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「ファッション」や「オシャレ」にいまいちピンとこない方へ

ファッション、オシャレとは何か  

 私たちShare Senceは、より多くの人がオシャレを楽しみやすい社会を作れるのではという思いから仙台駅前で服のシェアリングサービスなどの活動を行ってきました。その活動の中で何度もぶつかってきたのが「ファッション、オシャレとは何か」です。世の中にはその答えを示唆するサイトや動画がたくさん溢れていますが、納得いく答えは全然見つかりません。

 私自身、「オシャレを楽しみたい!」という思いがあり、同時に人から「センスがある」とも思われたいです。しかし、そもそもオシャレが何か良くわからない為に 

ブランドやトレンドをどう学べばいいのかわからない 
興味のないブランドについて学ぶキッカケもない 
トレンドを見ても好きと思えないアイテムは買えない  

 そんなことを言っている間に、またオシャレがうまくいかなくて困る日が来てしまいます。そこで、本稿では私なりにオシャレやファッションというものを考えてみました。

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 オシャレとは何か  

 皆さんは「オシャレ」や「ファッション」という言葉を日常的に複数の意味で使っていたりしますか?私自身は「今日はオシャレして出掛けよう」みたいに「コーディネートすること」を意味して使ったり「あの人オシャレだね」みたいなオシャレ自体を褒め言葉として使ったりすることもあって、正直幅広い意味で使ってしまっていたんですが、コレがオシャレが何かわかりづらくしている原因の一つと考えました。そこで私は 

オシャレ→手段 

という解釈をしています。  

 なぜオシャレが手段であると解釈するかというと、私にとってオシャレには目的が存在していると思ったからです。目的には大きく分けて2つ 

・自己表現、つまりなりたい自分になること

 ・他己表現、つまり相手にとって理想の自分になること 
があります。

 ファッションとは何か  

 オシャレと同様にファッションを解釈すると 

ファッション→オシャレのためのツール 

となります。 ファッションには決まった組み合わせや形はなく、ダサくするのもかっこよくす流のも結局使う人次第。ファッション自体には良いも悪いもない、全ては使い方次第であるからです。このことからファッション=ツールと解釈できます。 

 ではどういうツールなのか。私は 服や靴といったアイテムを使いその人の持つ「かっこいい」や「可愛い」、「大人っぽい」「子供っぽい」「暗い」「明るい」といった側面を強調したり、際立たせることができるもの、それがファッションというツールと解釈しています。

  余談ですが、ファッションに用いるアイテムは服や靴に限らないと思います。帽子や小物はもちろん、化粧品・香水・スタイリング剤やバッグ、そう言ったものもファッションに用いるアイテム(=ファッションアイテム)に含まれると解釈しています。 

 そして、ファッションアイテムを駆使して自分の出したい側面を上手に出せる、ファッションというツールをより使いこなす人になれば、それはまさにファッションセンスがある人と言えると思っています。 

 ここまでを一旦整理すると、「ファッションとは何か」「オシャレとは何か」について私は 「なりたい自分になるため」や「相手から見た理想の自分になるため」にファッションというツールを用いる表現手段がオシャレだ と考えています。 

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調べたり動画を見てもオシャレができない

 冒頭でも少し話しましたがここまで読んでくれた方の中にもきっと私と同じように「調べたり、動画を見たりしても上手くオシャレができない」と感じたことがある人がいるんじゃないでしょうか。なでこのような事態が発生するのでしょうか。私の場合、原因は 

・ファッションというツールをうまく使えていなかったこと
・ファッションの基準、つまり「かっこいい」や「かわいい」と判断すべき人が誰なのか、正しく認識できていないこと 

でした。

 ちなみに私はまず間違いなく「相手から見た理想の自分になること」を目的にオシャレをした時に、うまくオシャレをできていない事態が発生していました。 

 具体例でお話しします。「来週好きな人と念願の初デートをすることになった」とします。お昼に駅前のショッピングモールに集合し、映画を見て、夜ご飯を食べる予定です。当然私は少しでも「かっこいい」と思われたいのでいつも以上にオシャレを頑張ろうとします。 オシャレをするため、

 クローゼットの服を確認 →Instagramなどで参考になるコーデを探す →場合によってはYoutubeを見てコーデを考える →「可愛い!かっこいい!」というコーデを参考に、持っている服、追加したアイテムを用いてコーデ

