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コミックマーケットC104に参加しました!

昨年の夏コミC102からちょうど一年ぶり、夏コミの恐ろしさを体験した後の私は「もう二度と夏コミには行かない」と誓ったのですが、色んな訳あって今年また地獄の夏コミに足を踏み入れる事になりました。以前C101とC102に参加した時は、私好みのジャンルが1日目だけだったのもあり2回とも1日目だけの参加だったんですが、今回は両日共参加する、オタクofオタクをやってしまいました。

1日目には普段仲良くさせて頂いているahataroさんとご一緒させて頂きサークルの売り子として、尚且つ居候で本を置いてもらう事になり、初めて作った私の本と共にサークル参加させて頂きまして、2日目はこく普通のオタクとして、東京の恐るべし暑さと日差しに立ちはだかる午前入場の一般参加者として、お目当ての本を狩に行って来ました。その日の事を振り返ってみようと思います。


1日目、サークル参加

りんかい線国際展示場駅、すでに戦いは始まっている。

1日目はもう感動という言葉しか出てこない素晴らしい1日でした。私の人生で初めて印刷した本をコミケの現場に置いてもらえる、単なる感謝の言葉では物足りない経験をさせて頂いたという事で、初参加のコミケは一般、2回目のコミケは売り子、今回3回目のコミケは本を出し、まるで階段を登るようにコミケの経験を順調に積み重ね、真のオタクへの道にまで辿り着いた気分です。

東京ビックサイト、サークル入場のバージンロード

で、私は今回のコミケに行く前に一つ決めていた事がありました。「今回のコミケこそ現場での写真を残そう」と。私は日記代わりに写真を撮ってるんですが、厳密には地道に日記などを書く程の誠実さを持ち備えていないやわな人間であることから、スマホを取り出してはパシャと簡単にその日を記録しています。なのに昨年のコミケから戻ってスマホの写真をまとめてたら、現場で殆ど写真を撮っていなかったわけです。理由は簡単に想像がつくと思いますが、コミケの環境的に写真が撮れる空間でも無いのもあった上、初めて経験する夏コミの厳しさに完璧に敗北してしまったという、ありふれたお話です。とにかく暑い!苦しい!だから今回はちゃんと残そうと思っていました。ビックサイトに入るまでは……。

その決意はどうしたのやら、ドタバタの設営が終わって写真を撮ってからは本当に一枚も写真を撮っていませんでした。昨年は一応何枚かは撮ってたのに、今回は0枚、決意は跡形も無く消滅していたのです。でもそりゃそうです。写真なんかに気が回らなかったのは、去年と違って今年のコミケは自分の本が置いてあって、それだけで去年よりずっと緊張するしかないし、去年は単なるお手伝い、サークル主さんの留守の間だけ売り子をするという簡単なお仕事をする代わりにサークル入場で楽にお買い物が出来るという、お得な事しかありませんでした。それが今回はその役目プラス自分の本も置いているという居候だけど名実にサークル側の参加者になって当事者としてその場に座っていたのですから。もう写真を残すなど悠長な事は考えられない状態だったんじゃないかなと思います。その分貴重な体験をさせて頂きましたという証拠ですよね。隣のサークル主さんと挨拶して新刊を交換したり、私の本を欲しがってくださる方に本を渡すのが重すぎて、もはやサークルに座る限り、やらねばならない仕事以外は何もできない状態でした。しかも初めから終わるまでお隣の優しい神様のようなサークル主さんに教えをいただくばかりで、何もかも自分の力でやりきれたのは何一つなかったし。

「私の一年、2巻目」と初対面

反省はここまでにして、嬉しかった事の話をしましょ!
今回初めて自分の本を作ったので、何もかも初めての経験だらけでした。特にサークルスペースの下にあった本が入ってる段ボールを開けた瞬間、感動の波が押し寄せてましたね。今回の新刊は表紙と裏表紙が一つのイラストで繋がってるデザインにしたんですけど、それがちょうど上の画像のように一目でイラスト全体が見えるよう包まれていて自分の本と初対面する経験としては、これ以上ないくらい最高の経験をしてもらいました。印刷から搬入までお世話になった栄光さんありがとうございます!また次あればお世話になりたいですね!

で、スペースまでお越しいただいた皆様へ、本を渡すという緊張でしかない経験を得られたのですが、持っていってくださる皆様と本当に目を合わせる事もちょっと出来ませんでしたね。お顔が見れませんでした。本当に。観るふりをするだけで、目の前は真っ黒でした。

それとですね、もちろんお越しいただいた皆様一人ひとり感謝の気持ちは同じだったのですけど、私の本を見て「このイラストTwitterで見た事あります」という言葉をもらった時は本当に、私の絵がRTされたりファボられてたりしたのも幻ではなかったと、実感して嬉しすぎでした。これはまた別の話ですが、昨年の夏コミで売り子として留守番をしていた際に私一人だったのでサークル主さん本人と間違われ「いつも見てます!」と言われた事がありまして、だから「本人に伝えておきます!」の返事になっちゃったんですけど、勿論それは本質的に私の経験とは言えないんですが、ネットを通じた発信が本人の知らない所まで行き届いてて、それがまた形になって本人の目の前に戻ってくるのが素敵すぎると思ってた事がありました。それを経験的には既に知っていた筈なのに、いざ自分に向けての言葉を生でもらったら、もう脳が固まってしまって感謝の気持ちをまったく伝えきれませんでした。本当に何言ってたのか記憶が曖昧です。ありがとうございました。それはとても貴重な経験でしたね。だから本を作るのかも知れませんね。

