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ザ!忍者!!~忍びの心、星に届けぃ~

「ザ★忍者!!~忍びの心、星に届けぃ~」作・高倉良文

■舞台にはセンターを割る様にパネルの骨組が仕切りの様に立ってる。上手側には、イベント会場の楽屋っぽく長机や衣装箱、クリアケースやハンガーに掛った衣装、簡易に作られた鏡前、メイク道具等が置かれている。逆に下手側はステージになっており、ザ★忍者と書かれた看板がつるされている。更に下手側には子供達が座る段差が作られてある。場所は東京のはずれ、大手スーパー「タイヨー南房総店」プレイランド、楽屋には一人の男と女が向き合っている、男は履歴書に目を通している。女はゴスロリの自殺系オーラで血のついたぬいぐるみを抱えている。

宮脇 「え~と・・・要はあれですか?高校を出た後はずっと工場でおにぎりの検品作業の仕事をされてたんですか?」
園  「はい・・・時空間を現実世界と仮想世界に分けた時どちらが現実世界なのかは今の私には判断つきかねますが微かな記憶を辿るとそうですね・・・おにぎり工場で働いてました。」

~気まずい沈黙


宮脇 「あの~ご結婚は?」


園  「アスパイア公国第一王子との婚約は結んでおりますが敵国オスマールバルグ帝国と長年に渡る戦争で今現在王子とは何年も会えておりませんの、ただ王子は約束をたがえる方ではございません、長き戦争が終結した暁には」

~気まずい沈黙


宮脇 「はあ~そうですか・・・」

■凄く気まずい空気が流れる、そこにガングロAD小野入ってくる。

小野 「おはようございまっす!!よー!よろしく!よろしくお願いしまっす。」
宮脇 「おお小野!」

■園は気にせず宮脇を見つめる、小野は気にせずバタバタと小道具や衣装の確認をラップを口走りながらする。

宮脇 「えと、園マリエさんでしたっけ?」
園  「こちらの世界では、あちらの世界ではミモザリ・ヴァーミリオンという名を拝借しており・・」
宮脇 「園さん!・・まあ、あの~別にね、この業界、特別な資格がいる訳でも、まあ、経験も、あるに越したことはないんですけどもまあ、基本やる気と根性があれば、何とかなる仕事ではあるんですけどね。」
園  「ヴァーミリオンの名において一生懸命頑張りますので、どうか雇って頂けませんか?」
宮脇 「うん、まあね、雇ってあげたいのは山々なんですけどね。」
園  「私!!子供が好きです、子供に夢を与える仕事につきたいんです。」
宮脇 「うん・・・まあ・・皆そう言って下さるんですけどね~、いや、現実は辛い事も多い仕事ですよ。」
園  「第二次百年戦争の時、この世の全てに存在する邪悪な波動を一身に受け入れそれを飲み込み昇華しましたわ!ヴァーミリオンの血統は伊達じゃありませんことよ!」
宮脇 「年齢が33歳ですよね?」
園  「こちらの世界では、あちらでは288歳です!!でも年齢関係あるんですか?確か募集欄には年齢は問いませんって。」
宮脇 「子供に夢を与えたいとおっしゃいましたね。」
園  「はい!!」
宮脇 「そうなんですよ、ボクらの仕事は子供に夢を与える仕事なんですよ、言うてみたら、こんな田舎のスーパーの屋上でショーをやってる小さな会社ですが、僕らは芸能界なんです、夢を与えるプロなんですよ。」
園  「はい!!それはもう!!」
宮脇 「では、率直にお伺いしますね、あなたのご希望とされる職種を声に出して言ってください。」
園  「はい、プリキュアです!!」
宮脇 「・・・はい・・・つまりここに書かれているのは間違いではないという事でよろしいですか?」
園  「はい!!正解です!!」
宮脇 「では、先程からずっと気になってる文字があるんですけども、この・・・カッコ、実写で・・・と書かれているのは、これは一体?」
園  「あ、あの、よくあるじゃないですか、全身着ぐるみの奴、あれではなくて、等身大でやってる、ミュージカルとかでアイドルとかがやってるあれのことです、あれを是非やりたいと思いまして。」
宮脇 「あれ・・・ですか。」
園  「はい、あれです。」
宮脇 「あの・・・プリキュアって、いくつ位の設定でしたっけ?」
園  「多分セーラー服着てるし、高校生位かと・・・」
宮脇 「あなたおいくつでしたっけ?」
園  「33です。」
宮脇 「ぶち壊しじゃないですか。」
園  「えっ?」
宮脇 「子供の夢!!あなた、セーラー服着て出て来たらどうですか?どう思いますか?子供は?」
園  「キャーカワイイー!!」
宮脇 「言いません!!十中八九言いません!ですので、わざわざ来て頂いて申し訳ないんですけど、今回の話は見送らせて頂いてですね、また、この小野君みたいに、スタッフとかで改めて面接来て下さい。」

