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ひとりひとり顔のある人生に、そして寄添いに~「ラジオ下神白」

徒然に 617

本日のKINOフライデーシネマvol.216 は
【ラジオ下神白】
(ラジオしもかじろ と言います)の上映です。
8/2(金)18:50(終19:07)

いわき市ににある福島県復興公営住宅 下神白団地には
2011年の東京電力第一原子力発電所事故によって
浪江・双葉・大熊・冨岡町から避難してきた人たちが暮らしています。
2016年から、まちの思い出と、当時のなじみ深い曲について
話を伺い、それをラジオ番組風のCDとして届けてきたプロジェクト「ラジオ下神白」が誕生しました。

そのきっかけになったのが
団地のある方がいった言葉

「集会場に来てくれるぶんは顔が見えっぺ。
でも、来なかったら部屋で誰がどうすごしているか
なんてわかんねぇ」。

そのことばに、そうか、直接会えなくても無理なく繋がれる
やり方があればいいんだ。そして決めた。
「ラジオをやろう」。

2017年春から2021年冬まで全戸1軒1軒訪ねて、
テーマはまちの記憶。
ある方は夫婦のなれそめを、ある方は仕事の話を、
ある方は子育ての思い出を。

若い頃働いた東京の思い出や、漁師として航海にでた
広大な太平洋・・
そしてそんな思い出のお供は音楽。

歌謡曲も演歌も、グループサウンズも民謡も、ボサノヴァも
クラシックも・・

そして2019年からは
思い出に生演奏がつけられないかと考えるように。
というのも住民の方は必ずと言っていいほど歌を口ずさむから。
こうして生まれたのが「伴走型支援バンド」。


楽器経験があり、福島にずっと関心を寄せてきたこと、
が条件でバンドメンバーが決まりました。
カラオケとは違い、歌い手の歌う速度に合わせて演奏する。

なんだか素敵ですね、
ひとりひとり、顔のある人生に、その寄り添いに、
心が熱くなります。
映画はそんな住民たちのお話です。






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