小さな希望を見つけることはこんなに嬉しい～「〇月〇日、区長になる女」

徒然に　５７９
なんだかとってもすがすがしい気持ちになる小さなドキュメンタリーです。
でもその小ささが私たちの身近なくらしにつながっていて、
小さな希望を感じさせてくれます。

東京都杉並区。５７万人が暮らす緑豊かな街で住人無視の再開発、道路拡張計画が！
そんななか迎えた2022年の杉並区長選挙。
このままではいけない、住民たちは一人の候補者を擁立。
ヨーロッパに暮らし、NGO職員として世界の自治体の「公共の再生」を調査してきた岸本聡子さん。
しかし相手は3期12年の現職区長。
岸本さんが日本に帰国したのは投票の2か月前！という緊急事態。
さぁどうなる？どうする？

そんなワクワク感、選挙慣れしていない住民たちと共に歩んでゆく姿がとてもいいんですね。
皆がそれぞれに考え、感じたことを言葉にしてゆく、
自分の得意を活かして行動してゆく姿が
やがて区長選の後へとつながってゆくのですね。

監督のペヤンヌマキさんは杉並区に住んで２０年。
閑静な住宅街に大きな道路を通す計画があることを知り、計画が実行されると監督の住んでいる家は立ち退きに？！
今まで社会問題なんて考えていなかったけれど、
自分の住まいが奪われる危機に直面して初めて、政治や選挙が私たちの生活に繋がっていることに気付いたといいます。
そしてカメラをまわし始めました。

そんな監督と同じように私たちの居心地のいい街が変わってしまう！という危機感から様々な女性たちが集まってきて・・・
カメラでとらえた草の根ドキュメンタリーです。

「〇月〇日、区長になる女」４月１３日公開

●初日１３日（土）１６：００　　上映後　
池炫周直美さん（北海道大学公共政策大学院・教授）
猪股美香さん（江別市議会議員・無所属）
司会　菅原亜都子さん（札幌市男女共同参画センター係長）

シアターキノ３２周年記念企画第２弾
シンポジウム「ここには、希望がある」がございます。

●１６日（火）１８：４０　上映後
　ペヤンヌマキ監督、音楽の向島ゆり子さんのトーク　

ちいさな希望を見つけることはこんなに嬉しい、
そんな上映会になりますように。