■園、急に暗くなる。

宮脇 「・・・じゃあ、あの・・・そろそろショーも始まるんで今日はお引き取り願えませんか?小野。」

■小野、黙っている。

宮脇 「・・・いや、小野?」
園  「2歳になる子供がいるんです・・・今は・・・別れた夫の家です・・」
宮脇 「は・・・?」
園  「・・・私に・・・原因は私にあるんです、私・・・娘が生まれてから・・・慣れない家事で、疲れてしまって・・・漫画に逃げました、ブラッククローバーに逃げました、黒の暴牛ヤミ団長に逃げました、でも所属は金色の夜明けだと心に決めてました、結局、離婚・・・娘まで・・・私が現実から逃げたせいなんで、夫を恨んではいません・・・だけど・・・これからの人生、せめて、子供に元気を与える仕事をして、自分の罪、娘への償いをしようと思って・・・だから・・・。」

■めっちゃ気まずい空気。

宮脇 「・・・いや、あの・・・お気持ちはわかるんですけど・・・。」

■泣く園マリエ。

宮脇 「あの・・・・おい小野!!何か喋ってくれ。」
小野 「えっ?でもさっき静かにって。」
宮脇 「ええから、気まずい空気何とかして。」
小野 「わかりました!!奥さん、大丈夫ですって、子供2歳でしょ、まだお母さんの事なんか認識してないっす
よ!!」

■スリッパで叩かれる小野。 園 、号泣してる。

宮脇 「お前サイテーやないかい!!」
小野 「だって2歳でしょ?俺2歳の頃の記憶なんかないっすよ。」
宮脇 「もう喋んな。あの~すいませんね!!ほら~どうすんねん、これ~~!!あ、奥さん!まてよまてよ~あ
っ、特技書いてる!!特技やってもらいたいよな?」
小野 「いや、興味ないっすよ。」

■スリッパでビンタ。

小野 「見たいな!!」
宮脇 「あの~どうすか?いっちょ見せてくれないすか~ね?」

■園、ゆっくり顔を上げる、そしてゆっくりと動く。楽屋チーム灯りが下手側に映し出される。ステージに飛び上がる赤井道代。

赤井 「うっわーーい!!ザ★忍者!!うううううううううううわーーーーお!!」

■赤井、気が狂った様にステージで踊り叫び、至福の表情。そこに真黒黒助登場、やたらガラガラ声。

黒助 「い~けないんだ、いけないんだ!!」
赤井 「あーーー!!黒助、弱虫黒助だー!!」
黒助 「誰が弱虫だー!!弱虫はお前じゃ!!」
赤井 「あたしは女の子だから弱虫でい~んだもん!!やぁ~いイジメられっこ~!!」
黒助 「ちがいます~!!イジメられてません~!!」
赤井 「ウソだ~!!皆黒助のこと気持ち悪いって言ってるよ~。」
黒助 「あいつらは弱虫なんだ!!だからボクの悪口をボクに聞こえない所でしか言わないんだい!!」
赤井 「へ~んだ、ウソばっかり!!本当はガキ大将のケンちゃんの事が恐いくせに~!!」
黒助 「なっ!!そんな事ないぞ!!あんな奴ボクの忍者キックで一発だ!!」
赤井 「ウソばっかり!!」
黒助 「ウソじゃないもん!!みてろよー!!」

■灯り変わる。

宮脇 「おい、またガキがステージ上がってんちゃうか?注意して来い。」
小野 「うっす!!」

■灯り変わる。小野、良いタイミングで登場。

黒助 「ザ★忍者~~~!!スーパーキック!!」

■小野、後ろ飛び回し蹴りを食らう。

小野 「ぐへ~~!!」
宮脇 「早かったな。」

■園が何やら印を結ぶ、宮脇と小野は息を飲む。灯り変わる。

赤井 「すごーい!!黒ちゃん50m2秒で走れるの?」
黒助 「当たり前だい!!いいか、忍者ってのは頭に長い鉢巻をつけてそれを地面につけずに走る修行をするんだ。」
赤井 「すごい!!黒ちゃんもやったの?」
黒助 「当たり前田は天才バッター!」
赤井 「すごーい!!黒ちゃんイジメられっこじゃなかったんだ。」
黒助 「脳ある鷹は爪を隠す!!」
赤井 「他はどんな事が出来るの?」
黒助 「あとは、影分身とか、あ、あと俺の目は実は写輪丸だから。」
赤井 「すごい!!黒ちゃんって うちは一族だったんだ~!!すご~い!!」

■そこに、すごい継ぎはぎだらけの小学生 青島登場。

青島 「貴様らぁ!!何をしとる!!」
二人 「ひっ」
青島 「ザ★忍者が現れるであろう神聖なステージで何をしている!!我らがいるべき場所はここだろうが、早急にその薄汚れた足をステージから下ろせ!!」

