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ムービーラインナップ145 夏の号とともにごあいさつ

徒然に 620

添付しましたのはキノの会員の皆さまなどへ
新しいムービーラインナップと共にお送りしているものです。
そろそろみなさんのところに届いているかな、と思いましたので
キノの夏のごあいさつを兼ねて。

(キノのエピソードなど以前ご紹介したことなど重なっているところもありますのでご容赦ください)

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みなさまへ

暑い夏の季節、いかがお過ごしでしょうか。

お盆過ぎたら北海道はあっという間に秋の気配が駆け足でやってくるのかな、と思うとこの暑さも名残惜しくなりそうです。

キノは7月4日32歳になりました。
ふと考えてみれば札幌のミニシアターのいまや老舗かな?
なんて思ったら、びっくりです。

1992年、わずか29席の日本一小さな映画館が誕生した時、
札幌には地元の大きな映画館がたくさんありました。

あの頃はここでは○○の映画をやっていて、
あそこでは○○の映画をやっているから、
時間をチェックしながら映画のはしごをしたり、懐かしいです。

でも今は大きなシネコンさんで何作品もの映画を上映しているので走り回らなくても大丈夫。 

私たちのミニシアターも時間によってさまざまな作品を上映しているので「今日は映画の日」と自分で決めれば
十分満足なスケジュールを組んで、
シネコンとミニシアターを行ったり来たりできますね。

この行ったり来たりの合間の少しの時間がいいのかな、と思ったりします。
映画の合間の街の景色、狸小路の庶民的なにぎわい、
ふと見上げる空、ちょっとお茶しながら映画の余韻にひたり、
お腹すいたけど食べ過ぎると眠くなるから少しにしておこう、
なんて思ったり。

お友達と一緒の時、自分だけの時間を楽しみたい、と思ったり。
本当にいろいろですね。

先日まだ若いお父さんがビンテージ会員の申し込をされていて、「娘の誕生日に毎年贈ってるんです」と

ちょっと照れながらお話して下さった。
こんなお誕生日プレゼント、うらやましいですね。
お父さんは娘さんと一緒に映画を見に来るのかな、
その光景を想像するだけで幸せな気持ちになりました。
受付さんは「こんなお父さんが欲しい!」と、
ずいぶんお父さんの株が上がりました。

ムービーラインナップ145号、夏の号は

元気な女の子が夢に向かって、堅苦しい社会の掟を蹴り散らす
「ポライト・ソサエティ」が表紙です。

アルモドバルの新作はわずか31分の短編!
イーサン・ホークとペドロ・パスカル、
ふたりの強さと弱さが見え隠れする魅力に、
なんてアルモドバル的な!

94歳の巨匠ワイズマン監督が
親子3代で55年間三つ星を持ち続けている
最高峰のフレンチレストランの驚異の秘密に迫る
「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」。
監督のご年齢からはうかがい知れないパワフルな作品になっています。

1928年に作られたラヴェルのボレロ、
今なお世界中の人達に愛されている不朽の名曲です。
作者の込めた思いが映画「ボレロ 永遠の旋律」になり、
圧巻の音楽とダンスのラストシーンは見ごたえ充分。様々な映画たちの夏を満載、どうぞおたのしみください。

 2024年7月        シアターキノ支配人 中島ひろみ

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ムービーラインナップはこんな感じ、と、雰囲気だけ味わってください。







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