で、これはコミケが終わってからの経験になるんですが、Twitterで普段ある程度やり取りはしてた割と親しい方(と思ってるのはこっちだけかも知れない)のフォロワーさんが、何も言わず当日私の本を買っていたと後からTLなどで知った時は本当に言葉を失いました。え……こんな地獄の夏コミまでわざわざ足を運びおまけに私の本まで……と思うと本当に……何とも言えない気持ちでした。なのでもしかしてと思って余分で用意したお土産は全然お渡しできませんでした。それもちょっと申し訳ないですね。

2日目、午前入場

地獄の夏コミ一般参加はしない方がマシです。それを思い知らされました。元々は本を作って出す予定がなかったので、普通に一日くらい一般参加して知り合いのサークルへ挨拶に行ったりする予定だったんですが、いろんな事があり本作って売り子参加するわけで1日目はサークル参加で一般よりは体力も温存出来ると思ったし、二日目には挨拶するサークルも買う方としての本命もあって、両日参加となりました。でも本当に大失敗でしたね。先ずは1日目が不調すぎでしたね。コミケって13時をすぎると売りの勢いも減りますし、本当は2時を過ぎたら様子を見て撤収するつもりだったんですが、後30分売れなかったら撤収と思う度に何故か一冊売れると言う謎現象がずっと繰り返され、撤収するタイミングを完全に失いました、結局コミケ終了の16時まで残ったのが予想よりしんどかったです。しかも終わってコミケに来た全員が撤収するから生じる交通機関の激混み……地獄としか言いようがない光景。でも既に二日目のチケットも買ったし、皆んなも行くし、本も欲しいし、もう行くしかなかったんです。諦めたらそこで終わりなので。その判断が、夏コミを甘く見ていたと思い知るきっかけになりました。

午前8時、東ホールの午前入場列に辿り着いた私は、誘導されるまま海沿いの謎の駐車場に座らされました。その時が多分8時20分当たり、そこから午前入場が始まる11時までずっと同じ場所で激しい日差しの下でじっとしているしかない拷問約3時間が始まったのです。

10:20まで戻るようにと書いてるけど動いたのは11時過ぎ

本当の意味で日に焼かれました。まるで鬼舞辻無惨になったような気持ちで、日傘の中から出てはいけない……と思いながら耐えて耐えて耐え続けました。前参加した一般は西館入場だったので、西の方は建物の中から待機されたんです。だから東も同じかなと思っていたのですが……野外で放り出されるとは思いもしませんでした。待たされる時間は同じだったんですが、東京の地獄みたいな真夏の炎天下と、東京のちょろい冬しかも建物の中は比べものになりません。

太陽からのシェルター

これは人倒れるのも同然だよと思いながらスーツケースと日傘で作った影の下に隠れずっとスポドリを飲みづつけるだけの3時間を耐えてやっとコミケ会場へ足を踏み入れる事ができました。一瞬目眩がした時は本当にやばいと思ったんですけど、何とか耐えましたね。しかもですね。二日目回ったエリアが、ラブライブなどの人が密集する場所だったのもだいぶ悪く作用しました。正直スタァライトが属するアニメ(その他)のエリアとは比べ物にならないくらい人が多くて「ここは私の戦場じゃない」の気持ちでしたね。逃げたかった。でもそこに行ったらこそ、素敵な本を手にいれる事が出来たのは間違いありません。否定しても私の戦場だったわけです。家に帰って本を片付けてたらまぁ、苦労は忘れました。ですが次の事は冷静になってから考えます。ワハハ。

狩った本の紹介

C104の同人誌たち

ahataroさんの新刊にして初めての本「vampy bumpee」
ごめんなさい、私は最後のページに目を奪われました。

ハルノブさんの新刊「きっといつか」既刊「CLOZ」
舞台少女はいつまでも負けない。

ひとでさんの新刊「月と太陽のサイカイ」
次の舞台でって言える強さが欲しい。

黒卜さんの既刊「over this again」
不幸な設定は忘れて鶴紗の可愛い姿を沢山見れる。

ウルツさんの既刊「つわものエレガンス」「侵触」
今回も相変わらずな一筋の好みがわかる本。

ゲッチュさんの新刊「円環が欠ける刻-Broken Cycles-」
まどマギへの13年間の想いが詰まったお話、廻天楽しみですね。

シルク豆腐さんの新刊「みらリココピー本」
リコならやりそうだなーと思いながら読みました。

kote02さんの新刊「ましろのないしょ2」
柔らかい絵柄でしかもフルカラーの漫画が読めるなんて贅沢。

みやのゆきさん、宮野とりいさんの新刊「ヒトのオナニーを笑うな」
ユキのキャラクター解釈ちょうど良かった。

よちろーさんの新刊「水に混けろ」
最近の原作では見れない透華の強く美しい姿が見れて嬉しい。

りょさんの新刊「チア本」
アイカツへの愛、穏やかじゃない!

油布さんの新刊「Light up!」既刊「FAIRY」「Magic」
ページを捲るたびに一生分の思い出が溢れだした。

あきざかなさんの新刊「Grass Sketch」
高松宮記念のイラストが素敵すぎでした。

ミハゐルさんの新刊「あなたがここにいてほしい(仮)」
いつも読みやすくてすごく嬉しい。理由は素人だからわかりません。

鮎川さんの「ゆうぽむペーパー」
歩夢はどっちも悪魔ですよね。

ぴけさんの新刊「ユーリカ」「アルビレオ」
クールで表が強い子たちの柔らかな中身が嬉しいです。

皆様、コミケお疲れ様でした。
素敵な本をありがとうございます。
これからもよろしくお願いします!

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