■二人、どん引きしながら客席に座る。

青島 「すまん・・・多少言い過ぎたことは詫びる、貴様らも忍の者か?申し遅れた、それがしの名は青島一郎、小4だ。ブルードラゴンと呼ぶがいい。」

■青島、握手を求める。

赤井 「キモーーイ!!」

■灯り変わる。園、帰り支度をしている。

小野 「お疲れ様っす、あの・・・封印術ですっけ・・・良かったっす。」
園  「どうも・・・あの・・・社長さん・・・ご迷惑お掛けしました。ここに来て、少し元気が出ました。本当に・・・ありがとうございました。」
小野 「あの、私そこまで送りますよ。」
園  「すいません結構です、あなたストーカーになりそうな顔してるので・・・では。」

■二人、出て行く。

宮脇 「小野・・・」
小野 「はい?」
宮脇 「お前、独身やったっけ?」
小野 「はい!!独身貴族っす!!」
宮脇 「そっか~~、そうやわなぁ・・・」
小野 「はい?」
宮脇 「自分の子供がさ、おらんようなったら、辛いわな。」
小野 「はあ・・・そりゃ、そうでしょうね・・・」
宮脇 「子供に夢を・・・かぁ・・・もう忘れてしもうたわ。」
小野 「社長は金と権力しか興味ないですもんね。」
宮脇 「はっきり言うな!!あ、そうや~、おい小野、今のおばちゃん追いかけてもう一回面接する言うとけ。」
小野 「えっ!!あの人入れてあげるんですか?」
宮脇 「あんだけキャラ濃かったら何やかんやと営業回せるやろ、急げ!!」
小野 「はい!!」
宮脇 「何か新しい特技持って来いって伝えろ。」
小野 「はい!!」
宮脇 「ついでに。」
小野 「はい。」
宮脇 「プリキュアの夢だけは潰しとけ。」
小野 「はい!!」
宮脇 「ダッシュ!!」

■小野、「はい」と叫びながらダッシュでハケる。

宮脇 「さ~~~て・・・今日ものんびり、行きますか~~!!」

■楽しくポップでハードロックな曲が鳴る。明転すると子供達ワイワイしている。青島は凄まじく背筋を伸ばし、すごい目の力でステージを見つめている。MC大島 本番前のセットをしている。そこに宮脇入ってくる。

宮脇 「うぃ~す、今日もよろしくぅ~!!」
大島 「よろしくお願いしま~す。」
宮脇 「いや~~~参った参った、まさかあんなに泣かれるとはな~」
渡島 「面接に来たって人?」
宮脇 「うん・・・事情は分かるけどなぁ~」
大島 「そうなんだ。」
宮脇 「いや、そら子供に会われへんようになったら辛いよ~」
大島 「・・・・・・」
宮脇 「と、子供と言えば、今日はどんな感じやろかね。」

■宮脇、そう言って客席を見る。

宮脇 「おるおる、鼻水垂らしたクソガキがぎょ~さん。」
大島 「スーパーの人に聞かれたらまた怒られるよ。」
宮脇 「よう言うわ、こんなド田舎のスーパーにこんなぎょうさん客入れたんは俺らの力やないかい。もうちょっと待遇考えて貰わんと。」
大島 「よく言うよ、うちみたいな小さい会社に仕事回して貰えたたけでも感謝しなきゃ。」
宮脇 「へっへっへっまあね~、でもあれやね、このショーやってる間はこのスーパー儲かるやろね~、親はたまったもんちゃうけど。」
大島 「え?」
宮脇 「一人の子供がワタ菓子食うてるとする、ほな自分の子供も欲しいって言う、周りの子がワタ菓子食って自分とこの子は食べてない、こりゃ可哀想やん。だから親としては買うわけよ、そんなこんなが続いて
行くうちにえらい出費になってる、イベント側は大儲けアコギな商売やね~。」


大島 「そのアコギな商売の片棒担いでギャラ貰ってんのがうちでしょ。」


宮脇 「まあ、そういう事。」
大島 「でもさ~、この・・・ザ★忍者だっけ?」
宮脇 「うん。」
大島 「本当に人気あんの?私テレビで見た事一度もないよ。」
宮脇 「うん、何でも打ち切られたらしいよ。」
大島 「うっそ。」
宮脇 「あまりに視聴率取れなくて別の番組に差し替えられたんだって。恐いね~テレビの世界は。」
大島 「じゃあ何でこんなイベント出来んのよ。」
宮脇 「わかんない。何でもここのスーパーの偉い人がどうしてもザ★忍者のショーやってくれってさ。」

