2年半ほぼ毎日ライブ配信で姿を見ていた馬が5歳で死んだ。馬はあんなに大きいのに、ちょっとした病気や怪我で簡単に死んでしまう。彼女がレースを走り、競馬場を卒業し、仔馬を産み育て、その仔馬が離乳するまでをずっと画面越しに見ていた。そのぶん思い入れも深かったので、死を受け入れるまでに何度か泣いた。人間は自分たちの都合でサラブレッドを繁殖させたり殺したりしているので、彼女の短い馬生に少しでも長く幸せな時間があったことを祈るのは身勝手な気もする。競馬、ひいては馬を好きになってから、この
だらだらと競馬の話をしたいので書きます。 1.好きな騎手 圧倒的に武豊騎手。キャリアを重ねて円熟味が増した騎乗がたまらないし、図ったかのような逃げや差しは本当に痺れる。JRAネット投票サイトで自分の投票成績を確認してみたら予想以上に武豊絡みの馬券ばかりを買っていた。大阪杯のジャックドールやドゥラメンテCのセイウンプラチナの騎乗は見事なペース配分に息を呑んだし、ドウデュースとの有馬記念制覇は最高のカタルシスだった。今秋の武豊には秋古馬三冠のドウデュース、BCディスタフのオー
この記事は個人の体験に基づいた非常に主観的なものですので、軽〜〜い参考程度にとどめてください。 以前、自分はASDグレーゾーンかもしれないという内容の記事を書いた。その後もぼちぼちと発達障害に関する本を読んだり、当事者のブログを探したりして過ごしていた。そうするうちに自分の抱えるあらゆる困難がASD的特性に由来するものな気がしてきて、意を決して心療内科に初診の予約を入れた。自分の得意不得意をもっと明らかにして、ちゃんと大学を卒業したいし、人並みに労働して生きていきたいし。←
診断メーカーの「RTで競馬語ったー」が楽しすぎて、字数制限のあるXを飛び出してnoteにやってきました。よろしければお付き合いください。 1.これから行きたい競馬場 行ったことのない全ての競馬場に行きたい気持ちを常に持て余しているが、強いて言うなら大井、帯広、金沢、チャーチルダウンズ。大井競馬場にはダイアモンドターンという観戦型レストランがあるのだが、そこで食事をしながらレースを観てみたい。あと御神本騎手の綺麗な騎乗フォームを生で見てみたい。帯広競馬場は世界で唯一「ばんえ
ずっと前から漢検1級に強い憧れがあった。令和4年度第1回検定(R4-1)で漢検準1級に合格できたので、嬉々として1級の勉強を始めたのだが、あまりにも広い検定範囲にやる気を失いかけていた。気を取り直して、1級に合格できる日を夢見つつ、勉強を続ける様子をここに記録していけたらと思う。 現在は『漢検1級分野別精選演習』とkanjiholicさんの「コンプリート四字熟語888」に取り組む毎日。ひとまず一歩目はこれら2教材をマスターすることを目標としてみる。 R4-1試験には166
はじめに自分ってASDグレーゾーンかも?と思うことが多いので、頭の中の整理整頓がてら自分の持つ自閉的な特性を書き連ねてみる。人と関わることに対する予期不安が強めなことを除けば日常生活への支障はそこまで大きくないので、病院を受診するかどうかは迷い中。22歳女性。 ためになった本いろいろ考える上で大変参考になった2冊。どちらの本にも発達障害の当事者のエピソードが多数収録されているのだが、共感しながら読み、私が感じてきたあれこれは実はマイナーな感覚だったのか、と驚いた。私はずっと
私の大好きなメイケイエールちゃんが競走生活を引退した。3月24日の高松宮記念がラストランで、レース後にはG1未勝利馬としては異例の、そして中京競馬場では史上初めての開催となる引退式も行われた。エールちゃんはこれから生まれ故郷の北海道で繁殖牝馬として繋養され、早ければ来年の春に母となる。 3年前にエールちゃんと出会ってから、エールちゃんのことを考えない日はなかったし、「エールちゃんも毎日頑張っているのだから私も頑張ろう」の気持ちだけで生きてきた。普段はいい子なのにレースになる
先週末、オーストラリアから短期免許で来日中のレイチェル・キング騎手がGⅡ・アメリカジョッキークラブカップを勝利した。女性騎手がJRAの平地重賞を制すのは、2019年のGⅢ・カペラSの藤田菜七子騎手、2022年のGⅢ・CBC賞の今村聖奈騎手に続く3度目の出来事だった。おめでとうございます。 その後、X(Twitter)でこんな投稿を見かけた。 投稿者は元々トレーニングセンターに調教助手として勤めていらした方だそう。彼が言わんとすることはなんとなく理解できるけれど、いちファン
もう何ヶ月も前から、大好きな競走馬メイケイエールちゃんへの思いを文字に起こしたかったのだけど、ずっと書きたいことがまとまらずにここまできてしまった。 2年半くらい前からメイケイエール(以下、エールちゃん)を応援している。エールちゃんは2018年に生まれたサラブレッドの女の子で、涼しげな顔がかわいくて、とても脚が長くて、前髪が天然パーマ気味で、耳が長くて、鼻先の色がちょっと薄くて、走るのがとても速い。2歳夏のデビューからクラシック競走の始まる3歳春までに、レコード勝ちを含む重
ソダシの引退が発表された。私が競馬を知った2021年のはじめ、阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞を制した彼女が〈世界初の白毛のGⅠ馬〉としてニュースを賑わせていたのをよく覚えている。 2018年に名門・ノーザンファームで生まれ、ゴールドシップやジャスタウェイでおなじみの栗東・須貝尚介厩舎から2020年7月にデビュー。無傷の5連勝、しかもレコードタイムで4月の桜花賞(GⅠ)を制した。先行して直線でも力強く伸びる姿は白毛のアイドルというよりも神馬やペガサスみたいだった。かっこよ
最近、常に心に刻んで生活の指標にしている言葉の話。 今年の2月に定年で現役を引退した、藤沢和雄さんという競馬の調教師がいる。タイキシャトル、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、最近ではレイデオロやグランアレグリアを管理し、34年間で積み上げた成績はJRA通算1,570勝、重賞126勝、GⅠは34勝、どれを取ってもそれはもう偉大な偉大なトレーナーだった。 若い頃にイギリス・ニューマーケットで研修した彼が調教師として日本の競馬界にもたらした変革のことは調べたら山ほど出てくるの