カスんどり

 寒くなれば寒くなるほど眠くなっていく。この間は朝早くに起きたかと思えば、午前中に本を読みながら少し寝てしまっていた。そのままの流れで夕方もうつらうつらするも、日をまわった頃にはちゃんと眠りにつく、驚異的な一日を過ごす。眠気が無く元気なのはお昼過ぎから数時間だけ。高校生の頃なんかは受験もあったのでこういう時間の使い方に相当嫌な気持ちになっていたけれども、今はこれぐらいダイナミックな時間の使い方をしてもやりたいことはだいたいできてしまうので何も思わなくなってきた。ある時、いちばん自分が「できていた」頃に照準を合わせようとし過ぎていることに気がついて、あまり何も思わないことにした。今できないことはできない。やろうとはしてます。

 ただ単に文章を書くことが好きなので、定期的にこうして何かを書くんだけれども、不発に終わることが多い。カスみたいな文章ができあがることがある。書いてる途中に本題を忘れたり、同じことばかり書いてたり、核心をつかないような文章をだらだら書いてしまっていたり。人に見せない分は全然それでもいいけど、こうして世に放っている手前、そういうことはできない。というかそもそもなんでこんなことやってるんだ?なんか書かされてるみたいな言い回しがすごい気に食わないな。


 最近、ネタをすることや文章を書くことがものすごくエゴの強い行為であることを再認識して、ものすごく気まずい気持ちになってきた。自分大好き人間じゃねえか、と。こんな奴は普通、コミュニケーションを取ることで誰かを幸せにしたりすることはまず不可能なんですけど、もしネタや文章を見る側の人たちも表現を行う自分と同じように楽しんでくれているのであれば、お互いにとってかなり良いことなのではないか?とも思うようにもなりました。この間にコミュニケーションが発生しないからこそ、お互い自由に投げたり受け取ったりできるというか。都合のいい考えですかね?すみません。

 そんなことを言っても、何はともあれ、ほんとに自分のことが気に食わないです。カスの文学きどりやってる時があります。文学とか言ってんのも気に食わないって。えー?まあ、じゃあ、言うなれば、カスどり?とかかな。略して。略し過ぎて文学の要素入ってないな。それなら「カスんどり」とかどうですか?原型も留めてないのがいいですね。私はカスんどりです。

 湘南美容外科クリニックみたいに言いましょうか?好きな言葉は、「カスんどり」です。

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