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神経伝達物質と天性

私は血圧で10年以上毎朝薬を飲んでいます。毎日決まった時刻に飲まないといけないし、そろそろこのルーティンが体に染み付いてもいい頃だと思うわけですが、いまだ忘れる日もあります。そんな日は昼くらいになって体を動かすと何か変だな……と気づくんですよね。意外とすぐ気づくもんです。

血圧を下げるために使う降圧剤にはいろんな種類があり、私も複数の薬を使ってるんですが、その一つである「交感神経β受容体遮断薬(以下beta blocker)」の話を少ししたいと思います。

beta blockerは名前の通り交感神経β受容体を遮断する薬です。交感神経βはAdrenalineと結合すると、心臓をより激しく動くかすように、脈数と心臓の圧力を上昇させるように命令します。そこでbeta blockerは何をするのか。beta blockerはAdrenalineと同じく交感神経βと結合しますが、命令を出しません。つまりbeta blockerを投薬すると交感神経βの一部がAdrenalineと結合出来なくして、心臓に対しAdrenalineの効果が弱まり、この結果血圧が下がる仕組みです。血圧を下げるとの表現よりは、上がらないようにするって感じですね。このようにAdrenalineの効果を遮断するのでbeta blockerは緊張をほぐす為に使われたりもするそうです。医者ではないので間違ってる解釈かも知れませんが、私の体は普段体内のAdrenalineが多すぎるか、交感神経βが敏感すぎるか、どっちかの問題でこうなってるのではないかと思いました。
そこから人間は神経と神経伝達物質で左右されるだけかもと思ったんです。

天性の性格も、結局は生まれ持った才能の一つかも知れません。よく緊張する人はAdrenalineが出やすい体で生まれて、それは人間の意思とは関係なく、変えられないのではないかと。逆に鈍感に生まれた人は感情のブレがなくて、それもまた変えられない。それは体が頑丈とか足が速いとかと同じではないでしょうか?そういう自分の意思とは関係なく、生まれつきのもののようにです。誰だって体を鍛える事が出来るけど、その効率は体質によってバラバラなように、精神も同じ。人はそれぞれ出来る事と出来ない事があって、上手い事があると苦手な事もある。性格もある程度は才能かも知れません。それをどう使うかはまた別ですけどね。

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