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七回忌〜寺田緑郎氏との時間

今日は、「田吾作どんのいる村」を撮影して頂いた寺田緑郎氏の七回忌。

以下、寺田さんとの出会いから別れまでと、「田吾作どんのいる村」完成までの全記録です。

          ☆

- 2000年、35mm短編「ロンドンへ行きたい!」監督・脚本。撮影・佐々木原保志。寺田緑郎チーフ撮影助手。この時は、寺田さんと一言も言葉を交わしていません。


- 2014.2.25.〜4.27.FAAVOにて「田吾作どんのいる村」の製作費を集めるためのクラウドファンディング失敗。

- 2014.3.18.新潟市大和デパートでのロケ(監督・多胡由章)に来ていた寺田さんに、差し入れ。14年ぶりの再会。

「もし映画撮りたかったら、ボランティアで、撮ってあげるよ」

- 2014.12.11. 新宿の喫茶店MUJIで、「田吾作どんのいる村」撮影オファー。快諾。「自主製作映画のいいところは、締め切りのないところです。一年かけて撮りましょう。」

- 2015.1.1. 寺田さんからの年賀状。「先は長いですが、頑張りましょう」

- 2015.1.18.西川口での女優オーディションに寺田さんが参加。翌日のメール。「昨日はお疲れ様でした。オーディション希望者の息吹を少しでも感じられるのは作品の根っこの部分を確認できるので、ありがたいです。」

- 2015.2.17. 寺田さんからのメール。「3月の映画の仕事受けることになりました。(中略)『田吾作』には迷惑かけることになってしまい申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いします。」

- 2015.2.20.〜21. 冬編ロケハン 寺田氏、「はなちゃんのみそ汁」のため、冬編無理。春編から撮影することに。

- 2015.4.10. 美術監督・和田洋氏ロケハン。

- 2015.4.17.〜20. 春編ロケ。

- 2015.5.15.〜16. 田植え編ロケ。

- 2015.7.11.〜13. 稲虫送り編ロケと夏編ロケハン。

- 2015.7.15. 寺田さんが、 Facebookに「田吾作どん」関係者用プライベートグループ作成。「猪浦組『田吾作どんのいる村』スタッフ用のグループです。夏編は少し撮影規模が大きくなるので、情報共有を密に出来ればと思います。決定事項の確認等に利用して下さい。宜しくお願いします。追加メンバー等も各自で出来ます。」

- 2015.7.29.〜8.1. 夏編ロケ。

- 2015.9.25.〜30. 秋編ロケ。

- 2015.9.29. 寺田さんからのメール。「秋編お疲れ様でした。秋編終わって、ようやくこの映画の貌がみえてきた感じがします。良い映画になる確信のようなものが。」

- 2015.11.26. 寺田さんからの最後のメール。
    13:08「お疲れさまです。年明けのスケジュールですが、1月20~24日の間が仕事になりました。よろしくお願いします。今年は雪遅そうですね~ 寺田 緑郎」
               13:23   「撮影部は、助手さん一人は確保したいと思ってます。あとは、新潟スタッフの人数が足りなければ前回のようにお手伝い探します。寺田緑郎」

- 2015.12.15. Facebookの「田吾作どん」関係者用プライベートグループに、編集中の写真をアップしたら、「もはや懐かしい〜(笑)」の寺田さんのコメントが。

- 2016.1.5.寺田さんから電話。「ドクター・ストップがかかって、冬編参加できない」「秋編の撮影助手・芳賀君に頼むから大丈夫です」と私。芳賀君、快諾。「すぐに、ロケハン行きましょう」

- 2016.1.18.〜19. 芳賀君と冬編ロケハン。芳賀君のスマホに、寺田さんガンで入院の電話。雪景色実写撮影用に、自分のカメラを置いて行ってくれる。

- 2016.1.26. 寒波が来たので、雪の実景を撮りに、刈羽村ひだまりの里へ。大雪のため高速が通行止になり、国道が渋滞し、雪の中に閉じ込められる。脱出したのは朝の9時。