■そう言って宮脇は大島の肩を抱くが逃げられる。

大島 「ちょっと、もうすぐ本番!!」
宮脇 「ええやないか、チューしよチュー、チューチュー。」

■いつの間にか小野がいる。

小野 「本番よろしくす・・・」

■宮脇、慌てて大島と一緒に大塚愛のチューリップを振り付きで歌う

小野 「あ・・・はい!!間もなく本番よろしくで~す。」

■小野ハケる。二人ホッとする。

宮脇 「ほんまあいつは気ぃ利かんな~」
大島 「もう~髪の毛おかしくなったじゃん~」
宮脇 「ごめんごめん、続きは今晩ね。あ、今日は息子とゲームする約束やった、明後日な。」
大島 「・・・・・・」
宮脇 「今日も一日ザ★忍者頑張りましょ~って、あれ?将子はどこ行った?主役がいないと始まりませんよ
~。」
大島 「さっきそこら辺ウロウロしてたよ。」
宮脇 「あっそ、みどりさんもさっき別室におったし、ほなそろそろいつも通り行きますか、おい小野!!」

■小野、顔を出す。

小野 「はいっす。」
宮脇 「間もなくM入るぞ~よろしく、お前M遅れんなよ。」
小野 「よろしくお願いするっす。」
大島 「ねえ・・・」
宮脇 「よっしゃ行こか~!!」
大島 「ねえ!!」
宮脇 「何よ急に?」
大島 「あんま・・・息子さんの事とか・・・聞きたくない・・・」
宮脇 「え・・・あ・・・ごめん・・・」
大島 「奥さんに話してくれた?私の事・・・」
大島 「え!!・・・あの~~~、え~~~、やばい!!時間だ、小野!!ミュージックスタート~~!!」

■暫く無音。

大島 「あのさ・・」
宮脇 「小野~~~~~・・・・ミュージックゥ~~~~」
大島 「今日、終わったらさ・・・大事な話が・・・あるんだよね。」
宮脇 「え?」
大島 「私との事・・・遊びじゃないんでしょ?」
宮脇 「う・・・うん・・・」
大島 「良かった・・・ちょっと安心した・・」
宮脇 「う・・・うん。」

■ミュージックかかる、めちゃカッコイイ音、子供達盛り上がる。

大島 「じゃあ!!今日もよろしく!!」

■そう言って颯爽と出て行く、飛び出すMC。

大島 「みんな~~~~こんにちはーーーーー!!」

■子供達、恥ずかしがって声を出さない。

大島 「あれあれあれ~~、元気がないな~~、お姉さん元気ない子はキライだぞ~~~もう一回行くね、スーパータイヨー南房総店屋上に集まってくれたお友達~~~!!こ~んにちわぁ~。」

■子供達、勇気を出して大声を出す。

大島 「すご~い!!皆の声がすっごく大きくてぇ~~お姉さんびっくりしちゃった~~でも~~!!そんなの関係ねえそんなの関係ねえ!!はあいオッパッピィーー!!」

■凍りつく子供達、灯り変わる。

宮脇 「どん引きなんですけど~・・・え~~~、何だよ、何?話したい事って、めっちゃ目 本気やったぞ~。」

■小野入ってくる。

小野 「どうすか今のMの入り、完璧でしたか?」
宮脇 「最悪じゃアホ、キュー出ししてから何秒経ってんねん。」
小野 「遅かったっすか?」
宮脇 「ほんまお前は気が利かんな!!あっち行け。」
小野 「うっす!!」

■小野ハケる。

宮脇 「も~~~~、何やねん一体・・・あ~~~不倫ってしんどいな~~~めっちゃ苦しい~~~」

■灯り変わる。

大島 「今日のチビッコ達はちょっぴり控え目さんがいっぱいだね。じゃあ、お姉さんが皆を楽しい世界に連れて行ってあげるね、行くよ~~、ラミパスラミパスルルルルル~~笑いの神よ、我に降臨せよ~~~
~!!はっ!!来たーーー」

■何やら一発ギャグをする!皆凍りつく。灯り変わる。

宮脇 「寒い事になるんじゃないだろうな・・・まさか・・・妊娠?うっそマジで~!!笑えね~~!!」

■そこにザ★忍者登場。すごく元気がない・・・てかヤバイ位暗い。

宮脇 「あ、お疲れ、ごめん、今俺頭一杯やからあとよろしく。」

■するとザ★忍者、どこかに頭を打ち付ける。灯り変わる。

大島 「皆~~~、笑いたい時は~~遠慮しないで笑っていいんだよぉ~~!!」

■すると子供達、凄く気を遣いながら笑う。

大島 「よおしいい子だ!!さて、お姉さんの面白トークも大団円を迎えた所で、いよいよ皆お待ちかねの~~ザ★忍者を呼んでみたいと思います!!」

■子供達大喜び、姿勢を正す青島。

大島 「いいかなお友達、ザ★忍者は、元気の良い子が大好きなんだ!!だから大っきな声でザ★忍者を呼べるように練習しみよう、いくよ~~~せ~~~の!!」
全員 「ザ★忍者~~~~~!!」
大島 「うわあ!!すっごい元気のエネルギーを貰ったよ~~、これなら絶対ザ★忍者は来てくれるよ!!」

