音の色と光と
曲を「書く」 ではなくて「描く」って
きっとこういうことでしょうって。
そう心から思わせてもらえるのが彼の作る音楽。
本当に自分に必要だと思ったものは
一度聴いたら、一度見たら
肌に焼きつくように残っているから
絶対に見つけようって思った。
彼の音楽に初めて触れたとき、わたしは彼の声を知らなかった。カバーで聞いたたった一曲のメロディが、まるで短編小説のように感じて。頭を金槌で殴られたような衝撃が走った。
その皮膚感覚が忘れられなくて、何百ものアーティストの楽曲を視聴しては探した。3ヶ月経って諦めたときに、何気なく試聴したプレイリストにあった一曲が「Gimme Something Good」。
握手のような、分けあえる体温を感じられた。
「おいで」って言われたような気がした。
引き寄せられるかのように何曲も聴いたとき、あの曲に再会できた。こんなことがあるのかと鳥肌が立った、そんな思い出のあるのが「La Cienega Just Smiled」という曲。一生大切にしようと思わせてもらえた曲。
本当に必要なものは、探さなくても出逢えるんだと思わせてもらえた。
その一ヶ月後に来日公演があったのも
アンコールのラストで「Gimme Something Good」を聴けたのも。バカだと思われる話だけど、私は偶然じゃないと思ってる。
あんなに音楽を聴いている自分の心の弱さや、脆い感性に光が差した日は初めてだった。
音に感じる色がこんなに透き通ってて、
自分を真っ白にしてくれる
共感や感動なんかじゃなくて
自分の気持ちの奥深くにある心が共鳴できる。
そんな音楽にあと何回出逢えるだろう。
この言葉を使うのは避け続けてるんだけど
この人は天才だって
そう言わざるを得ないから
悔しいんだけど(笑)
でもそれ以上にただただ愛しくて仕方ない。
最高のアルバム。
貴方みたいな音楽が本物の光だって信じられるから、
こんな気持ちにさせてくれてありがとう。
音楽を愛させてくれてありがとう。
いつかまた観れるまで、折れても砕けない強さを持ちたいっすな。
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