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小林よしのり「コロナ論 2」

小林よしのり著「コロナ論 2 」( 扶桑社 )を読む。

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今回は、“ウイルスとは何か”まで、テーマを深めている。特に、最終章「ウイルスは人間中心主義を否定する」は、専門的な内容を、素人にもわかりやすく噛み砕いて描かれていて、圧巻だ。ウイルスは敵ではなく、人間が進化するのに必要なものである、ということが良くわかる。相当勉強しているはずだ。

今回は、二人の医療関係者にインタビューしていて、これを読むだけで、コロナの全てがわかるとも言える内容だ。

最初の一人は、京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授、宮沢孝幸氏だ。

・ウイルス粒子100個のうち感染性ウイルスはだいたい一つなので、新型コロナに感染するには1万個のウイルス粒子を吸い込まなくてはならない。

・欧米人は、あまり湯船に浸からず、パーティー好き。肺活量が大きく、破裂音が多いので、飛沫を飛ばしやすい。

・どんちゃん騒ぎレベルの大騒ぎ、大声でのカラオケ、あるいは風俗遊びさえしなければ、移動しても何ら問題はない。

・PCR検査は、コロナの死骸にも反応して陽性となるので、不正確。国によって、検査方法や基準が違う。意味がなく、混乱を招いている。

・感染症やウイルス専門の学者は、「コロナはインフルエンザよりも弱毒」ということを知っているが、医学会を干されるので、見て見ぬふりをしている。

もう一人は、在宅緩和ケア専門医・緩和ケア萬田診療所院長、萬田緑平氏。

・語弊を恐れずに言えば、高齢者や基礎疾患を持つ「死にそうな人」が亡くなっていくのはある意味、自然なこと。

・次から次へと新型のウイルスが来るのだから、人類が逃げ切れるわけがない。ならば、早めに感染しておいた方がいい。

・ウイルスは膨大な種類が存在します。僕らが思い当たる節もないのに何か調子が悪いなと感じる時は、たいてい何かのウイルスに感染していると考えていい。

・ウイルスは3万個くらい確認されているが、人類が知っているのはごく一部。ウイルスに日常的に感染していけば、さまざまな免疫が備わっていく。

・病院や開業医の看板を背負っているのに、コロナを「ただの風邪」などと言ったら、患者さんが離れて行ってしまう。

・死にそうな病気を治す研究でなければ、学者としてのステータスは上がらない。感染症の研究者にすれば、新型コロナが死をもたらすウイルスであった方が都合がいい。

・日本の死者数が少ないのは、すでに新型コロナに近いかたちのコロナウイルスの集団免疫を獲得しているから。

・ウイルス論の観点で考えれば、人を殺す目的のウイルスなど存在しないと考えられる。むしろウイルスには人体に必要な役割があるはずで、ただ解明されていないだけ。

           ☆

みんなワクチンや治療薬が開発されれば、コロナ禍は終息すると考えているが、インフルエンザは、ワクチンも治療薬もあるのに、毎年流行し、多くの命を奪っている。つまり、国民自ら、普通な生活を始めない限り、この騒ぎは永久に終わらないということだ。

ノーベル賞受賞者が、「私は間違っていた。このコロナは、欧米と日本では、全く違う。日本では、インフルエンザ以下の威力のただの風邪だ。NHKは、感染者を毎日発表するのはやめて、厚労省は指定感染症から外し、重傷者中心の治療に切替え、無駄なPCR検査はやめよう。自粛は、経済を止めて、倒産、失業者、自殺者、DV、幼児虐待を増やすだけ。必要以上に怖がるのはやめて、普通の生活を始めよう。」と言えば、国やNHKや世論も動くのでは?

                       ( 2020.12.24. 記)

次回作の製作費として、大切に使わせて頂きます。