■灯り変わる。

宮脇 「もしもし、はい、私ですが・・・は?え?ああ~~!!これはこれはどうも!!えっ?ああ、大島の方はですね、はい、ただ今本番中でして、ステージに出ておりまして、ええ・・・受かった?ああそうです
か、早速本人に、ええ、はい、え、そうなんですか、はい、ああ是非是非!!はい!!はっ?今日?」

■灯り変わる。

大島 「じゃあ行くよ~、ザ★忍者が来たら、大きな拍手でお迎えしましょー!!いきま~す、せ~の!!ザ★忍者~!!」

■灯りそんなに変わらない。ザ★忍者ずっとぶつけている。

宮脇 「ふ~~~、大変な事になったぞ~~~」
大島 「えーっと・・・おかしね~~~出て来ないね~~~~ちょっと・・・皆の元気が足りなかったかな!!」

■すると、青島立ち上がり

青島 「申し訳ない!!」
大島 「へっ?」
青島 「それがしがついていながら何たる不覚、おい貴様 今若干口パクだったな、ザ★忍者が見逃すと思ったか、申し訳ない、この者の処分いかようにも。」
大島 「あ、じゃあ、もう一回呼んでみようね。」
青島 「寛大なるお裁き、恩に着る!!おい貴様、二度目はないと思え!!」
大島 「じゃ、じゃあいくよ~~せ~~の。」
子供達「ザ★忍者~~~~!!」

■出てこないことに子供達ざわめき始める。

大島 「あれ?」
青島 「おい!!もう一度だ!!がんばれ!!喉ではない、丹田だ、丹田で声を出せ!!こうだ、あ~~~~、行くぞ
皆、力を合わせて。」

■全員で、あ~~~~、すると音楽かかる。

大島 「かかった!!」

■そこに立川と五月が現れる

立川 「社長!!こちらのお席取っておきましたわ!」
五月 「あらあら一番後ろで良かったのに。」   
立川 「せっかくですから、社長、彼女が例の。」
五月 「あらま、意外と~お年がいっちゃってらっしゃるのね。」
立川 「まあ、でもドラマでは悪役ですから。」
五月 「まあそうね、でも今時やってるのね~こんなヒーローショーっていうの?」
立川 「懐かしいですね、私も昔はよく親に連れて来てもらいました。」
五月 「あら立川、珍しいじゃない、楽しそうだわね。」
立川 「はい、好きです、社長はいかがですか?」
五月 「私は全く興味がございませんわ、あくまで仕事です、彼女の資質を見極めないと。」
立川 「はい、ですね、失礼しました。」

■灯り変わり宮脇は悩んでいる。そこに小野、飛び込んでくる、将子は楽屋に立ち尽くしている。

小野 「すいません、また、M遅れちゃいました、あれ?」
宮脇 「はあ?・・・あれ・・・あれ・・・」
大島 「ちょっと、ザ★忍者~!!」
宮脇 「始まってんじゃん!!何やってんの早く出て出て!!」

■そう言ってザ★忍者飛び出す。

青島 「うわー!!出たー!!ありがとう、お前らありがとう!!」

■握手する青島、すごいスポットに照らされた将子、ヘコんでいる。

大島 「皆~~~!!ザ★忍者がここ、スーパータイヨー南房総店屋上に来てくれました~~~拍手~~~!」

■皆、拍手する。

青島 「有難うございます!!本来ならこちらから出向くのが筋なのに態々ご足労頂き恐悦至極にございます~。」
大島 「は~~い、お姉さん喋るね~~、えとね~~、ザ★忍者は今日、ここスーパータイヨー南房総店屋上に集まってくれたチビッコ達に会えるのをすっごく楽しみにしてたんだって~。ザ★忍者、チビッコ達に
何か一言お願いします。」

■そう言ってマイクを向ける。するとゆっくり上を向きぼそりと

将子 「訳分かんないよ・・・」

■凍りつく会場。

大島 「・・・・はっ?」
将子 「・・・・もう・・・訳分かんない~~~~・・・」

■また下を向く将子。

大島 「え・え・・あ、えとね~ザ★忍者は~皆に会えた事が~~訳分かんない位嬉しいんだって!!やったー!!」

■しばし間、やがて子供達「お~~~~!!」と喜ぶ。

大島 「はい!!そんな感じでね、楽しくザ★忍者と仲良くなろうね。」
子供達「は~い!!」
大島 「はい、ではここで~~、ザ★忍者に~~~、質問コーナー。」

■皆、拍手。

大島 「はい、それでは~~ザ★忍者に~~質問したいチビッコ~~、手を挙げて!!」
青島 「はあい!!はあい!!」

■青島、めっちゃいい声で且ついいテンションで挙手。二人も手を挙げてる。

大島 「はい、じゃあそこの元気のいいチビッコどうぞ。」

■黒助立つ。青島、自分の手の挙げ方に問題があったと反省。

黒助 「あの・・・・えと・・・・ザ★忍者は・・・どうしてそんなに~~強いんですか?」
大島 「は~い、いい質問だね~。じゃあお姉さん聞いてみるね。ザ★忍者はぁ~どうしてそんなに強いんです
か?」