- 2016.1.31.芳賀君と病院へ寺田氏のお見舞い。「冬編のロケ日教えて。病院から芳賀に念を送るから」

- 2016.2.26.〜28. 冬編ロケ。ロケ前から雪が降り始め、奇跡の大雪。ロケ終了すると、屋根から雪が落ちる。クランク・アップ。

- 2016.3.2. まるで、冬編が終わるのを見届けるように、訃報。

- 2016.3.18.告別式。そのあと、喪服のまま、田巻氏にカラコレのお願いに挨拶。なんと私の高校の後輩だった。

- 2016.3.24. 音楽出版社から、使用曲OKの返事。

- 2016.5.28. 田巻さんのインターセプターで芳賀君とカラコレ。

- 2016.5.29. 「寺田緑郎作品 上映会」 予告編と「撮影監督・寺田緑郎 in 田吾作どんのいる村」上映。芦澤明子さんとエレベーターの中で、知り合う。

- 2016.6.21.インターセプターで、カラコレのやり直し。私の初歩的な編集のミスが原因。

- 2016.7.27. シネマサウンドワークスで、MA。

- 2016.8.4. シネマサウンドワークスから、BRディスクが届く。

- 2016.8.27. 待ちきれない畠山明子さんが、柏崎市高柳かやぶきの里荻ノ島での試写会に参加。「楽しんで、撮ってる!」

- 2016.8.27.~28. 寺田一家を新潟のロケ地に案内。

- 2016.8.30. 15:30 ユーロライブで試写会。周防監督が来てくれる。18:30 映画美学校試写室で、関係者試写会。そのあと、打ち上げ。

- 2016.9.19.第18回長岡インディーズムービーコンペティションで、撮影賞受賞。

- 2016.10.1.新潟市秋葉小夏で、「田吾作どんのいる村」初上映。屋外上映。

- 2016.11.25.高田世界館での上映会の宣伝のため、FMみょうこう生出演。

- 2017.3.2.一周忌のこの日から、4.28.まで、Makuakeで東京上映会のためのクラウドファンディング。サクセス。パンフレット作成。芦澤明子さんが、文章を寄せてくれる。

- 2017.5.26.パンフレット完成

- 2017.6.3.〜4. 渋谷ユーロライブにて、東京初上映会。寺田さんの同級生、恩師などが、来てくれる。

- 2017.6.5. 奥多摩霊園の寺田さんに、東京上映会の報告とお礼。

- 2017.10.10. 第二回関前諸島岡村島映画祭にて、最優秀映像賞受賞。

- 2017.10.11. 第三回東京神田神保町映画祭・グランプリノミネート。

- 2017.12.18. ユーロライブ試写会。

- 2018.511.24.横濱インディペンデントフィルムフェスティバル短編部門優秀作品賞受賞。シネマ・ジャック&ベティの舞台挨拶に、畠山明子、羽菜ちゃん参加。

- 2018.10.27. 第一回いぶすき映画祭・銀のいぶすき賞受賞。

- 2019.3.23. 「いのちのうた〜はなちゃんのみそ汁コンサート〜in Tokyo」に参加。「撮影監督・寺田緑郎 in 田吾作どんのいる村」上映。

- 2019.5.24. 朝日新聞大阪支社の金子元希記者に、寺田さんについて、新宿で取材を受ける。

- 2019.9.21.小津安二郎映画祭落選したけど参加。生前「小津安二郎映画祭に応募して見たら?」と二度言われていたので、遺言だったが、無念にも二度応募して落選。

- 2020.10.12. ロケハンで、奥多摩へ。奥多摩霊園にて、寺田さんに、夢を見せて貰ったお礼を言う。
- 2022.3.2. 七回忌

「田吾作どんのいる村」上映地

1.新潟→2.北海道→ 新潟(2.3.4) → 3.群馬→ 新潟( 5.6.) → 4.東京→5.静岡→6.愛媛→7.福井 → 東京(2)→ 8. 岐阜→福井(2)→ 9.福岡 → 福井(3) → 10. 鹿児島→新潟(7)→11.神奈川→12. 大分→ 福井(4・5)→13. 栃木→14. 兵庫 → 鹿児島( 2.3.4.5.) → 15. 福島 → 鹿児島 ( 6 ) → 16. 広島 → 鹿児島 ( 8 )

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猪浦直樹
次回作の製作費として、大切に使わせて頂きます。