に知ってもらいたいと思うので、皆さんがそれについて話したい場合や質問がある 場合はメッセンジャーでぜひ私に連絡してください。また、私はブランディングや心理 学などに興味があるので、ぜひアイデアを共に共有したいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?