■またマイクを向ける、ザ★忍者ゆっくりと

将子 「私・・・そんなに重い女だったのかな・・・」

■また皆凍りつく。

大島 「え・・・え~~~と・・・重い・・・重い・・・思いが強いと強く逞しくなれるんだってーー!!」
子供達「・・・・・・へーーーー!!」
大島 「次の質問行こうね~~~次質問したい人~~!!」
青島 「うはああい!!はあい!!どはぁあい!!」

■青島、鬼気迫る挙手。

大島 「じゃあ女の子。」

■赤井、立つ。

赤井 「ザ★忍者はぁ~~好きな人いるんですか~~?」
大島 「・・・はぁ~い聞いてみましょう、好きな人はいるんですか?」

■またマイクを向ける。

将子 「好きなんて言葉、重くなるし負担になるから私一言も言わなかったじゃん!!」

■また皆凍りつく。

大島 「ザ忍者は~一人を好きになると~重いんで~えと・・全世界のチビッコ達の事が大好きなんだって!!」

■また暫く間がありチビッコ達「おーー!!」と喜ぶ。ザ忍者ポーズの一連も入る。

大島 「それではいよいよザ忍者スーパーイベントはじまりまっす!!まずはザ忍者の歌声からお聞きください。
曲は、愛と勇気と笑顔の仮面行進曲!!どうぞ。

~そういってマイクを渡し、楽屋に戻る。灯り変わる。

大島 「不味い不味い不味い!!」
宮脇 「お疲れー!!おい!!大変やど」
大島 「大変だって!!」
宮脇 「え?何が?」
大島 「あの子今日おかしいよ。」
宮脇 「あの子って将子が?あいついつもおかしいやん。」
大島 「いや、今日はもっとおかしいんだって。」
宮脇 「わかったわかった後で締めとくから、それよりお前が先月受けたオーディションな。」
大島 「え?」
宮脇 「受かったぞ。」
大島 「え?え?マジで?」
宮脇 「マジで!!マジで!!しかも主人公の敵役でかなりおいしいとこやぞ。」
大島 「うっそー!!ほんとに~?!」
宮脇 「おう!!うちとしてもこんなデカイ仕事来たん会社作って以来初めてやからなんか俺が緊張してもうたわ。」
大島 「やったー!!ついにドラマかぁ・・」
宮脇 「お前の夢やもんな、ドラマ出んの、まあ頑張っていこ。」
大島 「うん、じゃあさ、プロデューサーさんとかに挨拶行かなきゃだね、イベントの無い日にスケジュールくんでよ。」
宮脇 「ああその必要ないよ。」
大島 「なんで?」
宮脇 「今日来てるから。」
大島 「はい?」
宮脇 「今日プロデューサーさん来てるから。」
大島 「どこに?」
宮脇 「ここに。」
大島 「ここって?」
宮脇 「客席に。」
大島 「なんで?」
宮脇 「お前がどんなMCやってるか観たいからって。」
大島 「それで?」
宮脇 「さっき電話あって、どうぞどうぞって言っといた。」
大島 「・・・うそ・・」
宮脇 「ほんと。」
大島 「うそ!!」
宮脇 「ほんまやって!!」
大島 「やばいじゃん!!」

■灯り変わる。将子アカペラで悲しく歌ってる。

五月 「ねえ立川。」
立川 「はい社長。」
五月 「ヒーローショーってこんなにシュールなの?」
立川 「時代ですかね。」
五月 「なかなか斬新な演出ね。」

■灯り変わる。

大島 「やばいやばいやばいって!!」
宮脇 「何言うてんの、大丈夫やって、いつも通り自然体でおったら」
大島 「違うんだって!!周りが今日は不自然なんだって。」
宮脇 「はい?」

■小野飛び込んでくる。

小野 「すいません、僕のうっかりミスで愛と勇気と笑顔の仮面行進曲のデータなくしちゃって、今日はアカペラでやってもらってます。」
大島 「てめえ気合い入れろこのヤロー!!」

