９/７（土）公開「幻の光」、初日講座トークあり

９/７（土）～１３（金）の１週間だけの上映ですが、是枝裕和監督の長編デビュー作「幻の光」を上映します。これは、プロデューサーの合津さんが、後半の舞台となった輪島でロケ（下の画像が輪島の朝市の風景です）をして、輪島の人達に大変お世話になったこともあり、輪島への支援をしようと、２９年ぶりに上映をして、その収益を被災地へ寄付することを考え、全国のミニシアターへ呼びかけて実現したものです。
　シアターキノも、まだ２９席の日本一小さな映画館だった１９９５年の上映でしたが、江角マキコさんをお招きしての道新ホールでの先行上映、や是枝監督をお招きしての東映パラスでの特別上映など、はじめて大々的なイベントもやったりした作品でした。これがご縁で是枝監督とは、３０年親しくさせていただいてきました。

　ということもあり、９/７の上映後、休憩をはさんで私・中島洋が解説トークをさせていただきます。トークというより、「アジア映画の興隆と是枝裕和初期作品を巡って」と題した授業のような約４０分の講座になります。是枝さんは長編前に、TVドキュメンタリーを作っていて「侯考賢とエドワードヤン」といった番組もあるように、侯考賢監督達をリスペクトしつつデビューしていきます。そのアジア映画興隆の背景から是枝作品への影響、そして初期作品に通底する「残されたものがどう生きるのか」という主題などを語って見ようと思っています。デジタル機器も更新したので、パソコンからパワポも始めて使ってみますので、手順がうまくいかない時はお許しください。
とても静かな静謐な作品なので、その後私のちょっと固い話で申し訳ありませんが、もしご興味がありましたらご参加ください。夕方から夜にかけての上映と講座になります。正式の時間が決まるのは９/３（火）です。よろしくお願いします。