私が学びを得た2つのツイート
FROM ボブ・バーグ
SNSの1つTwitterのいいところは、限られた文字数ながらもそこに叡智を感じられるすばらしい表現が見られることだ。
本日は、私がTwitterで見かけたすばらしいツイートをいくつかご紹介しよう。お気に入りの表現があったなら、ぜひそこだけメモしてみて欲しい。さあ最初の例を見てみましょう。
米国伝説の最高裁判事の言葉
「あなたが大切にしているもののために戦いなさい。ただし、ほかの人があなたの味方になってくれるようなやり方で」。
このツイートは、アメリカ最高裁判所の故ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏のものです。彼女は生涯にわたって性差別と戦い続けた「伝説の最高裁判事」として知られている。また、彼女は道徳的な高潔さ、少数派意見を述べるときの理路整然とした冷静な姿勢が支持されていた。まさにこのツイートのように素晴らしい高潔さを持っている人物だ。
彼女のツイートの意図としては、単に「周囲に迎合し、いい奴であれ」と言っているのではない。自分が大切にしているものを守るためには、結果として味方を増やすことが重要であることを暗に示している。また、そのような味方を増やしたいのであれば、どのようにまわりに伝えていくのがいいかにも言及しているところに彼女の考えが伺える。
私の知り合いのコンサルタント、グレッグ・サテル氏と過去に「変革を起こしていくにはどうすればいいか」についてお話したことがある。彼もまた大切なのは、”対立するのではなくつながること”と述べていた。まさしく、そうすることで、これまで自分と同じ志を持っていなかった人をも巻き込み、持続的な変化・変革に結びつく。
つまり、何かしらの変化を起こしたいと思っていても、力ずくでおこなおうとすれば長期的にはうまくいかないことを示している。恐怖による支配は、一時的には功を奏したとしても長続きしない。究極的には、人々の心を掴まなければならない。そのために必要なことが、このツイートには込められていると言えるだろう。
米国屈指の経営コンサルタント考える卓越性とは何か?
さあ、もう1つの学びあるツイートをご紹介しよう。
「卓越性は「いずれはそうありたい」といった願望でもなく、丘を登るようなことでもない。卓越性とは今から5分間の現実にこそあるものだ。そうでなければ何の意味もない」
このツイートは米国の経営コンサルタント、トム・ピーターズの言葉になる。彼には『The Excellence Dividend(邦題:新エクセレント・カンパニー: AIに勝てる組織の条件)』という著書がありますけれどまさにその本の内容と同じく、たいへん示唆に富んだツイートであると言えます。
とはいえ「そうありたい」と卓越性に憧れたり目標にすることは悪いことではない。卓越性を念頭に置き、集中して励むことで、すばらしい成果を残すこともできるだろう。また、先ほどの彼の「卓越性」の定義については著書の中で次のように説明されてる。
卓越性とは、あなたが次にする会話のこと。
卓越性とは、あなたが次に出る会議でのふるまいのこと。
卓越性とは、口を閉じて相手の話を心から聞こうとすること。
卓越性とは、次に会う顧客とのアポイントのこと。
卓越性とは、何か小さな好意に”ありがとう”と言うこと。
卓越性とは、責任を認めて謝れること。
卓越性とは、問題に対して迅速に対応できること。
卓越性とは、職場に持って行った花のこと。
卓越性とは、予定が遅れている知らない誰かに手を貸せること。
卓越性とは、別部署のことについても学びを深めること。
卓越性とは、3分のプレゼンのために膨大な準備をすること。
卓越性とは、重要でないような仕事にも真摯さをもって臨むこと。
卓越性とは、その瞬間ごとのふるまいに表れるもの。
…こうして読み上げてみると、この文章自体が”卓越性”を感じさせるものだ。ところで、ジョン・デイビッド・マンと私の著書においても、”卓越性”について触れているところがある。
ここで、私たちの言う”卓越性”とは、完璧主義であれといった意図ではない。今、目の前にある仕事を、できるだけ最高の自分でこなしていけるようにせよ、という意味合いになる。それをいつもおこなえること。それが私たちが考える卓越性だ。以上になる。彼女、彼らの言葉にどう思われただろうか?
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