■小野逃げる

宮脇 「待て待て、いつもの事やろ~何でそんな怒んの。」
大島 「今日は不味いって!!何とかしなきゃ!!」

■灯り変わる、ザ忍者は更に泣きながら嗚咽に入る

立川 「もはや歌ってないですね。」
五月 「これ、新しいわね。」

■灯り変わるとドクヘビクイーンの格好をした立花みどり登場。

みどり「おはようさん。」
宮脇 「あ、みどりさんおはよっす。」

■みどりメイクを手直しする為鏡前に向かう。

みどり「相変わらず騒々しいな~、楽屋であんまほたえたらお客さんに聞こえるで。」
宮脇 「あはは、すんません。」
大島 「あの、みどりさん!!」
みどり「何?」
大島 「今日ですね、あの~、将子ちゃんがおかしくて。」
みどり「なんや、またカミカミか。」
大島 「いや、そんなレベルではなくてですね。」
宮脇 「あ~何かやばい感じらしいすわ。」
みどり「またうまい事フォローしといたらええんやろ?」
宮脇 「すいませんお願いします。」
みどり「昔から言うてる様に、舞台ってゆうのは生モンや、何が起こるかわからん!!そんなあらゆる状況を想定
して、且つお客さんを不安がらせないよう、楽しませるのがうちらの仕事やで、勉強しいや!!」
宮脇 「はい!!ありがとっす。」
大島 「あ、でも、あの・・」
宮脇 「おい!!あとはみどりさんに任しとけ、お~い小野~ドクヘビクイーンのM入れろ!!今すぐボタン押せ。」
小野の声 「はい~っす押しました。」
みどり「小野ちゃんはきっかけから7秒後にMが入る、これも覚えときや。」
大島 「はい・・・・お願いします。」
みどり「宮ちゃん!!」
宮脇 「はい!!」
みどり「今日の客席は?」
宮脇 「いつも通り、子供達でいっぱいです!!」
みどり「そう・・ほな・・いつもより声張っていかなあかんな。」
宮脇 「よろしくお願いしまっす!!」

■Mが入る。ドクヘビっぽい音、子供達怯える。ザ忍者はいつの間にか隅っこに移動している。ドクヘビ、子供達に向って

立川 「社長悪者ですよ。」
五月 「良かったわ、あのまま続いたらどうしようかと思ったわ。」
みどり「ええい!!やめろやめろ~!!陽気な唄を歌いよってーー!!」
子供達「うわーーーー!!」
立川 「別に陽気ではなかったが・・・」
みどり「泣け!!叫べ!!たった今より、このスーパータイヨー南房総店は、我がドクヘビクィーンが乗っ取った
ーー!!」

■黒助、赤井、号泣!!青島悔しさに唇を歪める。

みどり「むむう!!何だこの殺気は、妾の後ろに立つその気配!!この凄まじいオーラ!!己!!現れたな、ザ忍者!!」

■ザ忍者をうまく紹介するドクヘビ、ザ忍者にスポット当たる。ザ忍者は泣いている。

将子 「うえ~~~ん・・・うえ~~~ん・・」

■灯り変わる。

宮脇 「いや~やっぱプロやな~!!すごい安心感やね~」
大島 「大丈夫かな・・・」
宮脇 「大丈夫やて、みどりさんに任しといたら。」
大島 「・・・」
宮脇 「何よ?」
大島 「宮ちゃんさ、みどりさんには絶対逆らわないよね。」
宮脇 「当たり前やろ、学生の頃から先輩やねんから。」
大島 「それだけ?」
宮脇 「ええ?何よそれ?」
大島 「ぶぇつぅにぃ~」
宮脇 「何やねん・・・なあ・・昔さ、芸術仮面バクハツダーってヒーローアニメあったん知ってるか?」
大島 「はあ?何それ?」
宮脇 「めっちゃ昔やねんけど、ほら岡本太郎っておったやん、芸術は爆発だーの人、あの人が流行った頃にほ
んのちょっとだけTVでやっててんけどさ、ザ忍者と似てんのよ、確かバクハツダーも逃げない負けない諦めないって言うてたのね、んでザ忍者と一緒で視聴率低くて打ち切り。」
大島 「へ~~~~~」
宮脇 「俺はバクハツダーにハマった口でさ、今でも忘れへん、大学の新人生勧誘でみどりさんがバクハツダーのコスプレして俺に喋りかけてくれてん、格好良かったぞーー!!」
大島 「それで?」
宮脇 「え?いや、それだけ。」
大島 「ふ~ん。」
宮脇 「まあ、あれよ!!みどりさんに任しといたら絶対大丈夫やから、雰囲気ガラーッと変えてくれるって!!」

■灯り変わる、めっちゃ動揺しているみどりさん。

みどり「あ・・あふ・・あ・・あふ・・・お~い・・・・」
立川 「悪者が動揺してますね。」
五月 「展開が読めないわ。」
赤井 「ザ忍者~、どうしたの~?」
青島 「ドクヘビも様子がおかしいぞ!!よし、今だザ忍者、攻撃するんだ。」