 という段階を踏みます。しかし途中で「望んだオシャレにならない」という事態に陥ってしまう訳です。これには原因があります。  

 前半で私は 

「自分または相手のためにファッションを用いてする表現」→オシャレ 
服や靴といったアイテムを用いて、その人の持つ側面を強調したり、際立たせることができるツール→ファッション 

であると説明しました。

 ここで大事なのは、私がオシャレをし、ファッションというツールを使って際立たせたい「かっこいい」と思われる側面、それを「かっこいい」と判断するべき人は誰なのか?ということです。 この場合の答えは、当然「デート相手」です。

  オシャレの目的が「なりたい自分になるため」の自己表現である場合、「かっこいい」「可愛い」を判断するのは当然自分自身です。私が好きで、私が「かっこいい」「可愛い」と言えることが全てです。

  しかし、相手にかっこいいと思われたくてオシャレをするのなら「かっこいい」や「可愛い」を判断するのはやっぱり相手です。「相手から見たかっこいい自分」になりたいのだから、相手が「かっこいい」と思ってくれなければ意味がありません。 

 それなのに、具体例のような時に 相手にかっこいいと思われたいのに、無意識に自分が思う「かっこいい」コーデ、もしくは相手が「かっこいい」と思うであろう、という想像でオシャレをしてしまっていました。

 考えてみてください。ただでさえ自分のクローゼットにある服は、自分が「かっこいい」「可愛い」と思ったアイテムしかありません。そこに加えて、コーデの良し悪しの判断も全て自分。そんな状況で「相手にかっこいいと思われる目的」を達成する方が難しいと思いませんか? 

 相手の「かっこいい」が何かわからない、故に相手が「かっこいい」と思うコーデをうまく組めず上手くオシャレができないという事態に陥ってしまうのです。

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 オシャレになるには 

『いや、相手が「かっこいい」「可愛い」と思うコーデをすべきなのはわかる。相手が何を「かっこいい」「可愛い」と思っているからわからないから困っているんじゃないか。』 

 そんな方もここまで理解できれば簡単です。勉強をするのです。 では何を勉強すればいいのか。相手を完全に理解することではありません。自分やその人が属している社会、触れている流行、知ったことを実践するテクニックについて勉強します。

 例えば 

住んでいる町の雰囲気、そこでよく見るコーデ 、フォーマルにすべき場を理解できる社会的常識 、属する国や業界で理想とされるスタイル・雰囲気 、その理想スタイルに近づけるために使える、足を長く見せる、大人っぽく見せるといったテクニック 、「サスティナブル化を目指している」などの社会情勢 ・社会情勢を反映していることが多いトレンド ...etc

 これらを勉強するのが、相手の思う「かっこいい」「可愛い」を理解するのに役立つと考えています。 

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まとめ 

1.オシャレは目的を達成するための手段で、ファッションはそのためのツール です。

2.オシャレには目的が2つあり、なりたい自分になるという自己表現と相手や空間にとって理想の自分になるという他己表現があります。

3.他己表現のためのお洒落を上達したいのなら、相手の「かっこいい」や「可愛い」の基準を知っていく必要があり、そのためにはトレンドや共通認識を知っておくのが良いです。

4.今回はあまり書いていませんが、自己表現のためにお洒落をしたいのなら基準は自分なので、あなたが自信を持って好きと言えるスタイルを見つけて、それを言語化したりして理解を深めていくのがいいと思います。具体的には、ファッションアイテムの種類、ブランドの知識や歴史を知ること。そして何よりいろいろな服やアイテムに触れて実際にどんどん着てみることがいいと思います。


 最後までお付き合いいただきありがとうございます。今回はオシャレの目的を明確に分けてお話ししましたが、他己表現のためだけのオシャレをできればいいと思っても、個性を出したいと思うようになることがあるでしょうし、自己表現の為のオシャレだけを突き詰めたいと思っても、他己表現のためのオシャレが必要になる時が必ずくるでしょう。

  長く語りましたが、是非自分のペースでオシャレを楽しんでいってもらえればと思います。私たちShare Senceはそんなオシャレを楽しもうとする皆様の支えとなるサービス「THE CLO」を提供します。 

THE CLOとは?
https://note.com/sharesence/n/n847f366d9e1f#WzhHX

THE CLOのHP
https://sharesence.studio.design/

動画でも公開しております

https://www.youtube.com/watch?v=JB-pMj1Vf-w&t=83s

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