■ザ忍者泣いている、ドクヘビたまらず

みどり「む・・お・・むおーーー!!さすがだザ忍者!!」

■子供達と立川五月「えっ!!」となる

みどり「一見泣いてる様に見えるが実はこれは力を貯め、更なる新必殺技を出す為の布石としているのだ~己~恐ろしいオーラだーー!!」

■子供達と立川五月「おーーー!!」青島、連絡帳開く。

青島 「何てこった、この知識はそれがしにはなかった、迂闊だ。」
みどり「己~これでも喰らえ~!!」

■そう言ってドクヘビ攻撃を仕掛けるがザ忍者は無視、仕方無く自分でやられるみどり。

みどり「うわーー己~」
赤井 「やれやれーー!!」
黒助 「凄いぞザ忍者ーー!!」
みどり「くそーこうなったら、ドクヘビスパイラルビーム!!」

■ザ忍者、無反応

みどり「ぐはぁやられた~~~!!」

■子供達と立川五月「えっ?」となる

みどり「説明しよう、今妾が出したドクヘビスパイラルビームは摂氏百万度の高熱を相手にぶつける技なのだが、ザ忍者は目にも止まらぬ速さでそれをかわし、また更に目にも止まらぬ速さで新必殺技の・・・え~と」

■青島メモの準備をする。

みどり「な・・涙・・ナミダウズマキハリケーンを発射したのである、このナミダウズマキハリケーンは一見泣いてる様に見えるが、女の武器、涙を進化させナミダを摂取千万度の高熱に変えて発射する凄まじい技なのであ~る!!」
青島と立川五月「何て技だ!!」
みどり「ぐわぁ~!!やられた~!!己、ザ忍者、さすがだな、そしてチビッコ達、貴様らのザ忍者を愛する気持ち大したものだ、しかし、このドクヘビクィーンが死んでも、また、新たなる強大な敵が貴様らの前に現れるであろう!!その時もザ忍者を応援する気持ちを忘れるでないぞ、もし忘れたならば、我らが神、
大魔王ダークエンペラー様がこの世界を征服するぞえ~、はっはっはっはっ だ・・大魔王ダークエンペラー様に栄光あれーー!!ドカーン、チュドーン!!」

■子供達「やった!!」と拍手、灯り変わる、ハケるみどり。

みどり「さっぱりわやや!!」
宮脇 「あ、お疲れっす!!」
大島 「どうでした?」
みどり「あれはあかん、宮ちゃん、ショー中止しよ。」
大島 「えっ?」
宮脇 「そんなに駄目っすか?」
みどり「あかんよ~だって号泣してんねんで、めちゃくちゃや。」
宮脇 「号泣っすか。」
みどり「とりあえず2部は諦めて、あの子何とかして写真撮影だけはやってもろお。」
宮脇 「そうすね、わかりました、おい小野、ラストの曲流せ。」

■小野の声、「はいっす。」

大島 「ダメ!!」
3人 「へっ?」
大島 「中止はダメ!!ダメです!!」
みどり「あんたも見たやろ、あの状態で。」
大島 「子供達可哀そうじゃないですか!!折角楽しみにしてきたのに、ね、何とか続けよ!!」
宮脇 「え、いや、でもな~」
大島 「続けるの・・」

■凄まじい握力で握る。

宮脇 「お、おう・・」
みどり「ザ忍者があの状態でどうやって続けさすんよ。」
大島 「えと、そうだ、みどりさんもう一回出て繋いで下さい。その間に案考えますから。」
みどり「はあ?無理無理、今、私盛大に死んだばっかりやのに、また出て行ったらチビ子らきょとーんとするで。」
大島 「だから、ドクヘビクイーンの双子の妹って事にしましょ。」
みどり「無理があるやろそれは、悪い事言わんから今日は中止にしよ。」
大島 「あ、だったら今から私じゃんけん大会で時間稼ぎます。小野君!!」

■小野現れる。ヤマンバを連れてる。

小野 「いや~すいませんこんな時に。」
大島 「誰?」
小野 「あ、俺の彼女の愛染橋ミホっす。家が近所なんで遊びに来たんす。」
ミホ 「うわーー!!マジリアルなんですけど~」
大島 「ああもう、あのさ、今からじゃんけん大会するから景品持って来て、あと、彼女借りて良い?」
小野 「どうぞっす。」

■小野ハケる。

大島 「悪いけどさ、私が合図したらザ忍者引っ張り込んで。」
ミホ 「マジで~?」
大島 「マジで!!じゃあ行ってくるんで、あと頼みます!!」
みどり「ちょっと!!」

■飛び出す大島、灯り変わる。まだ泣いているザ忍者。

立川 「社長!出てきましたわ。」
五月 「そうね。」
大島 「やった~!!皆~凄かったね~、見事ザ忍者の活躍でこのスーパータイヨー南房総店屋上の平和は守られたよ~、凄いね~、ザ忍者、最後の必殺技、皆覚えたかな~」

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